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2023年04月30日

「学びの行方」~与えられた枠の住人でいたいのか?自ら考え新たな仕組みをつくり続ける存在になりたいか?

「学びの行方」~与えられた枠の住人でいたいのか?自ら考え新たな仕組みをつくり続ける存在になりたいか?

前回の記事では、子どもたちの「学ぶ意味」を再生するためには、大人が「働く意味」を再生することが必要だとだということが見えてきました。※①
今回は、大人が「働く意味」を見失ってしまったのはなぜか?「働く意味」を再生していくためにどうする?を探っていきたいと思います。

◇「職場がゆるくて辞めたくなる」若者たち
ここ数年、働き方改革関連法、パワハラ防止などの制定に加え採用難の状況も相まって、労働時間をなるべく縮減し、ハラスメント研修を管理職層に実施、柔軟な働き方を認める方向へ舵を切る企業が増えていきました。※②

これらは一見、職場環境の改善とも見えますが、それは皮肉にも、実際に入社した若手社員の意識に「職場がゆるくて辞めたくなる」というギャップを生み出しています。※③

学校制度や試験制度など、答えありきの世界にどっぷりつかってきた学生時代を生きた若者たち。
そんな若者たちでさえ、いざ社会に出たら「緩い」と感じてしまう。この感覚はどこから来るものでしょうか?

◇若者たちが抱く欠乏。古い枠組みに翻弄する企業

学生時代彼らが生きてきた空間は、放っておけばいずれ崩壊してしまうこの状態から、なんとかして秩序を保とうと、学校は校則や点数で全てを評価する試験制度などに頼ることになります。そのため、旧い私権の強制圧力は強烈に働いているといえますが、「現実の圧力」という意味では、無圧力。

歪に囲まれたこの狭い世界で生きていく中で、次第に「こんな圧力下から早く脱出したい!」「広い世界に飛び出したい!多様な世界、多様な人々、それがどうなっているのかを知りたい!」という、解放欠乏を抱くように。そんな学生たちにとって、就職は、ようやく開かれた広い社会に出れる!新らたな世界を知れる!という希望でもあります。

いざ社会に出ると、狭い枠の中で、答えありきの世界で生きてきた思考では、現実の圧力には適応しきれないことを目の当たりにします。根本能力がないことに不安を感じた多くの若者は、目先的に資格や自身のスキルアップなどに向かい、自身に圧力をかけようとするものの、本来求められる力はそこでは得られないため悪循環を生み出しています。

一方で企業はというと、激変する社会状況の中で生き残りを懸けた厳しい圧力下にありながら、働き方改革関連法、パワハラ防止の制定などにより、社員への圧力はかけられないという矛盾が生まれています。

この、別の意味での無圧力状態は、決められた枠組みの中で生きざるを得なかった若者たちが抱く欠乏と、旧いままの枠組みを用意することしかできない企業との狭間でギャップを生み出すことになります。

ここが、強制圧力を受けてきた学生からすると、「緩い」と感じてしまう理由ではないでしょうか。

◇「枠」を超えて、社会課題に応えることが、子どもたちの「学ぶ意味」を再生させる
学校における試験制度にしても、企業の働き方改革関連法、パワハラ防止の制定にしても、これらの枠組みをつくったのは国=お上でしかありません。結局、私たちはどこまでいっても、その「与えられた」枠の中でしかおらず、そんな枠組みに強制的に従わせられ、若者も、企業も、「働く意味」を見失しない、活力衰弱に陥っています。

しかし、「現実」を生きていると、「枠」なんてないことに気が付きます。
現実はどこまでもシームレスで、拡がりがある世界。そこでは自由だし、本当は自分たちで変えていっていいもの。その現実の中でなら、自らが、新たな仕組みを、どうにだってつくっていける。未知な分、怖さもあるけれど、その中に面白さも見出していけるはずなのです。

1970年頃を境に豊かさを実現してからもなお市場拡大を推し量った結果、現在、環境問題一つとってもだれもが見過ごせない、深刻な社会問題となっています。
そんな状況下ともあり、人々の意識も、自分の、あるいは自集団のみの利益追求のために働く、といったところから、「SDGs」などを例とした、社会課題に社会全体で取り組んでいく方向へと変化しています。
今やそれらの流れは企業において、社会課題を起点としないと事業化できないところまできており、同時にそこで働く人々の意識も自分たちの利益のためだけでは誰の活力にもつながらず、どれだけ社会の役に立てるか?というところが働く側の活力、企業の活力につながる時代へと変化してきています。※④

それらの社会的な課題は、今や一企業だけでは応えきれるものではなく、枠を超えて、色んな力が終結して初めて実現の可能性を拓いていけるもの。

こうした現実を直視し、応え続ける企業が増えていくこと、そして今後は、そのような志をもった集団が集まり企業間で生み出される「共創関係」の拡がりが、若者たちの「働く意味」の再生となり、それが子供たちに、本来の「学ぶ意味」を見出すことにつながっていくのではないでしょうか。

私たちがこのシリーズで導き出した「学びの行方」は、ここに行き着きました。

最後に、次代を担う、子どもたち、若者たちにエールを。

「与えられた枠の住人でいるのか?自ら考え新たな仕組みをつくり続ける存在になるのか?
活力を失い、充足しないのは人のせいじゃない。与えられるのを待ってるから活力がなくなっていくんだ。自らつくっていける!つくっていこう!! 」

(参考)
※①:『学びの行方』~「働く意味」があって「学ぶ意味」が生じる~
※②: 【新しい言葉】「SDGs」は人類一丸となった追求時代の幕開け?
※③:大手企業の新入社員が直面する職場環境を科学する
※④:職場が「ゆる」くて、辞めたくなる

 

 

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