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【金融危機後、生き残る企業とは…?】~企業の現状はどうなってる??銀行~

 今回のアメリカ発の金融危機は、豊かさを実現した70年代以降、何もしなければ必然的に縮小するはずであった市場の「無理やり拡大」→「バブル化」→「バブル崩壊」が、世界規模で起こっており、今後ますます実体経済に大きな影響が予想されます。
 今回のシリーズでは、
そのような圧力下で生き残る企業とはどのような企業なのか?
生き残るために企業には何が必要なのか?を明らかにしていきたいと思います。

 大きな手順は「現状把握⇒可能性探索」とし、今回は前段の現状把握の一環として、経済全体に対する影響力が大きい(と思われる)銀行の現状を見てみたいと思います。なお、続いて、同様に影響力が大きい(と思われる)自動車メーカーの現状を見ていく予定です。
 よろしくお願いします!


 金融機関を陥れる“三重苦”~週間ダイヤモンド(2008/12/20号)より~
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 現在、金融機関(メガバンク、地方銀行、信用金庫、信用組合)を陥れているのは、以下の状況です。
世界同時株安→保有株式下落による含み損の急増→自己資本の毀損(ダメージ大)
自己資本の毀損の回復→企業に対する貸し渋り→実態経済の悪化
実体経済の悪化→貸出先企業の倒産→不良債権の拡大
実態経済の悪化→収益源の先細り
 なお、大手3グループの貸借対照表と損益計算書を2006年度から見てみると、その経営の悪化状況がよくわかると思います。
ファイルをダウンロード [1]
 しかし、この大手3グループに属する銀行の経営危険度ランキングを、同じく週間ダイヤモンド(2008/12/20号)で見てみると以下のようになっています。
注)順位が低い程、経営危険度が低いという事です。
三井住友銀行114位
三菱東京UFJ銀行110位
みずほコーポレート銀行105位
みずほ銀行102位
 何れも100位以下!つまり、全国にある無数の銀行は、そうとうやばい状況に陥っているということです。ちなみに、銀行の健全度を測る一つの指標である自己資本比率が8%以下である銀行は、117行中49行(42%)にも及んでいます。
 銀行は自己資本比率を維持するためには貸し出しを縮小させざるを得ません。となると、企業の資金計画は非常に厳しいものになっていき、今後企業の倒産が増えていく事は想像に難くないのです。

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