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2022年09月25日

日本の山林は危機的状況 どうしたらいい?

今回は日本の山林資源について考えてみたい。

(映画のトトロの舞台は昭和30年代前半の里山だといわれている。緑がいっぱいだが……)

 

自然志向の広まりで、最近は農業に関心を寄せる人が多い。しかし、山林を開墾して里山が拓けてないと、畑や水田はつくれない。農にとって山林はとても重要なファクターだ。

農だけでなく、自然環境保護の上でも山林管理は重要である。こう書くと「山の木々が切られたり、折られたりしないように、開発から山林を守らないといけないよね」と思う人が多い。だが、驚くかもしれないがその認識は間違っている。

では正しい認識を示そう。わが国の山林は「開発されなくなって」衰えていったのだ。

「開発されないから山林が衰えていった?」。こう聞けば、多くの人は怪訝に思うかもしれない。なぜなら多くの人は、戦後の開発によって、山の木々が切り倒され、売り物にされたと思っているからだ。そしてその結果、戦後に自然破壊が進んだ――と考えている人が多い。だが、それは正しくはない。何度も繰り返すが、わが国の山林は人の手が入らなくなったから衰えていったのである。次にそれを詳細に考えてみよう。

 

●面積は増えず体積だけが増加

多くの人は、「戦後の経済復興で山の木々が切り倒され、材木として大量に売られたから、山林の自然破壊が進んだ」と考える。上でも述べたが、これは山林問題を考える際で、最も重大な事実誤認だ。

戦後、山林の性急な開発は確かにあった。郊外の住宅地を開発する。電車道を延線する。レジャー施設やゴルフ場を開発するなどだ。「そら、やっぱり開発したんじゃないか」という声が聞こえてくる。しかし、戦後、住宅やゴルフ場などが経った用地はもとは、地元住民がすでに開拓していた土地である。

開発側としては全くの未開の山林を拓いていくよりも、すでに開拓されている土地を買えば金も手間もかからない。なぜなら用地を個別に買収していくのは実に骨の折れる仕事だからだ。

また、個別買収よりも、まとまった用地を買う方がいい。そして、里山でまとまった用地を買うとは「入会地」を買収することにほかならない。

入会地とは、村が共同の作業をするために共同所有にしている土地のこと。そこは草原になっていたりする、いわばすでに”開発された土地”だ。入会地は面積が広いので開発計画は一気に進む。

さて、ここでも疑問が浮かんでくるだろう。

「農や村全体のために使用する入会地を明け渡せば、村の仕事や生活は成り立たなくなるのでは?」

その通りだ。成り立たない。しかし、ここで視点を変えてみたい。「入会地がなくなったら、共同作業ができなくなる」ではなく、「もう共同作業ができなくっていたので、入会地は必要なくなっていた」という具合に。

里山にとって入会地は戦後、必要な存在ではなくなっていた。なぜ入会地が必要なくなったのか。それを考えるには食糧問題、エネルギー問題、木材需給問題の3つからを考えなければならない。

まず、戦後に起きたのは食糧不足だ。それを解消するためには食糧を増産しなければならないが、人の手で増やすことができる生産量は限りがあった。解消するためには農業の機械化が必要だが、そのためにはエネルギーの安定供給が不可欠。しかし、当時はエネルギー不足が起きていた(それは農業分野だけに起きていたわけでなく全産業で起きていた)。そこで政府はエネルギー不足を解消するために、1962年、原油の自由化に踏み切った。これによって農業でも一気に農業の機械化が進んで、省力化が可能になった。機械化のための耕地整理も積極的に行われ、農地の集約化が進んだ。

また、エネルギーの自由化は化学肥料の生産量も上げた。この化学肥料増産によって収穫量が増えた。逆に収穫量増加はコメ余りによる価格低下を招いた。その結果、減反と兼農化と離農が進行することになった。これによって稲作放棄地が増大し、その跡地は山林に飲み込まれていった。

加えて、農業の機械化は家畜の減少にもつながった。一方、化学肥料の使用増加は、家畜が必要とする緑肥や堆肥の減少を招いた(家畜や肥料に必要な草は入会地でまかなっていた)。

自然肥料は化学肥料に押され減少し、家畜用の草も必要なくなった。どちらも入会地で生産されるものだ。つまり、食糧問題とエネルギー問題の解決が入会地を無用にしていったのだ。

