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2021年10月19日

【観念機能を正常に作動させるには?】本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る③

【観念機能を正常に作動させるには?】本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る①
【観念機能を正常に作動させるには?】本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る②

では、本能と共認機能の成立過程を整理しました。
今回は、本来の追求テーマである観念機能の誕生について追求していきたいと思います。

人類の祖先は樹から落ちたサルと言われていますが、地上ではとにかく弱く洞窟の中に隠れ住んでいたことが分かっています。
食料確保もままならず、他の動物が食べ残した死肉をあさり、骨髄や脳をすすって生きのびてきていたようです。
暗い洞窟の中でいつ襲ってくるかわからない敵に怯える毎日は、わたしたちが想像する以上に不安や怯えで一杯の状態だったのだと思います。

そんな彼らはどのように適応していったのでしょうか。

まず、いつまでも洞窟の中にいたのでは絶滅してしまうので、時には外に出て食料(食べ残しとはいえ)を確保する必要があったはずです。

とはいえ外敵だらけの外は危険が一杯。怖い。どうする?

他の哺乳類や原猿の機能獲得から推測すると、人類もまた「親和機能」を強化していったのではないでしょうか。
特に注目したいのが親和共認をベースとした男女間のスキンシップ=性充足です。
というのも人類の場合、性行為中に親和物質オキシトシン不安感を取り除くβエンドルフィンが分泌されるのですが、これらの機能が始原人類が男女間のスキンシップを強化し性充足回路を太くしていった結果獲得した、と考えると辻妻があうのです。
ちなみに、発情期が無く、正常位で長く性行為する種は人類とオランウータンぐらいですが、これも性的スキンシップと充足が深く結びついているからだと思われます。

もう一点は踊りです、同じリズムをみんなで踊り続けることでも、性行為の時と同じくオキシトシンβエンドルフィンが分泌されることが分かっています。
先住民は狩りの前に踊る部族が多いですが、これはその名残ではないでしょうか。踊りで不安感を和らげ、危険な狩りに出ていたのでしょう。
このように、始原人類は性と踊りで不安感を解消し、洞窟の外に出ていけるようになったのだと推測します。

とはいえ「弱い」という事実は変わらない。どうする?

この間追求してきた本能⇒共認機能の成立過程を振り返ると、生物は元々持っている機能を拡張させることで新しい機能を獲得してきたことが分かります。
となると、考えられるのは共認機能の拡張です。猿は、外圧としての同類を注視することで共認機能(同化回路)を獲得しましたが、始原人類は、その共認機能を同類(仲間)だけでなく外圧としての自然に拡張し、注視や期待を続けたのではないでしょうか。

そして注視の果てに獲得したのが「自然の中に秩序を見出す」機能です。「万物の背後に精霊を見た」と言っても良いかもしれません。
山の神や海の神のように、自然があたかも人格を持っているかのように考える事で、自然界の多様な構造を捉えることが可能になり、〇〇がこうなったら、〇〇になる、のような予測が出来るようになったのだと思います。
わたしたちはこれを観念原回路と呼んでいます

この観念原回路こそが、人類の人類たる所以で、これを基盤に私たちは道具や言葉を生み出していきます。

〇まとめ
以上、3回にわたって「本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路がどのように形成されてきたのか」を整理してきました。あらためてポイントを押えると、
☆生物は外圧適応態であり、原点は集団である。
☆本能は、闘争本能、親和本能、集団本能の3つの本能をベースにその時々の外圧に適応すべく機能を高度化させてきた。
☆本能にせよ、共認にせよ、観念にせよ、ほぼすべての機能は、既存の機能を組み合わせたり拡張したりする事で獲得してきた。
あたりでしょうか。既存機能の組み合わせや拡張は俗にいうイノベーション】と全く同じ構造です。イノベーションの最高の教科書は、生物史にあると言っても過言ではありませんね。
最後に、本能、共認、観念機能の成立過程を整理しましたのでご覧ください。

次回からは、いよいよ観念原回路の中身を追求していきます。
□精霊を見るとはどういう事なのか?
□その時の脳の状態はどうなっているのか?
等を具体的な事例で深堀していきたいと思います。

