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「充足発で活力再生」のヒント“キッズスキル”とは?【基礎編】

雅無乱 [1]です。

~職場に充足・肯定視空間を創り出すのは喫緊の課題~ [2]

で書いた通り、まずは職場に充足・肯定視の空間を創り出すことが、これからの時代にその企業が生き残れるかどうかの重要な要素となるのは、まず間違いない。

では、その充足空間、肯定視の空間を職場に創り出すのはどうしたらいいのか?

この参考になる一つの手法が、2010年11月13日の記事、『世界が注目!フィンランド式チーム活性化プログラム「リチーミング」』 [3]で紹介されている「リチーミング」である。

「リチーミング」とは、フィンランドの精神科医ベン・ファーマン氏と社会心理学者のタパニ・アホラ氏の二人によって、1990年代前半に開発された問題解決・チーム再構築のためのプログラムのこと。
当初は問題を抱えた子どもたちを対象にした「キッズスキル」として開発・導入が進められた。しかし、次第に大人にも応用できることがわかってきて、企業組織の再活性化に利用できるようにしたものがリチーミングである。

ということなので、このエントリーでは、「リチーミング」の理論的基礎となっている「キッズスキル」について考えてみたい。

「ガキ相手の手法だろ?」とばかにするなかれ。

ここには、人間関係の構築の基礎となる気付きがいっぱい詰まっている。

「キッズスキル」の生みの親であるベン・ファーマン氏の書籍を日本語訳し日本に紹介した第一人者の佐俣友佳子氏のコラムのページ(下) [4]を参考に、追いかけていってみたい。

“ママのためのキッズスキル” [4]


では、<チャプター1> [5]

まずは、フィンランドの社会の特徴から。

フィンランドでは、共稼ぎの家庭が約9割。女性たちは仕事をもちながら育児も行うのが一般的です。7歳以下の子どもを持つ女性でも4分の3がフルタイムで労働に参加しているそうです。

『日本とフィンランド社会の特徴』 [6]によると

日本に比べれば、フィンランドは保育のシステムも非常に進んでいます。つまり、フィンランドでは女性が働くことのできる社会制度の整備が進んでいるということです。しかし、その反面、社会制度が整備されているので女性が独立して仕事ができ、経済的な面で男性に依存することがないためか、フィンランドでは離婚率が非常に高く、フィンランドの離婚率は約50%、さらにキャリアの女性(看護婦、医者、教師など)の離婚率は70%といわれています。

離婚率の平均が50%とは驚き
しかも、多くの母親がフルタイムの職についている。

いい面もあるだろうが、であるがゆえに問題も多そうである。
しかし、なぜかOECDが行っている学習到達度調査では、常に高い位置につけており、学力低下が騒がれている日本では、フィンランドのやり方を学ぼうという動きが強まっている。
参照:http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200502250173.html [7](asahi.com)

さて、そのフィンランドの方法論の代表選手「キッズスキル」の本質とは何だろうか。
再度<チャプター1> [5]より

やってはいけないことを否定形で禁じるのではなく、子どもにどうしてほしいのかを肯定形で伝えるわけです。
たとえば、授業中おしゃべりをしてしまう子には、「おしゃべりをしない」と注意するのではなく「先生やお友達の話をじっくり聞きましょう」「話したいときは、手を挙げてから話しましょう」と肯定形で声がけをし、子どもと話し合いながら解決に向けて進んでいきます。
問題に焦点をあてず解決のために必要なものに焦点を当て、子どもが自ら主体的に動いて問題解決できるように、周りの人達が皆で協力して子どもの可能性を引き出していくというのが、このプログラムの特徴です。
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子どもの好ましくない行動に目くじらを立てて注意ばかりしていると、する側もされる側も疲れてしまいます。ですから、否定的な言葉を肯定的な言葉に置き換えるように意識してみましょう。それだけでも気分に変化が起きてきます。
具体的には、子どもに注意したくなったら、まず深呼吸してみましょう。そして、口に出そうとしているのと同じ内容を伝えられる肯定的な表現を考えてみるのです。慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、この作業を意識的に繰り返しているうちに、自然に肯定的な注意ができるようになります。