入会地の減少の要因はもう一つある。「国土緑化計画」だ。戦中と戦後すぐの木材需要急増の乱伐、またそれによって土壌流亡が起こるなど、山林は荒れた。それを回復するために、1950年、国土緑化計画がスタートした。もちろん、緑化計画は国土の回復だけでなく、木材不足を解消するためでもあった。

国土緑化計画とは、端的に言えば、山林を拡大造林化(人工林化)することに他ならなかった。ただ、人工林を増やそうとしても、そうすぐに成木に育つわけではない(とはいえ、わが国の樹木の生長は欧州のそれと比べ格段に速い。気候がなす長所だ)。

結局、木材不足は短期に解消されず、1964年、ついに木材自由化に踏み切り、海外から安い木材が輸入されることになった。加えて、1950年に拡大造林によって育った木が育ち、木材は供給過剰になっていった。

木材輸入の自由化、拡大造林・人工林化によって、木材価格は常に上昇を抑える圧力がかかるようになってしまったのだ。実際は1980年までは木材価格は上がったが、それは林業が儲かる形での価格上昇ではなく、上げないと商売が成り立たないというものだった。

なお、1980年をピークに木材価格は下降を辿っている。(リンク

 

●山林を守るには

このように山林はさまざまな要因が複雑に絡まり・重なり、山林は木材として活用されなくなっていき、今に至っている。

戦後・戦中の山林が乱伐されていたことは先に述べた。戦中は軍需物資としての木材、戦後は復興の建材、エネルギーとしての木炭が急増した。山林は当然、はげ山だった。

しかし、実は、日本の歴史を振り返ると、山林がどこもうっそうとした緑で覆われていた時代の方が少ない。葛飾北斎などの浮世に描かれている山々を見てみれば、よく分かる。描かれているのははげ山だ。また東大寺の建立につかわれた巨木は四国から運ばれてきたという。それほど近隣には大きな木々がなかった、つまり伐採されていたことを示す。

(トトロの森の舞台となったのは昭和30年代前半の埼玉の狭山丘陵だといわれているが、実際にはこの時期の山林ははげ山だったという。トトロ制作スタッフは現在の同地をロケハンしたのでこういう緑いっぱいの背景となってしまったが、これは誤り)

はげ山がいいというのではない。適切な資源保護は必要だ。だが、使用しないとどんどん木々は増えていく。その増え方がいびつなのだ。

森林研究者の白井裕子氏によると、わが国の森林は、面積は一定のまま、みるみるその容積を増やしている。氏の著書「森林の崩壊 国土をめぐる負の連鎖」(新潮新書)によると、1995年の木の蓄積量が35億㎥に対し、2002年には40億㎥と5億㎥もの容積を増加せている。さらに、統計上、毎年8000万㎥以上もの容積を増加させているという。一方で木材自給率は2割程度と、国内で需要をまかなえる量があるにもかかわらず、使われていない。

ちなみに世界の森林面積は毎年1000万ヘクタール減っている。世界と日本の自然環境を一緒にしてはいけない。

「しかし、緑が多いということは自然環境を保護していることだろ? だったらいいことだろ」と思うかもしれない。

里山の木々を管理しないとどうなるか。植相遷移が起こり、そこはやがて雑木林になっていく。雑木林となった生態系は生物種が単純化する。今いわれている生物多様性とは真逆の状況になるわけだ。

入会地のような草原がなくなると、オオタカのエサ(げっ歯類など)の住処がなくなり、オオタカもエサが獲れなくなる。「オオタカの住む森を守れ」というキャッチコピーのキャンペーンが以前あったが、うっそうとした森が増えるほど、オオタカにとって厳しい環境になる。

最近では山林からクマが里山に出没し、農作物を荒らし、時には人を襲うなどの被害が報じられている。これについて「人間が自然環境を開発しているからクマの住む場所がなくなって里に下りてきているのだ」という見方がある。しかし、これも間違いだ。住む山林が減少してクマが追い詰められているのではなく。人手がなくなった里山がどんどん縮小して山林がヒトの居住地域に迫っている、その必然としてクマが里に現れているのだ。人里が森林に飲み込まれていっている、という見方が正しい。

自然はある程度、人の手を入れてこそ(かく乱)、豊かになる。自然を守るためには改めて、自然をイメージだけで判断しないこと。そして自然をほったらかしにしないで人が関わっていく利用していくようにしなければならない。

