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構造認識はこう使う!シリーズ~2.主体性とはなにか?~

みなさんこんにちは、ハシヒロです 😀
 
「構造認識はこう使う!シリーズ~1.仕事のヤル気はどこから出てくるのか?~」 [1]に引き続き、シリーズ第2弾は「主体性とはなにか?」について考えていきたいと思います
 
主体性を辞書で調べてみると、「自分の意志・判断で行動しようとする態度」とあります。
みんな“主体性”を持って仕事をしていきたい!と思っている。
だから“やりがい”など探してみるがうまく見つからない(><)
 
主体性を持ちたいと
自分の意思で、
自分の判断で
自ら責任をもって…
と考えるほど、どうしていいのかわからなくなってしまう…
 
これって、なんで
 
主体性とは、言い換えると、どれだけ活力があふれ出しているか?という尺度と考えることができます。
 
どうすれば、主体性、すなわち活力を引き出すことができるのか
そもそも主体性とはなんなのか
 
この問いに対する答えを出して現実場面で活かしていくためにも、るいネット [2]の秀作投稿を元に、主体性の構造を明らかにしていきたいと思います。
 
さっそくですが、「主体性とはなにか?」に対する図解と、るいネット [2]の秀作投稿を見ていただきましょう
◆『主体性も相手発』・・・言われたことだけやる=言われたこともできないという構造 [3]
 
[4]
 
この図解と、その元になっている投稿のポイントをおさえると、

客先からの要望に対して、お客さんから言ったことに一つ一つ反応して、言われた通りにやるのは、一見期待に応えていると見えても、実は言いなりでなんの主体性もない!
トラブルが起こったときに、「最初に確認しておけば、こんなことにならなかった」という反省の、思考法が、実はトラブルの原因。
 
お客さんが企画書や設計書の中身を理解しているのは30%くらい。
現物ができたときに、お客さんの当初からある潜在思念と一致する、平たく言うと、『こういうものを求めていたんだ』という意識になることで、期待以上に応えることができる。
そのためには、相手が何を感じ何を求めているのか徹底的に同化していく必要がある。

つまり、主体性とは、「自分の意志で行動する」のではなく、「相手の期待を自らつかみにいく」能力だと言えます。
そして、活力は、相手の期待を「つかみにいきたい!」という気持ちの表れ、
充足源(=やりがい)は、みんなに喜んでもらえること、役に立てること、だと言えます。
 
ではでは、具体的に実践するためには
 
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それでは、具体的に、「主体性も相手発」に転換したということは、現実場面でどのように実践していけばいいのか、僕が、みんなの「なんで?」に答える、なんでや露店 [5]で出会った人の具体的な事例をもとに、この構造や図解をどのように使えばよいか をご紹介します。
 
2つ事例を紹介しますが、これらは決して個人の能力問題ではなく、原因は社会的なところ(=普遍的にみんなが抱えている問題)にあります。
つまり、まず大前提として、「あいつにこんなことを言ってもな」という否定視、不可能視を取っ払って、「どうすればうまくいくか?」という肯定視、充足発の姿勢で臨んでください。
 
◆若手が何を考えているか分からない どうする?
部下をかかえる上司の方が、「部下が何を考えているか分からない」ということをよく聞きます。その理由は、部下はシャイであるとか、意思疎通(目を合わせる、など)を嫌がる、など、意識の断層を抱えているようです。
 
怒るとすぐに辞めてしまうので、いろいろアメを用意して、上司が部下に仕事を「やってもらう」、という状況になっているようです。
 
「主体性も相手発」の構造から考えてみると、若手も当然、相手の期待に応えたいと思っているので、上司の期待に応えたい、評価してもらいたい、という欠乏はとても強いのです。
 
彼らの「期待に応えたい」という想い=主体性を引き出すためには、客先の期待圧力を具体的に伝えることと、同化するために材料=客先の外圧状況を正確に伝える必要があります。
 
そのためには、

お客さん側の「こうしてほしい」という期待を正確に伝える
客先の置かれている状況(期待の出所)を性格に伝える
そのために、どんな課題が自分達に求められているかを伝える
その課題の中で、若手にどんな課題を任せるのか、役割を伝える
自分からの期待を、ストレートに伝える

ということを実践していけば、必ずうまくいきます
 
◆課題をこなすのは楽しいけど、今いち役に立てている感覚がない どうする?
若手社会人の方のお話を聞くと、仕事をするのが楽しい、もっと課題をこなしていきたい、と意欲的だと感じます。
 
ただ、その想いを聞いてみると、「これは自分の課題だから、人に迷惑をかけないで、成し遂げたい。」「こんなこともできない自分はダメな人間だ。」というふうに、今一歩役に立てていない感覚がある、という悩みをよく聞きます。
 
共通して、期待に対しては真っ直ぐに取り組んでいるし、期待に応えたい気持ちはとても素直です。
 
しかし、重要なのは、図解にもあるように、

言われたことだけをやる                → 「自分の」課題
相手が何を感じ、何を求めているか?に同化する → 「相手(みんな)の」課題

 
課題の目的・中身を転換していく必要があります。
そのためには、「事例1」で記載した、①~⑤の内容を上司に確認していく、お客さんに確認できるなら、相手の状況を整理していくこといくことが重要です。
 
~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・
 
事例1も事例2も、今までやったことがないことなので、最初はうまくいかないかもしれません。
しかし、5回、10回、…と、みんなが評価してくれたり、喜んでくれる充足体験を積み重ねることによって、自信がついてきます。
その自信がさらなる活力源となって動き出す姿勢が、さらなる「主体性」を高めていってくれる
 
主体性も相手発、
活力も相手があって高まっていく
 
自分の中にはなくて、すべては「相手(みんな)」を羅針盤にしていく、という点は、仕事に限らずどんな場面でも重要なことですね
 
それでは、次回の第3回は、課題をうまく進めていくためにはどうすればよいか?について考えていきたいと思います。
 
最後まで読んでくれてありがとう

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