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2021年10月14日

【観念機能を正常に作動させるには?】本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る②

【観念機能を正常に作動させるには?】本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る①

では、本能の進化過程を整理しました。
今回は共認機能の成立過程について整理したいと思います。

共認機能は、哺乳類のうち樹上に活路を求めた原猿が獲得した機能「相手の期待や充足が自分の期待や充足になる」という機能です。
相手が喜んでくれたら自分もうれしい。〇〇の期待に応えたい。などわたしたちの感情もこの共認機能が生み出しています。

原猿たち(詳しくはこちら

このような新しい機能を原猿はどのようにして獲得していったのでしょうか。

ポイントは「樹上適応」です。
弱ければ負けて外敵に食われるのが自然の摂理ですが、樹上世界では外敵が不在で同類闘争に負けても、敵に食べられることがありませんでした。種間闘争圧力が非常に低かったのです。
とはいえ食べ物にも限りがあります。
初期の原猿は原モグラと同様、集団を形成していないことが分かっているので、種間闘争による淘汰圧力が働かなくなった原猿たちは、オスメス関係なく樹上で激しく縄張り闘争を繰り広げていたものと想像できます。

その外圧下で、原猿はどのような適応をしていったのでしょうか。

まず、他の哺乳類同様に、メスは母子間の親和本能を拡張させて母系集団を形成していったものと思われます。
オスは変わらず成体になると外に出ていきますが、他の哺乳類と異なるのは「負けても生き残れる」という点です。「負けても死なない」これは淘汰適応の原理と逆行する事象で、生物が今まで獲得してきた機能では対応できなかったのだと思います。

このような状況で縄張りを確保出来ないオスたちはどのように適応していったのでしょうか。

考えられるのは、メスが先行した親和機能の強化です。哺乳類はメスが親和本能を強化することで母系集団を形成していきましたが、後に獲得した機能から推測すると、特殊状況に追い込まれた原猿は、オスも親和本能を強化したものと思われます。

親和本能が強化されると封鎖していた集団本能が解除されますが、さらに縄張りを確保出来ないオスたちは、この2つの本能を使って、互いに依存する依存本能を強化していったものを思われます。
依存本能は、本来哺乳類の母子間の庇護/依存の関係で働く本能ですが、親和本能と同様、適応するために成体のオスでも活用する様になったのでしょう。

以上、お互いの不安を和らげる「親和本能」「集団本能」の強化。そして「依存本能」
おそらくはこの3つの本能が相乗し、お互いがお互いを注視(観察)し続ける事でついに獲得したのが猿、人類のみが持つ「相手の気持ちが分かる」共感(同化)回路です。哺乳類はミラーニューロンという相手の行動を真似る「真似回路」はすでに獲得していますので、共感(同化)回路は、真似回路を拡張した機能だと思われます。

不安で一杯だったオスにとって「相手も同じく自分に依存し、期待している」という事を共感しあえた事はなによりも代えがたい事だったに違いありません。
震災等で被災された方に伺うと、不安で一杯の時に誰かがいるだけで安心感を得られる。という事を聞きますが、その感覚が一番近いのかもしれません。

さて、オス同士の期待は同じ(不安を取り除く)なので、共感回路を獲得したオスたちはますますスキンシップに収束していくことになります。そしてスキンシップにより共感回路がさらに発達することで「相手の期待に応える事が自己の充足となる」機能を獲得し仲間との一体化に成功、最終的には真猿の様な集団が形成されていくことになります。
この機能をわたしたちは「共認機能」と呼んでいます。

真猿集団は他の哺乳類と異なり、種間闘争ではなく同類闘争を第一義課題とした集団であり、まさに親和収束を母体に闘争系の課題共認、役割共認、規範共認で統合された集団です。
わたしたち人間が持つ、いわゆる「感情(喜怒哀楽)」と呼ばれる大部分がこの共認機能によるところになります。
この共認機能は、さらに人類が獲得した観念機能の母体となっていきます。

以上、第二回は、共認機能の獲得について整理しました。以下はまとめの図解です。

次回は、観念機能の成立過程についてみていきたいと思います。

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2021年10月13日

【実現塾】哺乳類の集団構造④~オスの役割は変異を求めて外へ飛び出すこと

実現塾では、集団再生の実現基盤を発掘すべく哺乳類の集団構造の追求を行っています。前記事では、メスが性闘争本能を上回る親和機能を獲得したことで集団が形成されたという成立構造が明らかになりました。では、その間オスはどうしているのでしょう?今日はオスの役割について追求してゆきます。

Q.オスとメスは繁殖期以外、基本的に別世界で生きているし、餌の確保はメスだけでもできる。ではオスの役割=存在理由は何か?
→子孫を残す、精子をつくる、変異する、闘う、メスを守る、代わりに食われるetc.
オスの役割が子孫を残す=精子を供給する事ならば、過半のオスは交尾できない=存在意義がないという事になる。
★子孫を残せないオスに役割はないのか?