なお、里山についてより知りたいなら、自然生態学を研究している星昇さん(当時、宮田昇名義)の講演ブックレックレットが静岡大学から公開されているので一読を。リンク

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2022年09月23日

【実現塾】9/10 「始原人類の世界観」~万物は、常に動きながら一体化していく

前回の実現塾では、初期人類がどのように一体化し、集団を作っていったのか、集団の様式はどのようなものだったのかを追求していきました。
初期人類は、普段から常に同期して一体化しているからこそ、集団としてもどう存続していくのかをみんなで判断している。そのためリーダーも存在しない、一体化を軸に統合された集団を形成していることがわかりました。

今回は、より初期人類に迫っていき、どういう世界を見て、世界をどう捉えていたのかを探っていきます。

「万物は循環している」
縄文人がとらえた世界観を紹介していきます。【月と蛇と縄文人】(大島直行)より

【月】
月は、形を推移させながら、約 28 日ごとに消滅し、3 日間の闇ののち 再び立ち現れる。
このような月を、縄文の人々は再生の象徴と考えたようだ。同時に月は干潮、満潮に代表されるように、生命の源である水を司る大本でもある。
【蛇】
蛇は何度も脱皮を繰り返しながら、或いは冬眠を行い、そのたびに再生する「 甦り」の象徴である。
また蛇は男根に喩えられ、月から命の水を運ぶものとして意識された。そして蛇が交尾の際に絡み合う 姿は、縄とそっくりであり、縄も生命エネルギーを象徴するものとして捉えられていたのである。
【縄文土器】
特徴は文字通り「縄の文様」が 施されていることにある。縄とは上述するように、交尾する蛇を表したものである。
底が尖っている土器もかなりあり、これは実用性という観点からはかなり不便に作られている。かつ過剰とも言えるほど装飾が施されている。
【石斧】
縄文の磨製石器である石斧は緑色系(碧、翡翠)の石で作られているものが多い。これらの石は乾燥下ではくすんだ色だが、水に濡らすと鮮やかな緑色になるものが多い。
また、これらの石は柔らかく加工しやすいが、柔らかければ硬いものが切れないという矛盾がある。筆者はこの碧の斧は、植物の再生を表す「新芽」の象徴であり、同時にこれは「嬰児(みどりご)」の象徴であると捉えている。
【竪穴式住居】
縄文人は既に高床式の建物を造る技術があったにもかかわらず、竪穴式住居を捨てようとしなかった。また縄文人は好んで、日当たりの悪い、やや湿った場を居住地と
して意識的に選んでいる。アイヌを始め多くの未開民族の伝承に依れば、彼等は屋内を子宮に喩え、囲炉裏は生命の 源である食物に火を加え変容させる儀礼的な場であるとしている。
【貝塚】
人骨も埋葬されている事から見て、筆者は単なるゴミ捨て場との見方を否定する。
縄文人は万物に生命が宿っていると見ていた。とりわけ貝は女性器に似ることから、水と再生のシンボルと捉えられてきた。筆者は子宮に見立てた楕円形の穴を掘り、その上に貝を盛り上げて子宮を形取っていたのではないかとする。

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2022年09月21日

ちょっと待って! その健康に関する判断は、大きな勘違いでは!?

誰もが健康でいたいし、親は子どもの健康のために気を遣い一生懸命に行動します。しかし、健康に関するちょっとした勘違い、思い込みで、良かれと思う行動が逆に健康を損なうことになってしまうことがある。
今回は、そんな健康に関する情報を2つ紹介します。

「子どもがみんな解熱剤でやられてしまう」より引用(※抜粋、一部編集)


※写真はコチラからお借りしました。

◆解熱剤という存在
多くの親御さんたちが「発熱という現象を勘違い」して、解熱剤の濫用に拍車をかけていると思われます。
しかし、今では、アメリカなどの多くの小児科の専門家たちは、「発熱を恐怖するのは、都市伝説」とまで言い切っています。
現在のアメリカの小児科での基本的姿勢は以下のようになっているようです。シアトル小児病院ウェブサイトの「発熱 – 俗説と事実」というサイトから抜粋します。

