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2007年01月27日

「労働時間」枠は仕を必要悪のようにしてしまった

 7割の人が仕事に疲れ、ストレスを感じると答える人が6割を超える現在、うつや長期休養中の人材も珍しくなく、企業はカウンセリングやEAPの導入などに取り組みながら対応に追われていますが、根本解決は見えてきません。
こうした取り組みの中で、よく取り上げられるものの一つに 労働時間 の長さの問題があります。
そう言っても「労働時間」は子供の頃の親を思い起こすと、近年短くなる一方で、あまりピンとこない。。。 ちょっと近年の労働時間の変化の流れを振り返ってみると、
大枠は労働基準法の改正にリードされていて、
豊かさを実現して バブル期 に入った頃から、アメリカを始め国際的に「日本人は働きすぎ!」の批判にさらされ。。。
(そもそも何で批判されてんだ??って感じですが)
’87年:国際的に労働時間1、800時間を公約
’88年:改正労働基準法で法定労働時間を48時間→40時間に制定
    (当面46時間、中小企業への猶予付)
’93年:40時間への短縮決定
’97年:中小企業への猶予期間終了
     この間週休2日制も普及~定着

人件費削減圧力も加わって残業を減らすことにも力を入れながら現在に到ってます。
結果、国際的にも働きすぎでなくなってホッ として見渡すと、活力衰弱の進行 。おまけに2,000年を前に、働きすぎだと批判してたアメリカのほうが働いている始末。
(週50時間を越える長時間労働者の割合は日本の方が一割弱多いようですが)
この労働時間、長期の推移を見ると更にその減り具合に驚きます
よかったら元気注入お願いします

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Honkawa Data Tribune 社会実情データ図録より 
つい戦前戦後のギャップに 目がいきますが、消費ブーム・ レジャーブーム の’61年頃を境に、法の制限が強化されずとも労働時間がここまで減少しているのは印象的。
生産効率の上昇などもあるでしょうが、貧困からの脱出や、いい生活を得る為の金や地位の獲得という目標が豊かになるにつれて薄らぎ、仕事の活力も衰弱 していく様子が見て取れます。
その後、前述の法改正に至って更に労働時間は激減する訳ですが、こうしてみてくると、労働時間枠を決めて短縮する動きには、戦後といい、オイルショック以降横ばいだった労働時間が急速に落ち込んだ’80~’90年代といい、欧米の主張の影響を大きく感じます。
労働時間に枠が決められる一方で、「残業」「サービス残業」という言葉が定着し、必要ならば働く訳で、余計な物指のせいで本来やるべきでない事をやっているような意識にさせられている
まさにのり さんが紹介していた~労働時間という古い指標~の足枷状態。
 誰もが自分の豊かさに邁進する時代でも一丸となって、働く=傍を楽にすること、と共認の充足を根っこに持ち、例えばアメリカのような格差社会にならず、皆で豊かになった日本人。あえて言うならば、金銭だけでなく、そうした充足が大きな報酬でも有ったのだと思います
豊かになって、表立って意識に上っていた自分の手に入る地位や金の獲得自体は活力にはならなくなった。顕在意識では次の活力を鮮明にできずにいた空隙をついて、欧米のどこか仕事を必要悪のように捉えた価値観や報酬観を押し付けられ、すり替えられ、頭と意識がバラバラで混迷しているのが現在の状況ではないでしょうか。 🙁
近年の著しい活力衰弱を突破するには、またぞろ輸入してきた対症療法や、近年頭の先っぽに植えつけられた価値感では不十分なのは、ガタガタぶりが進む現状を見ても明らかです。
改めて、いままでは言葉にもせず、明確に捉えてもいなかったけど、奥底で感じている仕事の活力や充足感に目を向け、新しい言葉や規範として取り出し、それに応じた次代の企業、社会を皆が一丸となって作り上げる時なのだと思います。
その過程でネット は場所や集団を越えて可能性を模索できる有益な場で、より多くの人がやり取りをし、可能性のあるものを取り入れていけば新しいものが生まれる速度も速まるはずです。

 

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