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2021年10月11日

【実現塾】哺乳類の集団構造③~集団を作るのは雌

実現塾では、集団再生の実現基盤を発掘すべく哺乳類の集団構造の追求を行っています。前記事は、単独で生きていた原初の哺乳類が、地上への適応を迫られる中で集団を形成していった過程に同化しました。ここからは、どうして集団化できたのか?を追求してゆきます。

Q:性闘争を強めて集団で生きられなくなった哺乳類が集団化できたのは何で?
集団の原点は母子集団にある⇒胎内保育を可能にし、産後の授乳・子育て中も母子を引き合わせる親和物質が鍵となる。

★親和物質とは?
胎内保育を実現するには、母子が互いを異物と見なして攻撃し合うのを防ぐ必要がある。そこで互いに免疫機能を抑制し、母と子を一体化させたのが親和物質(オキシトシン系)だった。

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2021年10月10日

【実現塾】哺乳類の集団構造②~母子集団から母系集団へ

実現塾では、集団再生の実現基盤を発掘すべく哺乳類の集団構造の追求を行っています。前記事は、原初の哺乳類は単独で生きており、成体同士で集団を形成できないという事が明らかになりました。ここからは、成体同士も含めてどう集団化したのか?を追求してゆきます。

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2021年10月08日

【実現塾】哺乳類の集団構造①~哺乳類の集団は母子から始まった

前回、全ての既存の集団が結集軸を失い崩壊過程にあり、全ての人間関係が無意味化しているという驚きの構造が明らかになりました。(リンク)(リンク
そこで、今回の【実現塾】は、人類の集団の原点ともいえる哺乳類の集団構造とその成立過程に同化し、集団再生の実現基盤を探ってゆきます♪

■哺乳類は地中に隠れ住み、外敵から逃げ回る弱者
現在の哺乳類は私たち人類の祖先も含めて、モグラから出発し、げっ歯類/雑食/草食/肉食動物等に枝分かれ進化したと言われています(人類はモグラが樹上に適応した木登りモグラの末裔)。
そして、今でも、全哺乳類のなんと3/4は食虫類(モグラ)・げっ歯類(ネズミ・リス)・コウモリ類etc.の小さく外敵から逃げ隠れする弱い生き物なんです。(下図の左側二つに相当)
哺乳類の集団形体は、そのような弱者が外敵や自然の圧力に適応し、種として調和すべく形成されてきたものなのです。

それでは、ここから具体的に哺乳類の集団を注視し、その成立原理を見つけてゆきましょう♪

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2021年10月07日

【観念機能を正常に作動させるには?】本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る①

観念機能を正常に作動させるには?その成立過程から構造に迫る

では、追求テーマを整理しましたが、今回はその第一弾、
本能⇒共認⇒観念の進化過程から観念原回路を探る① です。
①では特に本能の進化過程を整理していきたいと思います。それでは見ていきましょう。

〇生きとし生けるものすべて外圧に適応するために存在している。
まず大前提として、あらゆる生物には外圧に適応しようとする「適応本能(生存本能)」が備わっています

〇生物にかかる外圧は?
生物にかかる外圧は
①自然圧力
②種間闘争圧力(違う種との闘い)
③同類圧力(同じ種の中での闘い)
に大別できます。生物の歴史はこの3つの外圧への適応の歴史と言っても過言ではありません。本能も共認機能も観念機能もすべてこの3つの外圧に適応するために形成されてきました

〇本能機能の成立構造
原始生物にかかる外圧は自然圧力。この自然圧力に適応するために獲得したのが、餌を確保する闘争本能、そして子孫を残す生殖(分裂)本能です。この闘争と生殖は、わたしたち人類に至るまで生物の基本構造として脈々と受け継がれています。