◆発熱に関しての俗説とファクト
多くの親たちは、発熱について誤った信念 (俗説) を持っています。彼らの多くは熱が子どもを傷つけると思っています。子どもが熱を出すと、心配して眠れなくなります。これを発熱恐怖症といいます。実際、発熱は無害であり、しばしば役に立つものでもあります。以下の事実が、子どもの発熱についての理解を深めるのに役立ちますように願っています。

◎俗説 すべての発熱は子どもにとって悪いものだ。
⇒ファクト 発熱は体の免疫システムをオンにします。それらは体が感染と戦うのを助けています。 37.8℃ ~ 40℃ の通常の発熱は、病気の子どもにとっては良いことなのです。

◎俗説 40℃ を超える発熱は危険だ。それらは脳の損傷を引き起こす可能性がある。
⇒ファクト 感染症による発熱は、脳に損傷を与えません。42℃ を超える温度のみが脳に損傷を与える可能性があります。しかし、体温がここまで上がるのは珍しいことで、これは、気温が非常に高い場合にのみ発生します。例としては、暑い時期に閉め切った車内に放置された子どもが挙げられます。

◎俗説 熱けいれん発作は誰にでも起こり得る。
⇒ファクト 熱を伴うけいれんを起こす可能性があるのは、子どもの 4% (25人に 1人)だけです。

◎俗説 すべての発熱は解熱剤で治療する必要がある。
⇒ファクト 発熱は、不快感を引き起こす場合 (子供の気分が悪くなった場合) にのみ治療する必要があります。ほとんどの発熱は、39℃ または 39.5℃ を超えるまで不快感を引き起こしません。

◎俗説 治療をしなければ、熱が上がり続けてしまうのでは。
⇒ファクト それは間違いです。脳は体が熱すぎることを知っているからです。感染によるほとんどの発熱は、39.5℃ – 40℃ を超えることはありません。 40.6℃ または 41.1℃ になることはめったにありません。そして、これらは「高熱」ですが、無害なものです。

◎俗説 体温の正確な数値は非常に重要なことだ。
⇒ファクト お子さんの見た目や行動が大切です。正確な体温は特に重要なことではありません。

◎俗説 「微熱」とは、37.1℃ ~ 37.8℃ のことだ。
⇒ファクト これらの温度は正常です。体温は一日を通して変化します。午後遅くから夕方にかけてピークを迎えます。実際には、微熱というのは 37.8℃ ~ 39℃ のことです。

★まとめ 発熱こそが、あなたのお子さんの感染を撃退していることを心に留めておいてください。発熱は善人の一人です。

どうですか?
発熱に関してこのことを知ったおくだけで、子どもが熱を出しても恐怖に思う必要はないし、薬をむやみに与えることもなくなります。逆に、自身の免疫で健康になろうと頑張っていると、子どもを褒めたくなりますよね。

健康には自己免疫力を高めることが何より大事です。薬を与えるよりも、免疫力を高める生活、身体の動きを子どもたちに教えてあげたい。
その一つとして、疲れを予防すると言われる(腹式呼吸ではなく)「腹圧呼吸」を紹介します。
腹式呼吸では息を吐くときにお腹を凹ませるので一度腹圧が落ちてしまう。それに対し、腹圧を保って呼吸をすると、腹部を取り囲む横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋といったインナーマッスルが強化され、疲れを抑えることができるらしいです。

「疲れやすい人は「呼吸」の重みをわかってない」より引用(※抜粋、一部編集)


※写真はコチラからお借りしました。

「体内の圧力を高める」ことで疲労の予防を実現しました。
「体内の圧力」とは「お腹の内部の圧力」のことで、「腹圧」とも呼ばれます。
腹部には肝臓や胃腸などの内臓を格納する空間「腹腔」があり、この腹腔内部の圧力が「体内圧力」の正体です(以後、腹圧と表記)。

腹腔の上には「横隔膜」、そして横隔膜の上には「肺」があります。空気を吸って肺を膨らませることで横隔膜が下に押され、その横隔膜が上から腹腔を押す形で腹腔が圧縮されると、腹腔内の圧力が高まり外側に力が働きます。これが、「腹圧が高まる仕組み」です。
「横隔膜によって腹腔が圧縮され、腹圧が高まる」と、お腹は膨らんで腹囲が固くなるのが特徴です。

