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【世界情勢を読み解くには?】19世紀のロスチャイルド

これからは探求の時代 [1]〟ブログでは、現在激しく動いている世界情勢を、歴史をさかのぼって解き明かしていきたいと考えています。
前回 [2]の記事では、”西欧主導で拡大してきた近代市場が崩壊→次なる展望を見出す必要がある”ということを提示しました。次なる展望を見出すためには今まで世界はどのような勢力に動かされて来たのかを掴み、その意図に同化しなければ見えてきません。

その初回として、【資力で世界を支配してきた】ロスチャイルドの出自からさかのぼって解明していきます。

金融勢力の中でもそのトップに君臨するのがロスチャイルド家です。世界中の銀行と中央銀行を束ね、株式市場やマスコミをはじめとする、世界中の企業を支配しています。

資力で世界を支配してきたロスチャイルドですが、ロスチャイルドはもともと資力を持っていません!資力がなくとも世界を支配しているのです。

なぜロスチャイルド家はそんな力を手に入れられたのでしょうか。

■そもそも金貸し勢力(金庫番)って?
金庫番=金(Gold)を預かっている番人
現在の紙幣による取引が始まる以前のヨーロッパ諸国では、各国は金・銀・銅でつくられた延べ棒やコインを発行し、取引を行なっていました。

中でも金は特に高価で、盗まれたり、すり減って価値が落ちたりしないために、丈夫な金庫を持つ金庫番に金を預けた。これが金貸し=金庫番の始まり

そのうち金庫番は、預かる金が10分の1程しか動かないことに気づく。残りの10分の9は金庫から出ていかない。

動かない9割の金を使って、金が不足している貴族や商人に対して土地や住居、会社の経営権等を担保金を貸し付け、返ってこない場合に、その担保を回収することで大きな利益を得る構造を見出す。

ただ、金やコインだと重すぎて大量の取引がしにくいことから、金庫番は、金の代わりに預かり証を発行。この預かり証が金と同等の価値があるという構造を作り出した。⇒紙幣の始まり

また、動かない9割の金を使って、金欠の商人にあずかり証を発行すると、市場には、預かった金よりも多くの預かり証が発行される=架空の金が増える⇒【信用創造

ロスチャイルドを含む金貸し勢力はこの構造を使って、元手が0でも、他人から金を集めその金を動かすことによって莫大な富を生み出していった。

■ロスチャイルドが力を持ち始めたのは250年前

機械によるモノづくりを武器に戦争と貿易で財を成したヘッセン家の金庫番かつ資産運用係として任命された。

ロスチャイルドの対象は、もともとお金を持っていた国王・商人ではなく、産業革命を背景に、のし上がろうとしていた産業家だった。

ロスチャイルドの名前が一層大きくなったのは、イギリスVSフランスのワーテルローの戦い
ヨーロッパの覇権をかけた争いで、イギリスは国債を発行して戦費を賄っていた。したがって、イギリスが負けた際にイギリスの国債大暴落します。

イギリスの勝利で終わった戦いだったが、イギリスの国債をしていた。

なぜなら、ロスチャイルドが持っていたイギリスの国債を売りに出したから。
→ロスチャイルドはヨーロッパ全土の郵便事業を担っていたタクシス家との関係を深く、ヨーロッパ全土に情報網を張っていたことは周知されていた。ロスチャイルドが国債を売った=イギリスの敗北ということを予期した人々は、一斉にイギリスの国債を売りに出し、大暴落。

一方で、ロスチャイルドは底値になったイギリスの国債を買いあさっていく。←イギリスが勝利することは情報網のおかげで分かっており、国債が高騰すると知っていたから。

印象操作で国債価格を操って、ロスチャイルドは一気に大金持ち(異次元の金持ち)になっていき、中央銀行を支配していった。つまり、金貸しの【資力】の本質は、量より動き動かす力がものをいうのです。

国債を買うということは中央銀行を支配し、国家を牛耳っていく事になる。イギリスの中央銀行を支配したことで莫大な資産を手に入れたロスチャイルドは、世界各国の中央銀行も支配していくこととなる。そうして、世界市場の紙幣の量=流れを思うままにしていた。

そこから19世紀は表向きは大英帝国が世界の覇権を握り、実態としてはロスチャイルド世界を支配していた

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