また、単細胞生物も群れをつくる事から「集団(追従)本能」も早い段階で形成されていたと思われます。生物は「個」ではなく「集団」が原点なのです。外圧に適応するためには、集団の方が有利だったのでしょう。

生物が一定繁殖してくると、自然外圧に加えて種間闘争圧力も高まってきます。弱肉強食をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。生物は自然外圧種間闘争圧力に適応するために闘争機能、生殖機能を高度化させて行くことになります。

雌雄分化も早い段階で行われていますが、雌雄分化した種は、同一種間の淘汰適応圧力を形成していきます=強者が生き残る事で種として強くなる(同類闘争圧力)。すなわち闘争本能を基盤として、オスがメスを奪いあい、メスはオスを奪いあう(挑発しあう)性闘争本能が形成されます

こうして自然外圧種間闘争圧力に加えて同類闘争圧力が新たな圧力として加わっていきます。
このように生物はこの3つの外圧に適応するために進化してきました。

次の転機は哺乳類です。
弱者であった原始的な哺乳類は生き残り戦略の一つとしてお腹の中で子供を育てる胎生を獲得しました。私たちにとっては当たり前ですが、生物にとってお腹の中で子供を育てるというのは大変な事です。血が繋がっているとはいえ自分の身体の中に異物を取り込む為、通常であれば拒絶反応を示してしまいますそこで哺乳類は、拒絶反応が起こらないように母子間の親和本能を強化していきます。(親和物質=オキシトシンを分泌するようになる。
なお、この親和本能ですが、脊椎動物、昆虫類もオキシトシン類似物質を分泌することから、親和本能もまた古くから形成されてきた機能なのだと考えられます。
https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=351551
https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=137782

一度に大量の卵を産み、その大部分が成体になるまでに外敵に喰われることによって適応を実現していく卵産動物に比べて、胎内保育と産後保護の哺乳類は卵産動物の様な淘汰圧力が働きにくくなります。
その結果、淘汰過程が成体まで引き伸ばされることになり、成体になってからの淘汰圧力を激化する必要が出て来ます。それが性闘争本能の著しい強化です。

この強すぎる性闘争本能は、生物が持つ集団本能を封鎖し、集団を解体してしまいます。事実、哺乳類の3/4は集団を形成せず、単体行動をしている事が分かっています。
http://www.seibutsushi.net/blog/2021/09/7301.html

一度集団を解体した哺乳類の一部はその後母系集団を形成していきますが、この強すぎる性闘争を抑止したのはメスの親和本能である、という事が分かってきました。
母子間の親和本能をメス間に機能拡張し、性闘争本能を上回る親和物質を大量に分泌することで集団化に成功したのでしょう。集団化したのがメスでオスは繁殖期以外には別世界で暮らしていることからもそれが伺えます。
http://www.seibutsushi.net/blog/2021/09/7312.html
http://www.seibutsushi.net/blog/2021/09/7326.html

足早でしたが、本能の進化過程を見て来ました。
下図にその過程をまとめましたが、闘争、生殖、集団本能を基盤に3つの外圧に適応するために、機能を進化させてきたことがよく分かります。

次回は共認機能と観念機能の形成過程について整理していきたいと思います。

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2021年10月05日

【データからみるコロナワクチン】

今年7月12日から発令されていた、4度目の緊急事態宣言は先月9月30日をもって解除されました。
8月ごろから感染者数が急増していった” コロナ感染 第5波 “も9月以降減少し終焉を迎えていることや、コロナワクチン接種が110万回/日で進み、全国民の約7割が一回接種を完了していることが、解除に至った理由と思われます。

引用 首相官邸新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見 リンク
ただ、
・コロナ感染者数が減少していく中でも死亡者数が減少せず増加した事象
・コロナワクチン接種が始まってから感染者数/重症者数/死亡者数が増加傾向にある
・コロナワクチン接種時の副反応の強さや接種後死亡例が2万件以上
などの点を踏まえると、コロナワクチン接種が本当に安全で有効性があるのかという疑問は残ります。

●コロナワクチン接種開始後、超過死亡数が増加している!