この腹圧が弱まると、体は途端に疲れやすくなります。そして、疲れに悩む人の多くは、「腹圧が十分高まっていない」ように思います。
体の構造上、腹圧が弱まると、体の中心である「脊柱」と「体幹」が支えられず、体は安定しません。
脊柱には脳からの指令を体の各部に伝える中枢神経の束が通っています。なので、体が歪むと体の各部と中枢神経の連携が乱れ、結果、思ったとおりに体が動かず、余分な負荷が体にかかってしまうのです。

浅い呼吸だと、横隔膜を十分に動かすことができません。横隔膜には自律神経が集中しているので、自律神経の動きも鈍くなり、たとえば夜になっても副交感神経が優位にならず「休息の質」が悪くなります。
また、「しっかり呼吸して」というと、腹式呼吸のように吐くときにお腹をへこませる人が大勢います。しかしこれでは腹圧は高まりません。お腹をへこませるというのは、体の筋肉を収縮させる「体を“コルセット”にする」ような動きです。
動いているときの安定性には欠け、この状態で体を動かすとケガや疲労につながりやすくなります。
実際、お腹をへこませる癖のあった野球部の1年生たちは「腰痛持ち」が多く、腹圧を高めるアプローチを取ることでその数は激減しました。

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2022年09月18日

脳細胞は20歳を超えても増える 記憶力を良くしたいと思う人は注目!

「脳細胞は一度壊れたら再生しない」。こんな話をどこかで聞いたり読んだりしたことはないだろうか。または「20歳以降脳細胞は減少するだけで、増えはしない」とか。実は、この脳細胞は再生しない、増えないというのは事実ではない。

確かに脳の多くは破壊されたら再生しない。しかし、例生する部位もあることが研究で分かっている。その部位とは「海馬」と呼ばれる箇所だ。

海馬は脳の奥深くあり、記憶に関係しているといわれている。快楽脳内物質ドーパミンとβエンドルフィンという通称「脳内麻薬」といわれる駆動物質との相互作用によって、海馬の記憶力(長期記憶)が上がるとされている。

この海馬が再生するという事実が、研究によって明らかになっている。

下記の東洋経済オンラインの記事が詳しい。

「『脳は20歳以降衰えるだけ』と信じる人の大誤解 死が目前であっても新しい脳細胞は常に生まれる」

 

脳の海馬の再生についてこう書かれているので引用してみよう。

以下引用――

〈スウェーデンのサールグレンスカ大学病院の研究者、ピーター・エリクソンは、成人の脳でも新たな細胞ができるか調べるため、「BrdU(ブロモデオキシウリジン)」という、主に腫瘍専門医が使う、ガン細胞が分裂・増殖したかを調べる試験薬を使用した。

 

BrdUを使うと、ガンで増殖した細胞が染色されるが、ガン以外の細胞でも新しくできたものは染色される。エリクソンは、ガンで死亡した患者の脳内に新しい細胞ができていれば、BrdUがそれを染色して検出できると考えた。

 

新しい細胞を探すべく、5名の死亡患者の脳を解剖する許可が降りた。結果、5名全員の脳で新しい細胞が見つかった。しかも、記憶と情動制御の中枢・海馬である。

 

信じ難いことに、その細胞はできてから1カ月ほどしか経っていなかった。つまり、ガン末期のドナーが死を目前にした頃にできた脳細胞だ。とすると、脳では常に新しい細胞が作られていることになる。〉――引用終わり。

 

ちなみに海馬で毎日生まれる細胞は1400個ほどだという。

 

大事な点を押さえておこう。脳細胞は再生する→再生する箇所は記憶を司る海馬→ただし、海馬の活性させるのはドーパミンを出さないといけない(βエンドルフィンとの相互作用)。

ドーパミンを出ている状態とはどんな状態だろうか。そう楽しく何かに取り組んでいる時にどっと出る。

 

「最近記憶力が落ちたなあ。年かな……」なんて感じて、脳トレなんかを始める人もいるだろう。悪いとはいわないが、それは楽しいことだろうか? ドーパミンはたくさんでていますか? そう思ない、または苦行や苦しいトレーニングのようにやっているなら時間の無駄かもしれない。それよりも夢中になれるものやことにハマってみたらどうだろうか。現役世代の人なら一日の大部分を使う仕事を楽しんでみることが先決だ。

なお、苦行や我慢しながら仕事をするならそれは効果がないどころか、ストレスで脳が委縮する可能性がある。

 

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2022年09月16日

やる気がでない・・・なんて時には!

