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風の言葉を伝えて ネイティブ・アメリカンの女たち

Women1 [1]

 

女性への感謝。大地・生命の讃歌。共同体を堅守するネィティブ・アメリカンの言葉は示唆に富んでいます。

●レッド・フォックスの言葉

白人の世界ではつい最近になってやっと、女性もまた知性があるのだから女性にも投票権をあたえてもよいだろう、ということがわかったのである。インディアンはすでに原始の時代にそのことに気づいていた。

多くのインディアン部族のあいだでは、部族会議のメンバーになる男を女性が選んでいた。それらの男たちの誰かが何か不都合なことをしでかせば、女たちはその男を解任することができた。

女たちはまた、子どもが七歳になるまでのしつけには完全な発言権をもっていた。

ときには女たちも戦闘に参加し、敵の馬を追い散らしたり、おとりとなって主要な戦闘の場から敵兵を他の場所へおびき寄せたりもした。

かつてあるインディアンが言った。「われわれはずっと昔から、女たちのなかには男よりも賢いものがいることを知っていた。酋長の生みの親は女なのだから、彼女もまた酋長と同じように賢いにちがいない」

●ホピ族

白人の目には、わしらが馬鹿みたいに映っているかもしれない。わしらがあんまりにも単純だからだ。

わしらは偉大な母である大地によりそって暮している。わしらは、あなたがあなたの神を信じているように、わしらの神を信じている。しかも、わしらの神はわしらにとっては最高だということも、信じている。わしらの神はわしらに話しかけ、なにをなすべきかを教えてくれる。わしらの神は、雨雲や太陽やトウモロコシなど、生活に必要なものをなんでもくれる。わしらの神は、あなたの神のことを聞くはるか以前から、こうしたものを与えてくれていたんだ。

もし、あなたの神がそんなにも偉大ならば、わしらの神がそうやっているように、白人の口からじゃなく、直接わしらの心に話しかけてほしい。

あなたの神は冷酷で、けっして全能なんかじゃない。なぜなら、あなたはいつも悪魔のことや、人が死後に行く地獄の話ばかりをしているからだ。わしらの神は全能だし、まったく善良だ。悪魔なんていないし、わしらが死後に行く霊の世界には、地獄などない。

いやいや、わしらは改宗なんかしないことにする。わしは自分の神と自分の宗教についていくことにするよ。あなたの宗教よりも、わしらのほうが、ずっと幸せになれそうだからな。

●ラモーナ・ベネット(プヤラップ族)の言葉

私たちインディアンは世界に伝えなければならない重要なメッセージを持っています。

私たちはこの大陸の環境を守る役目があります。時代に逆行しているように見えるかもしれませんが、人間の生きる大地がヘドロと化してしまう前に、環境を保護し、再生しなくてはならないのです。

私はあるときネイティブ・アメリカン教会の儀式に参加し、ティピーの中で座り、皆の祈りを聞きました。

「偉大なる祖父よ、翼を持つ兄弟姉妹、大地に根を張る兄弟姉妹、大地を這う兄弟姉妹、浜辺に暮らす兄弟姉妹、海や河を泳ぐ兄弟姉妹をお救いください。白い肌の兄弟姉妹をお救いください。偉大なる祖父よ、彼らがこの地球を痛めつけるのを止め、地球を守れるようにお導きください」。

白人は、人間は死ねば天国に行けるから地球のことなどどうでもいいと考えているようです。だからヨーロッパ大陸の環境を破壊した後アメリカ大陸に渡り、ここでまた破壊活動を繰り返しても何の罪も感じないのです。しかしインディアンはこの世が楽園であることを知っています。霊の世界はこの世にあるのです。まだ生まれぬ者、すでに死んだ者、みんな私たちと日々共に存在しています。

 

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