超過死亡数とは、「例年ある時期の本来想定されている死亡者数より、増えた数」です。

下記に示すグラフは、2021年の1〜7月の死亡者数と過去5年(2016〜2020年)の同時期の死亡者数を比較したものです。(データは厚生労働省の人口動態統計の速報値で比較 : データは こちら )

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2021年10月01日

【駆動物質とは何か?】駆動物質は全ての意欲(欠乏)の発生源

生物は、全て外圧(外部世界)に対する適応態として存在しています。刻一刻と変化し続ける外部環境に対して、各部感覚器から外部情報を感知し、それを元に価値判断を下し、どう行動するか司令を発し、各部の運動機能が連携して作動することで適応しています。

そのために、私たちの体内では常に細胞間で様々な情報をやり取りしています。ここで重要な働きを担っているのが、ホルモン様物質や神経伝達物質などの化学物質です。この化学物質とは何なのか?何を伝えているのか?など、「なんで?」がつきません。そこで今回は、脳内で機能する化学物質に焦点を当て、その本質に迫ってみます。

人間の脳は複雑な神経回路網によって構成された一種のコンピュータに例えられますが、実は、脳の一面を捉えたに過ぎません。脳はそれと同時に、さまざまな化学物質の働きによって作動する一種の化学プラントでもあり、さらに、化学プラントとコンピュータをつなぐアナログ回路も併せ持っています。しかも、どの仕組みにおいても、化学物質の働きが決定的に重要な役割を担っています。

■脳内の様々な伝達経路
脳内には神経細胞(ニューロン)の他、多様な伝達経路があります。それらの伝達経路における化学物質の役割を見ていきます。

1)神経細胞(ニューロン)による伝達
神経細胞は樹状突起とよばれる神経情報の受け手にあたる部分と、細胞核を含む細胞体、および神経情報を伝える軸索とに分かれています。神経細胞の軸索は、よく見るとほかの神経細胞に接着しておらず、狭い間隙を挟んでシナプスとよばれる構造を形成しています。このシナプスで次の神経細胞への情報の伝達がおなわれます。

神経細胞が電気的に活性化されると、パルス状の電気活動は軸索に沿って伝わっています。このパルスが神経の末端までくると、神経伝達物質とよばれる化学物質が放出されます。放出された神経伝達物質は次の神経細胞の樹状突起や細胞体上にある受容体とよばれる構造に作用します。
1)ニューロンとシナプスの基本構造

神経細胞(ニューロン)とシナプス
(画像はコチラから借用)

電気信号をか化学物質に変換するのは、一見すると効率が悪いように見えますが、実はこの仕組によって、無機的なデジタ信号を、「質」を伴ったアナログ信号に変えることができます。シナプスは、単純な電気信号(1か0か)のリレーを行う場所ではなく、伝達物質を使って複雑なやり取りをしている場所なのです。この化学物質には様々な種類があり、欠乏や意欲、喜怒哀楽、記憶や学習などの複雑な働きを可能にしています。

2)細胞外スペースの拡散性伝達
細胞と細胞のすきまにある「細胞外スペース」と呼ばれる部分が、脳の機能において重要な役割を持っていうことが分かって来ました。細胞外スペースは、「間質液」という体液で満たされており、化学物質の通り道になっているのです。

2)拡散性伝達

拡散性伝達のイメージ
(書籍『脳を司る「脳」』より抜粋)

化学物質は、神経細胞の軸索繊維上にあるコブ状の膨らみの中に蓄えられ、細胞外スペースに直接放出します。特徴的なのは,比較的広範囲に向けて, 特定の相手を定めず化学物質を放出することです。これらは, 固囲にあるニューロンやグリア細胞を同時に活性化し, 脳の状態を変化させます。細胞外スペースを拡散によって伝わり(拡散性伝達), 不特定多数の細胞に対して信号を伝えることから、ここでの化学物質は神経修飾物質と呼ばれます。

この点が,コンピュータには見られない,脳独自の伝達機構です。拡散によって不特定多数を同時に活性化するようなデジタル的ではない, アナログ的な伝達とも言えます。広範囲調に拡散した化学物質は, 脳の広い範囲を同時に調節することから, 覚醒,注意, 集中,気分に関与すると言われています。