やる気が出ない…。
なんて言葉を、自分でも言ってしまったり、周りの人から聞く事がありますよね。
そして、どうしたらやる気が上がるのか…と考えてしまってる、そこのあなた!

それ、「間違ってますよ!」

答えは、「まず、やってみる」

ん!? 禅問答みたいですが、これが脳研究者も認める真実なのです。

こちらから引用します。

※※※以下、引用※※※

「簡単にやる気を出す方法をおしえてください!」→脳研究者「やる気なんてそんざいしない」

「なんか今日は、やる気が出ないな…」そう思って「やる気を出す方法」をネットで検索してみると、目標を立てる、ご褒美を設定する、テンションが上がる音楽を聴く…とか、うーん、当たり前なことしか出てこない。もっと目からウロコの簡単ライフハックはないのだろうか? …というわけで、東京大学教授で脳研究者の池谷裕二先生にお話をうかがってきました。

「やる気」は、科学的には存在しない概念だった!

斬新な「やる気を出す方法」を求めて研究室にお邪魔した編集部員を、穏やかな表情で出迎えてくださった池谷先生。

編集部・N)
池谷先生、本日は「やる気を出す方法」を求めてやってきました。どうぞよろしくお願いします。

池谷先生)
それで言うと、そんな方法はありません。だって、そもそも「やる気」自体が存在しないものですから。

編集部・N)
!? いきなり衝撃的な結論が!

池谷先生)
いいですか、「やる気」という言葉は、「やる気」のない人間によって創作された虚構なんですよ。今からそれを説明していきますね。

編集部・N)
虚構…

池谷先生)
人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんです。仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる。そうした行動の結果を「やる気」が出たから…と考えているだけなんですよ。

編集部・N)
では、「やる気が出ない」から行動を起こせないというのは…?

池谷先生)
それは心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態。「やる気が出ない」というのは虚構にすぎません。だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかありません。

編集部・N)
そうだったんですね…「行動」があって「感情」が出るのが普通。人間は「やる気」という言葉に翻弄されている

編集部・N)
では、「やる気を出す方法」を探ること自体も無駄なことなんですか?

池谷先生)
そうですね。本来「やる気」というのは行動を起こせば自然とついてくるものなので、わざわざ「やる気を出す」ために特別な方法を探す必要はないんです。人間は言葉が発達したことで、行動の結果にしかすぎないものに対して「やる気」なんて言葉をつくってしまった。それに翻弄されているだけなんです。

編集部・N)
「やる気」はそもそも存在しないし、単なる後付けの言葉にすぎないと。

池谷先生)
「やる気」以外に関してもこれと同じような現象が見られます。たとえば、普通は「楽しい」から「笑う」という行動が出ると思われていますが、これも本来的には「笑顔をつくる」と「楽しくなる」なんです。まず行動があって、その後感情が芽生えるんです。同じ原理で、ガッツポーズという「行動」を取ってみてください。達成感という「気分」が生じるんです。私たちの感情や気分の起点になるのは、脳ではなく身体なんです。

編集部・N)
脳が「脳内物質」みたいなものをつくって、そこから感情が生まれるものだと思ってました…

池谷先生)
最終的にはそうですけど、そもそも脳にスイッチを入れるのは身体。まずは身体を動かさない限りスイッチは入らないわけです。

※※※引用、以上※※※

こちらの記事も参考になります。
「やる気がない」はただの思い込み。1分のルーティンでやる気を開放する

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2022年09月15日

おとなから解放され、生き返った子どもたちからのメッセージ「世界は広いぞ」「大人のことばを信じすぎるな」  

赤ちゃんは、この世の中にまっさらの状態で生まれてきます。そのときどきの環境やまわりの期待に合わせて生きていけるようになっています。それは人間が動物の中でも極めて弱い存在だから。生来そなわっている本能を超えたところで生きていくことがそれを突破する可能性だったからでしょう。だから、人間の赤ちゃんは、何にでもなれるように、何にもできない状態で生まれてきます。与えられる環境しだいで、可能性は無限大なんです。

そのように考えてみると、現在の子どもたちが生きる環境は、あまりに窮屈で、その可能性を潰してしまっているようでなりません。ここで紹介する2つの実話は、そのことに自ら気づき、大人たちから脱出できた子どもたちからのメッセージです。そこに共通するのは、いまの子どもたちは「世界はもっと広いのに、大人のことばを信じすぎている」ということです。 