なるほど~
こういうスタンスで臨めば、イライラも低減し、子供といい関係ができてきそう。
幼児虐待とか無くなりそう…

<チャプター2> [8]より

悪循環を絶つためには、うまくできない自分のことはひとまず脇に置いて、自分はどうなりたいのかという理想像を思い描きましょう。そして、そのためにまず何をすればよいのかを前向きに考えます。子ども同様、自分に対しても否定的なメッセージの代わりに肯定的なメッセージを送る癖を付けるのです。
ここで大事なのは、決して一足飛びに理想的な自分になろうとはしないこと。無理なく実行できる小さな改善を心掛けてください。
そして、それが自然にできるようになったら、ほんの少しだけハードルの高い目標にしてみる。この小さな改善の積み重ねこそが、笑顔で子育てをしている自分への最短ルートなのです。

自己否定もせず、あくまで自分自身も肯定的に捉えるわけか。
たしかに自己否定ばっかりしている人が他人を肯定的に見れるはずがない。
「自分はダメだ」という自己否定が自己攻撃にまで発展して精神を病み、まったく成果を出せない…というパターンは仕事場面ではよくあることである。
こういう否定思考のループから抜け出すには、上の捉え方は参考になる。

<チャプター3> [9]より

スキルを見つけるときは、まず問題がおきやすい状況を観察し、話し合い、身に付けるスキルを決めるプロセスが大切です。
また、スキル学習を助けるサポーターの存在も重要です。問題にぶつかったとき、独りで解決しなくてはいけないと思うと気持ちが暗くなりますが、助けてくれる家族や友達がいると思うと前向きに取り組めます。
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そしてその人たちの協力で解決できたなら、必ず感謝の気持ちを伝えましょう。誰かに助けてもらい、相手に感謝する喜びが実感できると、問題にぶつかることが怖くなくなります。

個人を対象にしていくら分析しても、実際その個人の力だけで現状を打開することは困難なことが多い。
周りと協力関係・充足関係を結びながら、見守られながら、問題行動があればそれを改善していく…というのは実に理にかなっている。
人間は、集団動物、共認動物なのだから。

<チャプター5> [10]

相手が困っていること、問題を話してきたら、「その代わりにどうしたい?」「その問題がなくなったら、何をしたいの?」など、理想の状態を掘り下げましょう。理想の状態が明確になればなるほど、ご本人の理想を達成したいというモチベーションも高くなります。(中略)
第1回目でもご紹介した解決志向に基づいた肯定的な声がけ、そして第2回目でご紹介した問題が起きた時に理想の状態を描くという部分は、日々の生活の中で心掛けていくだけで、自分も周りも変化する、魔法のような影響力を持っています。

本人以外の人が「こうさせたい!」いうのを強要するのではなく、
本人自身が「こうしたい!」ということをみんなの協力を得て実現する。
これが、最も現実に成果の高い方法ということ。

<チャプター6> [11]

フィンランドには「一人の子どもを育てるには、村人全員が参加する必要がある」という古くからの言葉があり、実際のスクールカウンセリングの現場でも、子どもに関わる大人や子ども全員で協力することを大切にしていて、そうした方法を「ヴィレッジアプローチ」と呼ぶそうです。
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このヴィレッジアプローチは、今の日本の子育てにも必要ではないでしょうか。(中略)
関係者全員で協力して子どもを育てていこうという姿勢。それが、日本の子育てを明るいものにするカギだと思っています。キッズスキルは一人で取り組まず、なるべく多くの人と一緒に取り組むものだということを念頭において、ぜひ活用してください。

何か問題が解決できたら(スキルが身についたら)、みんなでお祝いする場を設けるのがコツだそうだ。
なるほど、これを励みにがんばれる気がする。

こうして見てきたわけだが、考え方の基本は納得できるものばかりである。

さて、これをどのように具体的な場面で実践していくのか…

さて次回のエントリーは、

“ママのためのキッズスキル”【実践編】 [4]

を参考にしながらさらに深く掘り下げていく予定。お楽しみに 😮

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