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シリーズ 大震災復興~日本企業の底力!3-1 ~被災地の状況と自主再建に向けた動き~

       
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★画像はこちら [1]からお借りしました。
 
復興の兆しが見え隠れする東日本大震災の被災地ですが、良くも悪くもこの日本に大きな変化をもたらしたことは誰もが潜在的に感じていることでしょう。 
 
前回の記事では、何の統合力も持たない市場の無力さと、未だ絶対的な拡大意識を持ったまま、市場拡大絶対のイデオロギーに固執している政治家や財界、大手企業などの特権階級の無能ぶりを明らかにし、その最たるものが“復興構想書”であることをお伝えしました。 
 
さて、今回はググッとスポットを現場へ当てて、なんと!!2回にわたり、この震災から立ち上がろうとしている人々や支援活動をしている人々は、今何を思い、何を感じ、何をしようとしているのか?を現場の生々しい声から取り扱い、そこから見える可能性の萌芽について紹介したいと思います。
  
ここからは、インタビューをしてきたいちごちゃんにバトンを託したいと思います。いちごちゃ~ん
  
これからも「共同体・類グループの挑戦」をよろしくお願いします!


   
は~い(^^♪どうもはじめまして いちごです よろしくお願いします
 
それでは、数ヶ月前に宮城県南三陸町出身で現地に赴いた方にインタビューをすることができましたので、その方から伺ったお話をご紹介したいと思います(o・ω・o)ノ 
 
その前に実際に現地で撮った写真を紹介します。
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この写真は実家の跡地です><
   
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この写真は中学校から南三陸町を眺めた写真です。 
  
1、現地の状況、雰囲気はどんな感じでしたか ><

東京あたりから、「自粛ムード」になってきて、福島あたりからは「被災地」、宮城は県全体が「葬式のような沈んだ空気」になっているように感じました。なんというか、店の中でも町の中でも一人一人に黒いベールがかぶっているような感覚です。

大阪では、少なくとも一般の人たちは見た目に普段と変わらない日常を過ごしているから、被災地は同じ日本とは思えない状況だったんだろうなぁ~><  
 
2、震災で仕事をなくした人はどうなってるの

ハローワークに被災者向けの優遇措置は何かあるのか?と聞くと、「人でごった返しており感触として普通の就職活動と変わらない」「被災者への優遇は“新卒”向けがほとんど」と言われました。実際7万人以上が失職して、それが職を探している状況下では当然といえば当然なのでしょうが、やはりこれも旧来の雇用形態を目指す援助の仕方では限界があるように思います。
 
援助金の配布も聞くかぎりでは、「一切もらえていない」というのが現状で、神戸や新潟でも問題視された「状況が把握できてから平等に分配する」という方針で県も動いているようです。
 
こういった状況下で、店をたたむ人たちと、それでも復興しようと動いている人たちが二極化しているようです。賢明な人たちは、自らのつてを頼って動いていますが、こういった人たちを助ける有志の組織は必要だと思っています。

えっ…>< 7万人以上が失職してるんですか 援助金の配布も「一切もらえてない」なんて・・・ 「状況が把握できてから平等に分配する」って、すごく時間がかかっちゃいそうな気がする せっかく援助金があるんだから、素早い対応をお願いしたいですね>< 
 
3、こんな状況の中、現地の人々からどのような声を聞きましたか

「政府も中途半端に動くのであれば、原発なら原発、被災地なら被災地とやることを決めて動いてほしい」
 
「総理の避難をしている暇があったら、ほかに今やるべきことはいくらでもあるだろ」といった形で、社会問題もかなり考えている声が聞こえました。
 
その中に、今までであれば社会問題のような内容の話をする友人ではないと思っていた人もいて、「本当によくかんがえてるな~ 」と感心したのですが「考えたくなくても、考えてしまうんだよ 」と一言。
  
他の被災者とも話しましたが、やはり同様で、生きるために、みんなが必死に情報を集めて、状況をとらえて考えている(しかもまっとうに)状態にあるように思いました。

どうしても考えてしまう状況なんですね。みなさん逃げられない現実を目の当たりにして、自分たちでなんとかしなきゃという意識が芽生えているのかもしれませんね
 
 
4、南三陸役場に勤める同級生(女性)からの声 

30人のうち8人しか生存者がおらず、東京都などから来た職員が過半数を占めていて、右も左もわかっていない。さらにネットなどもろくに使えない状況で役場内でも行政の情報共有がとれていない状態です。ですから、避難している町民には情報が正確にはまったくといっていいほど届いていないと思います。
 
それに、上司の指示がないからと手持ち無沙汰になっている職員も多く見られ、役場旧来の縦社会の関係が露になり「果たして役場主体の復興計画がうまくいくのだろうか?」という思いも強くなりました。

えー 東京からきた職員が過半数を占めているんですね 上司の指示がないから手持ち無沙汰になっているって・・・。自分で考えて行動できないって組織としてどうなのでしょう ><
 
 
5、最後に南三陸町の人々にとって戻ってきてほしいのはどんな生活でしょうか?

会話の中で出てきた話ですが、「別に都会や便利にならなくてもいいから、戻って来てほしいのは、普通の当たり前の生活になってほしい」というものが出てきました。

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うんうん、そうですよねっ 普通の生活って大切ですよね 被災地のみんなさんの期待もそこにあるんですね  
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いちごちゃん。ありがとう
それでは、一旦ここで整理をしておきましょう  
  
否応にも逃れられない外圧(震災)が、人々を考えざるを得ない状態まで追い込んでいます。それ故に、特権階級に対しての実現の期待は大きいはず。しかし、特権階級の無能ぶりは、日本中を飛び越え世界各国に晒されました。「普通の生活」がしたいという人々の想いとかけ離れたところで、エコタウンやコンパクトシティといった私利私欲を充たすための政策をまたも行おうとしている。(詳しくはこちらへ★シリーズ『復興に向けた提言』~政府の想定している復興とは何か~リンク [2]) これは、この震災で明らかになった、合理的かつ効率を優先させた企業の間違いを正さず、同じ過ちを繰り返す危険極まりない行為です。
 
そんな人々の意識と一向に交わろうとしない特権階級の思惑に、人々は愛想を付かせ「なにもしてくれない」などの反の意識が芽生えていることは言うまでもありません。
 
ですが反の意識はこれまで、単なる対立派閥(勢力)や、ある一部の本質に気付いた人々にしか芽生えませんでした。今回はそんな一部の人ではなく“大半の人々”おかしいと感じています。これは誰もが現実(=特権階級は無能である)に目を向けはじめており、(強制的にしろ)現実直視という地平に立ち始めたことを示しているのではないでしょうか。 
 
これまで「なんとかなる・・・」と特権階級を捨象していた人々が、現実直視の上で「特権階級はおかしい」と、その意識が顕在化した意味は非常に大きく、今や人々を動かし、素人が集団を形成し、何らかの動きが出始めているのです。 
次回はその事例を紹介したいと思います  

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