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“働くこと”も“学ぶこと”も“遊ぶこと”も全ては『生きること』

「ワークライフバランス」何年か前から様々なメディアで謳われ、政府も対策に乗り出し、この言葉が日本中に蔓延するようになった。
耳にタコができた人も多いだろう。
どれだけ政府が力を入れても、彼らの思う理想の“ワーク”と“ライフ”のスタイルは社会に広まらない。
なぜか?
ひとえに彼らの主張が、「人々が活力を持って生きていくこと」に繋がっていないからではないか。

ワークライフバランスに対する社会の実態・意見は、ネット上にいくらでも転がっているので割愛するが、最近注目されている言葉に『ワークアズライフ』というものがあるのをご存知だろうかm052.gif
『ワークアズライフ』は落合陽一氏が提起している言葉で、寝ている時間以外は全て仕事・かつその仕事が趣味であること。
こんな言葉が急激に注目を集めてきた。(メディアや国は乗っかってこないが)

一見、新しい言葉に感じるが、その中身は特段不思議なことではなく、ごく普通のことを言っている。
しかし、そのごく普通のことが、普通ではないように感じるのが近代観念に侵された現代の事実icon_sad.gif

はるか昔から狩猟や採集といった仕事は存在してきた。
もちろんその時代は全てが一体だったから、仲間のために命を賭けて狩りをすることも、服を編むことも、火を囲うことも、全部“生きること”の一部でしかなかった。

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それが、市場が生まれ皆が私権の獲得に躍起になり、お金を生み出す“仕事”と“生活”というものがわけて考えられるようになった。
私権を獲得するために、身を削って労働する。
その結果、活力を持って働く=心の底から働くことを楽しい と感じる人の割合日本人では6%しかいないという現実になっている。

しかし、私権が衰弱した今の世の中は『いかに人々の期待に応えられる生き方ができるか』という、人類本来の生き方に戻っていっていると感じる。
就職活動ではまだまだ大手志向・安定志向が根強いが、より能力の高い学生程・思考が解放されている学生程、
『社会の、人々の期待に応えられる仕事は何か?』という軸で企業選びをしている、または期待に応えるために自ら事業を立ち上げる学生も少なくない。
産業も、生産・販売ではない、期待に応えるということそのものがサービスとして価値が生まれている。
今後もこの流れが進み、働くことと生きることが、一体になっていく。
(働くことと生きることを分けない生き方を推奨する企業 https://www.crazy.co.jp/blog/articles/shigoto100/ [2] や、求人サイトhttp://shigoto100.com/ [3] も増えてる)

学ぶことも同様だろう。
現代の学校制度に可能性を感じずに、別の場に学びの場を求める子どもたちも多い。
学校よりも思う存分追求できる塾や、フリースペースが人気になってきていたり、高校に行かずに働いたりという決断をする子どもも増えている。
この流れは止めることはできないm051.gif

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これも、現代の学校制度が「活力を持って生きていくこと」に繋がっていないからだろう。
学ぶことと、遊ぶこと、生きることがかつては全て一体で、遊びの中で仲間と追求し、学び、生きる為の力を身につけてきた。
全てが分断されている現代の学校制度に、もはや可能性はない。
未来を生きる子どもたちは、より可能性の感じる場へと向かっていくm051.gif

働くことも、学ぶことも、遊ぶことも、全てが一体となった追求の場をどれだけつくっていけるかが、今後数十年間の社会全体の活力を左右するだろう。

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