2013年08月09日
『類グループ岡田社長に学ぶ』シリーズ2.人材指導の事例
※類グループ岡田社長
みなさんこんにちは 😀
岡田社長に学ぶシリーズ第2弾!
今回のテーマは「社長の指摘投稿は、社員のお手本☆」です。
前回は、
>弊社の教育事業部(類塾)で、競合塾に関するある情報が報告されてから、その現象の背後にある競合塾の戦略が明らかになるまでの、社内板での流れをご紹介したいと思います。
(まだ見ていない方は要チェック!)
ということで、他社分析を通して社長の思考について学びました。
今回は、社内ネットでなされた人材指導から岡田社長の思考を学んでいきたいと想います。
『類グループ岡田社長に学ぶ』シリーズ2.人材指導の事例です
◆社員の発信
いつも遅刻をしてしまうAさん。
みんなAさんに変わって欲しいとの思いから、社内板を通していろんな指摘が投稿されます。
例えば、怒りの投稿↓
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【Aさん、MT寝坊で欠席。いい加減にしろ】
表題通り。
本日のミーティング無断欠席。
メールは11:54にあり。
内容は「すみません、今起きました。教室2時入りします」のみ。
あきれ返ってものも言えない。
ブロックミーティングでも、みんな「落胆」「あきらめ」の様子。
みんなに扱ってもらって何も感じないのか?
自分の置かれている状況がわかっているのか?
直す気があるのか?
「自分は自己中だ」と本当にわかっているのか?
ミーティング欠席理由を早急に返信すること。
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例えば、悲しみの投稿↓
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【Aさんへ~悲しくて残念です。~】
今日のBMTは失望の気持ちでスタートしました。
B先生の議事進行も、部門長として、営業所長として、どのような気持ちでされていたかと思うと、本当に心が痛みます。
Aさんからは寝坊で会議を欠席した事に対する、重大さや必死さが全く感じられませんでした。悲しいです。
営業所では、Bさんと一緒に、今度こそは、今度こそはと期待をかけ続けていましたが、残念でしかたがありません。
今は、遅刻問題で、活力を奪われている場合ではないのです。営業所前進のためにみんなで知恵を出し合って、結果を出して行きたいのです。
一旦、今日の気持ちのみ投稿させていただきます。
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例えば、同調した投稿↓
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【Aさんへ】
遅刻の理由はよく分かります。私も2度寝します。遅刻もしたことがあります。だれでもそうでしょう。メールひとつで「2時入りします」は、MTに出られないなら、次のことをしっかりすればよいと考えているということですね。とても合理的な考えです。しかし、それはあなたのことを想っている人たちの心を完全に無視しています。期待、失望、怒り、それでも許したい気持ち。あなたに人の心を感じる心がありますか。あるならば、それを形に顕さないと人には通じません。
これまであなたのことを待って待って、そして許してくれた人たちがいることは間違いありません。本当にそれに気付いていますか。本当に気付いたら、本当の感謝ができますね。
期待しています。
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このように、怒りや悲しみ、同調による期待かけなど一般的に考えられる指摘やアドバイスが入りますが、なかなかAさんの遅刻は改善しません 。
そんな時に投稿されたのが以下の社長指摘投稿です。
◆「その時、社長は何を発信したのか?」
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【A君へ。「相手の気持ち」を書きなさい。】
遅刻の常習犯が、まわりから何を言われても変わらないのは、相手の気持ちを全く分かろうとしていないからだと思われます。従って、悪いことをしたとも思っていない。
相手の気持ちを分かろうとしていないのは、指示された課題を自分勝手に捻じ曲げる常習犯や、期限を守れず大幅に遅れる常習犯も同様で、それが原因ではないかと考えられます。
おそらく、相手の気持ちを察する回路が極端に貧弱なのだと思います。
そこで、Aは、まずは「みんながどんな気持ちでいるか」を(つまり自分の気持ちではなく周りの気持ちを)作文して投稿してください。
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みなさん投稿を読んでどう思われたでしょうか?
「相手の気持ちを作文する」という斬新な突破方針に驚きですよね 。
そして、「遅刻」が焦点になっていたのですが、遅刻の原因を深く紐解いていくと、「課題の捻じ曲げ」や「期限が守れない」ことの根本原因が同じである事にも驚かれたのではないでしょうか。
このような、問題現象の根本原因を深く捉え、これまでとは全く新たな突破方針が導き出せるのは何故なのでしょうか?
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◆学びポイント
岡田社長はこれまで、現実の課題を突破する為、徹底的に現実を直視し続けてきました。そして、深く現実を捉える為に、人類の歴史を生物史にまで遡って、仲間と共に追求し続ける中で、サル・人類に固有の「共認機能」の形成過程を解明しています。
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「共認機能(きょうにんきのう)」
相手に同化する、サル・人類に固有の機能。元々は、サル時代に形成された不全から解脱する為に形成された機能で、相手の不全(期待)と自分の不全(期待)を同一視する共感回路を原点としている。そこで相手と同化することによって充足(安心感等)を得ることができる。この機能を土台にして、相手の課題=期待と自分の課題=期待を重ね合わせて、課題や役割や規範や方針を共認する(共に認める)ことが可能となる。
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この共認機能が正常に作動することで、相手に同化することができ、課題や役割や規範や方針を共認する(共に認める)ことができるのです。
今回の遅刻問題にひきつけて考えると、遅刻すれば相手がどれだけ困るだろうか?という相手の想い(心)がわかれば(=相手に同化すれば)、遅刻などできません。しかし、相手に同化することができなければ、ただ「遅刻してはいけない」という言葉(=観念)があるだけで、遅刻は一向に直らないのです。ポイントは相手の心を推察すること(=共認機能)だったのです。
これだけ見てもとっても重要な共認という概念ですが、世に出る参考書にはほとんどでてきません。岡田社長は仲間と共に紡いできた新しい認識(=新概念)に基づいているからこそ、既成観念に囚われない、全く新たな実効性のある突破方針が導き出せるのです。
普通遅刻に対して、ダメだしなどの感情に任せた指導がありがちですが、それでは単に「遅刻してはいけない」という観念が固定化されるだけで、あまり効果はありません。感情に左右されるのでなく、状況をありのまま捉え、事実認識に基づく突破方針(今回で言えば、共認機能の強化)を提示することが、人材指導の極意なのです。
そして、新概念は事実群を深く構造化しているからこそ、複数の問題の根本原因が同一であることに気づく事も出来るのです 。
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周りの期待に応えて現業課題を突破するためには、より鋭い切り口が求められるが、そのためには、より深い状況認識が必要になる。そして究極的には、歴史的に塗り重ねられてきた人類の意識の実現構造と社会の実現構造の認識=史的実現論が、最強の武器となる。とりわけ、社会統合課題を実現するためには、この意識と社会の実現構造の認識=史的実現論が不可欠となる。
【12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)】
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現実課題を突破する為には、新しい切り口が必要で、そのためには、認識が不可欠である。認識があれば、鋭い切り口を導く事が出来、さらに多くの問題の解決を導く事が出来る。そのことを教えてくれる社長投稿でした。
誰よりも現実を直視し、認識を紡ぎ、そして認識を使って現実課題を突破する姿勢は社員のお手本です 。
社長の投稿から共認機能が大切なんだと気付いた社員からは、次のような投稿がされました。
「言い方の問題?いいえ心の有り様の問題です。」
このようなことに気付くような社員がたくさんいる会社って強くなると思いませんか?
是非、共同体経営を目指される経営者のみなさんも、社員の見本となれるよう認識の勉強をお勧めします!!
- posted by kaganon at : 21:45 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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