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地球史最大の厄事を知っている? それがこれから起きたら

ニュースを見ると、世間は日々騒がしいことがよく分かる。現代は特に他国で発生したことでも瞬時に我が国でも知ることができるのだから江戸時代以前の日本人からすれば仰天の世に生きていることになるのだろう。

2022年もあと3カ月半ほどだが、振り返ってみればロシアがウクライナに攻め込むという大きな動乱があった(まだ続いているが)、わが国でも元首相が銃撃され死亡するという衝撃があった。経済でいえばとどまることない世界的なインフレ、国内はそれに加えて記録的な円安に見舞われた(今後1ドル=160円近くまでいくらしいから、こちらもまだ終わっていない)。

どれもこれも、大事件や衝撃的な出来事・現象である。ただ、これらも地球規模でこれから起きるだろう破局的な事態」と比べると小さなことといえる(その「小さなこと」で多くの無辜の市民が悲嘆暮れて涙していることは重々承知しているが、さておき)。「これから起きるだろう破局的な事態」は涙を流している間もない、瞬時に我々が消え去る、または生き残ってもまさに地獄絵図が待っている事態だ。

その事態とは――隕石の地球衝突である。

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「何だ、そんなことかよ」というなかれ。

約6500万年前には巨大隕石(直経約10㎞)が地球に衝突し、当時地球の主人公だった恐竜たちを絶滅に追いやっている。それ以前の約2億5000万年前の古生代にも巨大隕石がぶつかり多くの生物が絶滅したという仮説が最近出ている。恐竜が誕生する前にも隕石が落ちた可能性があるようだ。

いずれにせよ数千万年から億万年のオーダーで巨大隕石は地球にぶつかっている。だったら、今の今、心配することではないかもしれない。しかし、巨大隕石は上記の間隔だが、もっと小さな隕石は現代でも毎年2万個ほど地球に落ちていると推定されている。そのほとんどは直径数㎝ほどの小ささで、海や人里ではない場所に落ちているとされるので、大きな被害にならない。とはいえ、10mくらいの隕石の衝突でも広島型原子爆弾の規模の被害があるというから大変なものだろう。さらにその大きさが20m、30mとなったら? 単純に2倍3倍の被害ではすまない。100m級ともなればその被害を考えるとそら恐ろしい。

恐竜の絶滅規模ではないが、間違いなく人類が築いた現代文明は壊滅するし、自然、気候も数百年にわたり影響を受けるので、徐々に人類は数を減らすだろう。恐竜の二の舞だ。

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それでもまだ「恐竜時代の巨大隕石衝突なんてめったな確率で起こらないだろう」と思っている人には、こんな研究があることを挙げておこう。

(引用・るいネット [3]

今から約6600万年前、地球上の生命の歩みは永遠に変わってしまった。メキシコのユカタン半島の海岸に直径10キロメートルの小惑星が激突したからだ。

大津波が押し寄せ、大地は燃え広がり、岩石の蒸発によって放出されたガスは気候を激しく変動させた。これらの天変地異により、ほとんどの恐竜(非鳥類型の恐竜)を含む全生物種の約75%が絶滅した。

ところが、小惑星の衝突はこれだけではなかったのかもしれない。西アフリカの海岸の砂の層の下に、別の小惑星が衝突した証拠らしきものが隠されていたのだ。

8月17日付けの科学誌「Science Advances」に発表された研究によると、海底の地震探査を行っていた科学者たちが直径8.5キロメートルのクレーターらしき構造物を発見したという。近くの海底火山にちなんで「ナディール」と名付けられたこのクレーターは、直径400メートル以上の小惑星の衝突によって形成されたと考えられ、その形成時期はメキシコ、ユカタン半島の「チクシュルーブ・クレーター」と同時期である可能性がある。

今回の論文の著者である米アリゾナ大学の惑星科学者ベロニカ・ブレイ氏は、「チクシュルーブの小惑星の衝突が非常に激しいものだったのは本当ですが、地球全体にあれほど大きな影響を及ぼしたのはなぜなのかと、多くの研究者が疑問に思っていたのです」と言う。「何らかの助けがあったのかもしれません」

(引用終わり)

要するに恐竜が滅びたのは直径10㎞級の巨大隕石の影響が大きいが、今回発見されたナディールのような同400m級の中規模隕石が落ちた影響もあるというのだ。そしてゾッとするのはその規模の中規模隕石の衝突の確率はおよそ10万年に1回あるという。これは結構な確率だ。

なんとかこの隕石衝突を回避できるすべはないのか。ロケットエンジニアリングに精通しているある技術者はこういう。

「技術的には対応可能です。ピンポイントで数十m級の隕石の軌道を変え、到着するまでに安全に粉々にする技術を人類は持っています。わが国の『はやぶさ』の技術がそれです」

「はやぶさ」とは小惑星探査機のはやぶさのことだ。はやぶさは、2005年地球重力圏外にある小惑星イトカワに到達し、表面から物質を採集し、地球に帰還した。およそ5年、距離60億㎞の旅だった。探索機が地球重力圏外の惑星に到着し帰還――人類初の偉業だ。この技術を適用して隕石の衝突を回避できる可能性があるという。

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始原人類は火を使用し、さまざまな道具をつくり、それを科学技術として発展させた。時にはそれは忌まわしい暴力や公害の源になったが、結果論だが、その科学技術のおかげで人類は恐竜のようにならないことができなそうだ。

今なお科学技術は戦争に使われているし、それを今年まざまざと見せつけられた。しかし、それを人類が生き延びる方に使おう。

リンク・引用の元記事 [5]

 

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