GM本社ビル
オバンです
akira303さんから予告がありましたが、今回から「経済破局後に生き残る企業」の第1弾を行きたいと思いま~す。経済には素人の私達がどこまで追求できるか?こうご期待下さい。
早速ですが
先日(2008.11.8)の日経夕刊の一面は「GM、合併協議を中断」との見出しでした。
また今日の新聞ではGMの株価が3.2ドルに下落、併せてアナリストの分析では0ドルも
在り得るとのことですが!!!!!!!~~~~~~バキューン??????
最近の新聞に限らず夏ごろよりこの「GM」の文字がたびたび登場するようになりました。そうです「GM」とは「ゼネラルモーターズ」=世界一の自動車メーカーであり、かってアメリカ最大の企業でした。この巨大企業GMが、昨年来のサブプライム問題に端を発した金融危機の真っ只中で倒産の危機にあるとの噂が、今や現実味を帯びてきたのです。
先日の夕刊記事を掻い摘んで言うと、この危機、具体的には資金不足を「クライスラー」との合併で何とか凌ごうとしたけれど失敗したこと、また倒産を回避するにはアメリカ政府から250億ドル(2.5兆円)程度の資金援助が必要であることを報じています。(でないと来年6月には運転資金がショートする)かってアメリカのみならず世界の冠たる企業であったGMがここまで凋落したの何故なのか?今回はこのテーマに迫ってみたいと思います。
その前に
お願いします。 😉
ありがとう
■GMってどんな企業?
・アメリカビッグスリーの一角をなし世界最大の自
動車メーカー(他の2社はフォードとクライスラー)。1908年創業であるが、ヨーロッパで発明された自動車の大量生産はフォードの後塵を配する。フォードの少量車種生産~販売戦略に対して、GMは地域ごとに多種多様な車種を供給する方法で世界戦略を果たした。日本では1927年(昭和2年)にフォードに続き日本ゼネラルモータースを設立、昭和初期の国内はシボレー車とフォード車の独壇場であった。(ウィキベディアより)ちなみにトヨタ、日産が創業し始めるのは1933年(昭和8年)のことである。
・GMの成長は一言で言うならM&Aによる。先ほど地域ごとの多種多様車種と書きましたが、何のことは無い買収先のブランドによる販売戦略だったのです。創業時のビュイック、ポンティアック、キャデラック、シボレー、海外ではオペル(独)、ボクソール(英)、ホールデン(豪)、大宇(韓国)わが日本でもスバル、いすゞ、スズキなどです。(日本に限って言うなら2005年以降株式の大半を売却していますが)この戦略により
・ただしこのM&Aによる他社ブランド戦略により、自社ブランドの開発は遅れ、ガソリン高騰に適応できる低燃費車の開発、また最近話題にあがる環境対策車の開発の遅れにより2008年(上期)についにトヨタにその座を譲ることになったのです。
■サブプライムショック(金融危機)で、今GMはどんな状況なのか?
・まずサブプライムショックが発覚する2005年3月期の状況はどうだったのでしょうか?ここにトヨタと比較した資料があります。
⇒利益確保していますが少しにおいますね?
・直近の決算(2008年7~9月期)25億4200万ドル(2500億円)の赤字。赤字は5・四半期連続
→http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2008110800028&j1
⇒企業が自ら資金繰り逼迫の危険性を宣言するのは極めて異例とのこと。
・また、下記の情報によると現在GMは約6兆円の債務超過にある(フォードも約1700億円の債務超過)明らかに財務状態はバランスを崩し途方もない負債に見舞われている。
→http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-400.html
⇒日本だったら上場廃止の状態らしい
・では市場の評価は?2005年11月~2008年11の株価の動きを観てみます。2007年一時持ち直すも、現在の状況は1年前の1/10に下落している。現在の株価は3ドル台(300円?)でこれは創業間もない1940年代の株価だそうです。
→
この巨人は悶え苦しみ、もはや人工呼吸器なしには生き永らえない状態ではないでしょうか。新大統領オバマは選挙後初の記者会見でGM含めたビッグ3への救済をにおわす発言をしていますが、それもそのはず、もし倒産すれば従業員とOB及び関連企業の70万とも、250万とも言われる人達が路頭に迷うことになります。それよりもこれまで繁栄を謳歌してきたアメリカの威信は実体経済の世界でもガタガタになることが分かっているのでしょう。
つづく