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2022年09月13日

【実現塾】8/27 「初期人類の集団様式」 ~人類は追求によって集団を統合している

前回の実現塾は、人類の進化の在り様について追求していきました。
その中で人類は、進化をDNA(突然変異)による進化ではなく、観念機能の内容を変化させることで進化を促進させてきました。

今回は、オスメス残留の適応戦略を実現させた「思春期」というものを捉え直すとともに、どのような集団を形成していったのかに迫っていきます。


(画像はコチラからお借りしました)

■思春期は人類の進化の主軸

前提として、哺乳類は胎内保育で弱まった淘汰圧力を、生後の性闘争の激化によって補うという適応戦略を取っている。
しかし、人類は相手との同期による一体充足回路の強化から、万物との一体化命綱として生きている。
→一体化が第一なので性闘争本能は封鎖
→性闘争で発揮される性エネルギーが取り残される

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2022年09月11日

地球史最大の厄事を知っている? それがこれから起きたら

ニュースを見ると、世間は日々騒がしいことがよく分かる。現代は特に他国で発生したことでも瞬時に我が国でも知ることができるのだから江戸時代以前の日本人からすれば仰天の世に生きていることになるのだろう。

2022年もあと3カ月半ほどだが、振り返ってみればロシアがウクライナに攻め込むという大きな動乱があった(まだ続いているが)、わが国でも元首相が銃撃され死亡するという衝撃があった。経済でいえばとどまることない世界的なインフレ、国内はそれに加えて記録的な円安に見舞われた(今後1ドル=160円近くまでいくらしいから、こちらもまだ終わっていない)。

どれもこれも、大事件や衝撃的な出来事・現象である。ただ、これらも地球規模でこれから起きるだろう破局的な事態」と比べると小さなことといえる(その「小さなこと」で多くの無辜の市民が悲嘆暮れて涙していることは重々承知しているが、さておき)。「これから起きるだろう破局的な事態」は涙を流している間もない、瞬時に我々が消え去る、または生き残ってもまさに地獄絵図が待っている事態だ。

その事態とは――隕石の地球衝突である。

「何だ、そんなことかよ」というなかれ。

約6500万年前には巨大隕石(直経約10㎞)が地球に衝突し、当時地球の主人公だった恐竜たちを絶滅に追いやっている。それ以前の約2億5000万年前の古生代にも巨大隕石がぶつかり多くの生物が絶滅したという仮説が最近出ている。恐竜が誕生する前にも隕石が落ちた可能性があるようだ。

いずれにせよ数千万年から億万年のオーダーで巨大隕石は地球にぶつかっている。だったら、今の今、心配することではないかもしれない。しかし、巨大隕石は上記の間隔だが、もっと小さな隕石は現代でも毎年2万個ほど地球に落ちていると推定されている。そのほとんどは直径数㎝ほどの小ささで、海や人里ではない場所に落ちているとされるので、大きな被害にならない。とはいえ、10mくらいの隕石の衝突でも広島型原子爆弾の規模の被害があるというから大変なものだろう。さらにその大きさが20m、30mとなったら? 単純に2倍3倍の被害ではすまない。100m級ともなればその被害を考えるとそら恐ろしい。

恐竜の絶滅規模ではないが、間違いなく人類が築いた現代文明は壊滅するし、自然、気候も数百年にわたり影響を受けるので、徐々に人類は数を減らすだろう。恐竜の二の舞だ。

それでもまだ「恐竜時代の巨大隕石衝突なんてめったな確率で起こらないだろう」と思っている人には、こんな研究があることを挙げておこう。

(引用・るいネット

今から約6600万年前、地球上の生命の歩みは永遠に変わってしまった。メキシコのユカタン半島の海岸に直径10キロメートルの小惑星が激突したからだ。

大津波が押し寄せ、大地は燃え広がり、岩石の蒸発によって放出されたガスは気候を激しく変動させた。これらの天変地異により、ほとんどの恐竜(非鳥類型の恐竜)を含む全生物種の約75%が絶滅した。

