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キャリア教育の本質は、社会の統合にある。~某中学校『よのなか科』の事例分析~

いよいよ、大学生は就職活動シーズンの到来ですね。
最近では、内定者の辞退率や早期退社率が上昇し、
企業とのミスマッチが加速中
です。
みっちーさんの「使えない新人」も上記の現象事実であり、教育機関の最後の歯止め・対応策として「大学のキャリア教育」などが活発化しています。かなめんたさんが問題指摘しているように、結局は「どうやって教育するの?」という教育問題に収束します。当然、もっと早くから教育しなければ間に合わないという期待が高まり、最先端では「小中高でのキャリア教育」が焦点となっています。
今日は、具体的に
キャリア教育で、何を教えているの?
という実践例を紹介します。
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キャリアガイダンス . net  [1]より

東京都の公立中学校初の民間出身の校長に就任し、「学校の改革」という公的なプロジェクトに挑戦している藤原和博氏。「世の中のあらゆることが統合される本質的なキャリア教育」を目指す「よのなか科」という授業を、自ら教壇に立って実践している。

キャリア教育の本質は、
「世の中のあらゆることの統合にある」

この切り口に、大いに納得です 😀
換言すれば、
 キャリア教育の本質は、社会の統合にある。
では、具体的な実践の中身は

全教科が包括されるような、“世の中のあらゆることの統合”にある
⇒例えば「人間の知恵で商品の付加価値はどれだけUPするか」といったテーマ設定
⇒参加者(生徒、保護者、見学者ら)は「自分ならどんな商品をつくるか」と問いかけられる
⇒「自然に帰るタイヤ」「ガラスのように透き通ったゴム」などのアイデアを生徒が発言
⇒普通の友だちの言葉を聞きながら世の中の奥行きを知り、世界観が広がっていく
⇒時計の文字盤に使われる夜光塗料が1kg100万円もする、という事実を告げられた時、一同は「エーッ!」と声をそろえて驚く。ゲストの話に、全員が食い入るように耳を傾ける。「これが“教育的瞬間”」
⇒一生忘れない体験。こういった発見をどれだけ生み出せるかで、自分も世界を変えるような仕事をしたい、と思わせることができる。
よのなか科」では、保護者や見学者も参加することを要請される。
学校経営を教職員だけで行う時代は終わった。地域や保護者も経営のパートナーに巻き込んで、共同責任で行っていかなければいずれ行き詰まる」

有名人の講演などは、どこの学校もやっているが成果が上がらない。
多くの場合、講演形式は一方通行なので大概「へぇー」で終わり印象が薄れていく。
しかし、大人も含めた全員参加型の「よのなか科」という授業スタイルは新しい
又、地域で特化した企業経営者の身近な話題は記憶に残り易い。
さすがに、民間企業出身の校長らしい発想だと思う。
事例からの類推だが、やや「ものづくり」への偏りが懸念される。
対象が「世の中のあらゆること」であれば、もっと対象範囲を拡大すべきだ。
キャリア教育の本質を「社会の統合」と捉え、
教科の枠を超える必要に迫られているのなら、
「社会の構造理論」を教えるべきなのではないか?

そのためには、教える側も相当勉強しなければならない。
貴重な体験も、構造認識によって実現思考へ向かうことができる。
中学生でも、否、余計な観念の少ない中学生だからこそ可能性を秘めている。
類塾ネット [2]は、小中高生を対象とした実現態の一つです。
是非、ご覧になってください!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
はっしー でした

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