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真似できない大人たち

「素直に人の真似をすることができない」
「人の真似をするのは悪いことだと思っていた」
学生と面接をしているとよく耳にする言葉です。

その時必ず伝えるのは、「真似こそが成長・学びの原点」だということ。
素直に真似できる人と、そうでない人で社会人になってからの成長スピードが全く違うことを伝えます。

ある新入社員が先日、「面接の時に言われたことを今でも覚えています。」と言ってくれました。
彼女は、たった数ヶ月でものすごい勢いで成長しています。
やはり、真似こそが成長への一番の近道なんだと実感しました。

しかしなぜ人は大人になると真似できなくなるのでしょう。
おそらく多くの大人は、「ごっこ遊び」ができない。。。
赤ん坊・子どもの頃はあんなに、真似が上手だったのに。。。

親や周りと一体化したいと思いで、一生懸命真似することで言葉も覚えてきたはずなのに。。。

そこあるのは、学校教育の弊害
西洋発の教育は、読んで字の如く「教えて育てる」。
「教える」→「教えられる」という一方通行の関係。だから覚えるだけになる。

さらに、近代社会で根付いた個人主義の弊害
「権利」という言葉が象徴するように、「自分第一」で物を考える思考。
だから学校では、「真似するのは悪いこと」とでも言うような教育が行われている。

学生から出る言葉がそれをよく表している。

そのまま大人になるとどうなるか。
素直に真似できないから、常に「自己流」。
時代が変わり、人の意識は変わっても、自己流から抜け出せない。
だから自分のやり方に拘って成果が出ない。

いつまでも、どんな時代でも成果を出し続けられる人は、
常に自らを社会に・周りに適応させようと動ける人。
そのために、素直に人の真似ができる人。

上も下も関係ない。さあ、大人こそ真似上手になっていこう。

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