 3)グリア細胞による伝達
脳に分布する主なグリア細胞はアストロサイト、オリゴデンドロサイトおよびミクログリアの三種に分類され、ヒトの脳におけるこれらグリア細胞全体の数はニューロンの数を遙かに上回ります。グリア細胞は、ニューロンに栄養を運んだり,軸索を絶縁して電気信号を送る手助けすることが役割だと考えられてきましたが、グリア細胞が情報伝達に関わっていることが分かってきました。

3)グリア伝達物質
グリア伝達物質放出
(画像はコチラから借用)

ヒトのアストロサイトは、ニューロンがらの信号を受け取るだけでなく、アストロサイト自身も種々の化学物質(グリア伝達物質)を放出する発信能力を有しています。化学物質を放出することで、神経細胞の活動を活性/抑制することで、神経細胞の活動及び可塑性を制御していると考えられています。

■化学物質の本質は、脳回路を駆動させる「駆動物質」
脳内の3つの伝達経路を見てきましたが、どの伝達経路でも、化学物質が重要な役割を担っていることが分かります。この化学物質は、ホルモンや情報伝達物質などと呼ばれますが、これは表層的な捉え方に過ぎません。この化学物質は、伝達物質である前に、価値判断付きの駆動力そのものであり、全ての意欲(欠乏)の発生源なのです。

その価値判断と駆動力は同種の神経細胞に伝達されますが、そこで伝達されるのは価値判断付きの駆動力そのものであり、駆動物質こそ全ての意欲(欠乏)の発生源なのです。これは、脳内に限らず内分泌系でも同様です。そこで、本来の機能・働きを方表現すため、ここでは【駆動物質】と呼び、駆動物質とはなにか?誕生した起源や発生源は?、その本質を探求してきます。

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2021年09月28日

9/11【実現塾】~活力論8 家庭による右脳封鎖(2/2)

前回(リンク)の続きです。

子どもの活力衰弱の原因は、学校だけでなく子育ての根本にある「家庭」にも原因がある。
今、親からの子どもへの管理・監視が「異常な付きまといや支配」になっているにもかかわらず、それが当たり前になって“やばい”の判断がついていない。
その原因は、核家族ゆえの「子育て不安」からきているだけでは説明しきれず、子育て不安のさらに奥に大きな変化が起きていると思われる。それは何か?

Q.家庭は時代とともにどのように変化してきたか?

◎戦前:多くが村落に暮らす大家族
昔は家業があり、家庭といえども生産体(農家)であり、生産と生殖を包摂する場で、生産という共通課題があった。
集団は「生産」と「生殖」の両機能があって、はじめて集団として真っ当に機能する。家庭という集団も同じ。

◎'50~:農村から都市へ →'55~:高度経済成長
市場が拡大していくなか、都市を中心に核家族化していく(→サラリーマン家庭)。それに伴い、家庭に生産機能が失われ、生殖機能のみの片肺機能の場になる。
★しかし、まだ貧困下では意識は豊かさ実現に向かい、そのための私権(お金・身分)の獲得(拡大)という目標軸、共通課題が家庭にはあり、それで統合できた。

◎'70~:貧困の消滅 →'85~:バブル →'90:バブル崩壊
私権獲得の目的は、豊かな実現(いい生活したい・ラクして生きたい)→「遊び(遊興と性)」のため。
それゆえ、高度経済成長で私権獲得の可能性が大衆的に広がると、性・遊びが肥大していく。(ex.ダンスパーティー、映画、etc)
豊かさを実現すると、家庭を繋ぎとめる結束軸は、私権獲得の目的であった豊かな生活から「遊び(遊興、レジャー)」に移行する。(それでしか家庭を繋ぎ止められない)
→スキー、ボーリング、家族旅行、クリスマスなどの家族団欒、etc。
→家電、車、レジャーを謳歌することがステータスとなる豊かさ自慢。
そして、バブルに突入していくと、娯楽・遊び(遊興と性)への意識は際限なく肥大化する。
→ディスコ、合コン、カラオケ、海外旅行、誕生日/クリスマスパーティー…、etc。
しかし、バブル崩壊で大企業・金融系が倒産していくと、私権価値が崩壊し、私権獲得の根底(目的)だった遊び(遊興と性)は一気に衰弱し、贅沢・消費も衰弱し市場も縮小する。

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