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2012年05月04日

【新しい潮流と新理論の必要】1.これから生き残る企業に求められる能力は?① ~現在は、どのくらいの大転換なのか?~

みなさん、こんにちは
今日から始まる新シリーズ【新しい潮流と新理論の必要】では、新しい概念装置を使いながら、実際に意識潮流や時代状況を読んでいきたいと思います
この新しい概念装置があったからこそ、類グループは、次代を読み、社員の活力を生み出し、これまで成長し続けてきました
そして、大転換期に直面している現在、全ての企業にとって、この新しい概念装置が必要になると考えています
ここでは、新しい概念装置のほんの一部しか紹介できませんが、今回のシリーズを通じて、新概念の有効性を実感し、日々の仕事や組織改革に役に立ててくださると嬉しいです
それではまず、大きく転換し始めた時代状況から見ていくことにしましょう~ 🙄

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バブルの崩壊以降、少しも良くならない景気。その上、金融危機でいつ失速するか分からない世界経済。それなのに、司令塔たる政府は無策なままで、この国の統合機関の空転はひどくなる一方です。
学者や官僚は、誤魔化しの弥縫策しか打ち出せず、経営コンサル等も同様で、小手先の方法論しか提示できません。事態は悪化するばかりなのに、講演などを聞きに行っても、この状況を打開する抜本的な答えを語る人は誰もいません。

◆時代状況
元々ゼロだった国の借金も今や1000兆円に達し、土地・IT・証券バブルも次々と崩壊しました
そして2008年のリーマンショックがきっかけとなって、世界経済は危機に陥り、中国をはじめ中東や欧州をも含む世界各国で暴動が頻発しています
ところが、このような状況を、ほとんどの経済学者や多くの経営者は、「不景気」というただの景気循環の不具合というレベルでしか捉え切れていないのが現状です。だから、「景気が戻れば、どうにかなる」とか「中国に進出すれば、どうにかなる」などという言葉しか出てきません
でも、現在、私たちが直面しているのは、そういうレベルの話ではなくて、もっと大きな転換期なんです

明らかに、時代はかつて無かったほどの大きな転換期を迎えています。
おそらく今回の大転換は、ありふれた企業理念や小手先の方法論では生き残れないでしょう。
時代はもっと根本的な転換期を迎えており、この大転換に対応する為には、この転換が何を意味しているのかを理解し、現在すでに形成されつつある人類の新たな活力源と、それが生み出す新しい社会の姿を明確に掴む必要があります。

では、これがどのくらい大きな転換期なのか、歴史を遡って考えてみましょう~ 🙄
右端が現在で、左に行くほど時代を遡っていきます

◆近代市場の終焉
大転換期の起点は、1970年です。
1970年頃、日本においてはテレビ、洗濯機、冷蔵庫の三種の神器が行き渡り、ほぼ豊かさが実現されました。
それにより、物的需要が飽和限界に達し、市場は拡大を停止するしか無くなりました。
需要の頭打ちに危機感を感じた財界、政界および学者、官僚、マスコミは、不足する需要を補うために、今日までに大量の国債を発行し1000兆もの莫大な資金を市場に流し込んできました。
このようにして、人工的につくられた需要を引くと、GDPはここ数十年ずっとマイナス成長となっています。
参考記事:輸血経済(自由市場の終焉)
要するに、1970年以降の日本の経済は、国家による資金注入という輸血装置によって生き延びている人工市場なのであって、決して自然な需要と供給に委ねられた自由市場ではありません。
そして、先進国をはじめ世界中の国家が、これまで膨大な額の国債を発行し続けた結果、今やその国債自体がいつ暴落してもおかしくない状態にあります。
現在の世界経済は、国債の発行を主力エンジンとして回っているので、もし国債が暴落すれば、市場は崩壊します。
そして、この刻限は日に日に迫っています。
参考記事:経済予測1 米国債デフォルト→世界中の国債暴落→旧貨幣価値の崩壊
つまり、現在我々が直面しているのは、500年前から続いてきた、市場拡大を絶対とする「近代市場の終焉」という大転換なのです。

でも実は、「近代市場の終焉」と捉えるだけでは不十分です
なぜなら、私たちが直面しているのは、近代市場の終焉という枠を超えたもっと深い地平での大転換だからです
~続く~

 

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