ところが、小惑星の衝突はこれだけではなかったのかもしれない。西アフリカの海岸の砂の層の下に、別の小惑星が衝突した証拠らしきものが隠されていたのだ。

8月17日付けの科学誌「Science Advances」に発表された研究によると、海底の地震探査を行っていた科学者たちが直径8.5キロメートルのクレーターらしき構造物を発見したという。近くの海底火山にちなんで「ナディール」と名付けられたこのクレーターは、直径400メートル以上の小惑星の衝突によって形成されたと考えられ、その形成時期はメキシコ、ユカタン半島の「チクシュルーブ・クレーター」と同時期である可能性がある。

今回の論文の著者である米アリゾナ大学の惑星科学者ベロニカ・ブレイ氏は、「チクシュルーブの小惑星の衝突が非常に激しいものだったのは本当ですが、地球全体にあれほど大きな影響を及ぼしたのはなぜなのかと、多くの研究者が疑問に思っていたのです」と言う。「何らかの助けがあったのかもしれません」

(引用終わり)

要するに恐竜が滅びたのは直径10㎞級の巨大隕石の影響が大きいが、今回発見されたナディールのような同400m級の中規模隕石が落ちた影響もあるというのだ。そしてゾッとするのはその規模の中規模隕石の衝突の確率はおよそ10万年に1回あるという。これは結構な確率だ。

なんとかこの隕石衝突を回避できるすべはないのか。ロケットエンジニアリングに精通しているある技術者はこういう。

「技術的には対応可能です。ピンポイントで数十m級の隕石の軌道を変え、到着するまでに安全に粉々にする技術を人類は持っています。わが国の『はやぶさ』の技術がそれです」

「はやぶさ」とは小惑星探査機のはやぶさのことだ。はやぶさは、2005年地球重力圏外にある小惑星イトカワに到達し、表面から物質を採集し、地球に帰還した。およそ5年、距離60億㎞の旅だった。探索機が地球重力圏外の惑星に到着し帰還――人類初の偉業だ。この技術を適用して隕石の衝突を回避できる可能性があるという。

始原人類は火を使用し、さまざまな道具をつくり、それを科学技術として発展させた。時にはそれは忌まわしい暴力や公害の源になったが、結果論だが、その科学技術のおかげで人類は恐竜のようにならないことができなそうだ。

今なお科学技術は戦争に使われているし、それを今年まざまざと見せつけられた。しかし、それを人類が生き延びる方に使おう。

リンク・引用の元記事

 

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2022年09月08日

【今週の注目情報】「オンライン」が脳に与える知られざるダメージ

現在、学校でICT(情報通信技術)を積極活用する「GIGA(ギガ)スクール構想」が政府の肝いりで進んでいます。文科省はそれによって、「公正に個別最適化された教育によって、1人ひとりの資質や能力を伸ばす環境を実現する」ことを目指すそうですが…その効果はいかに?

東北大学の川島隆太教授は、独自の実験結果をもとに、オンラインは「脳の発達不全」「集中力低下」「学力低下」など脳へのダメージを招くと警鐘を鳴らしています。
以下その趣旨を『東洋経済オンライン:「オンライン」が脳に与える知られざるダメージ』より要約します。

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2022年09月05日

【今週の注目情報】日本ではなぜ「性教育」が進まないのか。

日本の教育において、性を学ぶ機会は少なくなり、その内容も驚くほど変わってきているらしい。
その背景には、日本ならではの思想や、政治も絡んできたりと様々。
日本の性教育の異常さによってもたらされる問題とは何か。

参考:日本の性教育の異常性 引用:「避妊や中絶について教えることができない…」日本の性教育が酷すぎる実情

教育現場では性行為について教えることができない
「身を守る以外にも、生きていく上で絶対に必要な知識ですから避妊や中絶についても生徒にしっかりと教えたいんですが、それが許されないので、現場の教員は頭を悩ませていますよ……」

そう語るのは、中学校で教鞭を取る20代の男性。特に保健体育で性教育の授業を行う際は、学校側や保護者から、厳しい監視の目が光るという。

「性教育の他にも、政治の話だったり、あとは家庭に問題がある生徒が助けを求められるような制度を授業で取り扱うと、すぐさま学校から厳重な注意が入るんです。保護者から『うちの子に変なことを教えるな』と苦情が入ることも……。教育委員会から指導が入ったこともあるようで、学校からは『とにかく今まで通り、無難な授業をやってくれ』と言われています」

 

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