- これからは探求の時代 - http://bbs.kyoudoutai.net/blog -

「○○は聖職」という旧観念~企業にとって利益とは何か?~①

 まずは、最近、気になった投稿を紹介します。

『マスコミの現在の批判対象:「聖」(日本社会の基盤)への攻撃と破壊』 [1]
 最近の例で言えばコムスンへの攻撃がその最たる例であろう。彼らの主張は「介護は聖職、そこを儲けとするなんて。」である。
 しかし、聖職って何なのか?何か仕事をして利益を得るのは当然のことではないのか?それで人の生活は成り立っていくのではないのか?彼らはコムスンの姿勢を批判しつつ、コムスン社員の労働条件を問題視する。これは論理的に矛盾していないか?聖職でぜにをもうけてはいいけないなら、彼らも過酷な状況でもいいではないか?そこはダメでコムスンが介護ビジネスをと主張することのみを問題視するのは論理的にずれているのではなかろうか?

 たしかに、コムスンへの企業叩きは激しさを増すばかりです(コムスン自体の問題事実については、さらに実態解明を待つしかないと思います)。ただ、それよりももっと本質的で重大な問題は、マスコミによる聖職(介護)で儲け(利益)を出すことへの批判報道そのものにあると思います。「利益=搾取=悪」という観念をそのまま鵜呑みにしていいのでしょうか?今回は、その点について考えてみたいと思います。
その前にご協力よろしくお願いします。
 


 ここで、ヤマト運輸を創業し、経営から退いた後には私財を投入してヤマト福祉財団を立ち上げた小倉昌男氏に関連する内容を紹介してみたい。

『福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出』 [2]小倉 昌男 (著) 日経BP社
たった月給一万円! 障害者就労の現実/経営を知らない作業所の問題/「福祉的経済」という経済は存在しない/経営とは「収入-経費=利益」を理解すること/・社会活動=ずばらしい(特別な)ことをやっているという意識を変える/福祉的○○という就労や経済は存在しない=つまり全て経済原則に則ること
◆経営者は何によって記憶されるか――追悼・小倉昌男
・知っている人なら分かるが、障害者福祉の世界に「経営」「コンサルティング」というキーワードで踏み込むことがどれほどの困難を伴うものか、それは想像を絶する世界だ。まず「経営」という言葉に激しいアレルギーがある。福祉作業所の人たちには、そもそも「売上げ」とか「利益」という概念が分からないのだ。彼女が「障害者の人たちに自立して生活できる給料を出せるように経営を改善しましょう」と呼びかけても、「自分たちは利益を上げるために仕事をしているのではない」と、頭ごなしに怒鳴られるのである。
・著作権侵害は承知のうえで、今日の午後1時に受け取った、彼女が小倉氏追悼によせて書いたFVPのメールマガジンを引用させてもらう。この文章は、かの人の理想を実現するために自分の人生をなげうつという決断をした人間だけに書ける言葉だと思う。読むたびに涙があふれてくる。これ以上の心揺さぶる言葉は、世の中に存在しないだろう。そして、小倉氏がそれによって世の人々に記憶されるであろう「志」が何だったかも、その中に刻み込まれているに違いない。以下、大塚由紀子氏による小倉昌男哀悼の辞。
1万円脱出なんて、そんなみみっちいことはお止めなさいよ!
やっぱりねえ。きちんと会社にして障害者を雇用して給料10万円払うっていう
のがいいと思うのよ。
ベンチャーだよ。これからは。
作業所うんぬんじゃなくてベンチャーでおやんなさい。
小倉昌男前ヤマト福祉財団理事長のお言葉を今もはっきりと覚えています。
これは2003年の3月、「障害者賃金1万円からの脱却経営塾」を始めたいとご相
談に伺ったときのこと。
これは今、福祉起業家経営塾と名づけられ、FVPのサービスとなって存在し
ています。
「福祉ベンチャーパートナーズ」 [3]の社名は小倉さんに頂いたようなものです。
小倉さんとのご縁がなければ、
小倉さんの「ベンチャーでおやんなさい」というお言葉がなければ
今日のFVPは、福祉起業家経営塾はありませんでした。
大変だよね。
でもやりがいがあるよ。
とても大切な仕事だよ。
がんばっておやんなさい。
お客様に喜んでいただくこと。
それが一番大切なんだよ。
基本は自分がしてもらいたいことを相手にもしてあげることなんだよ。
相手の立場になって考えるんだよ。
経営でも人生でも同じなんだよ。
再来週に福祉起業家経営塾の第2期が開講します。
障害者に10万円の月給を払える経営者をたくさん世に出していくこと。
これを、私自身、そしてFVPの使命として取り組んでいく。
何が何でも障害のある人の働く場作りを進めていく。
小倉昌男さんの訃報に接し、
「福祉に経営の視点を」とおっしゃられた小倉さんの願いを改めて確認しました。
しっかりしっかり受け継いでいこうと思います。
FVPは、小倉イズムをひとつも曲げることなく、正しいことを正しく進めてい
こうと思います。

[4] [5] [6]