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2007年05月30日

製薬会社と特許を守ることって

数十年かけて開発した薬の特許を守ること
大事なんだけど、なんだか納得いかない 🙁 と思ったニュースがありました。
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ブラジルのルラ大統領は、国内のエイズ患者治療のため、ライセンス契約なしで製造された米製薬会社メルクの製品のコピー薬を導入することを決め、コピー薬の製造や輸入を可能にする大統領令に4日、署名した。大幅な値下げを求めるブラジル政府とメルクの交渉が決裂したため。
 最近では今年1月にタイ政府が欧米の製薬会社のエイズ治療薬や血栓予防薬のコピー薬を認可したばかり。全患者に無料でエイズ治療を実施して国連などから高い評価を得ているブラジルの決定は、途上国の貧しい患者の治療と、最先端の医薬品の知的所有権保護をどう両立させるかをめぐる議論に影響を与えそうだ。
 ルラ大統領は「貿易ルールを守ることよりも国民の健康が大切だ。この方針はほかの薬にも適用する」と強調した。
 同国政府は過去にも欧米の製薬会社に対してコピー薬の導入をちらつかせながら医薬品の値下げ交渉をしてきたが、実際に導入したことはなかった。地元メディアによると、インドからのコピー薬輸入を検討している。
 ブラジルではエイズ治療の費用が国家財政を圧迫。特にメルクの治療薬「エファビレンツ」は単価がコピー薬の3倍以上で、年間の購入費は約4300万ドル(約51億円)に達する。(共同)http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070505/wld070505000.htm

たとえば、HIVウイルスの増殖を防ぐAZT(Zidovudine)という薬の場合、アメリカでの販売価格は一ヶ月分(180錠)で3万円以上するものが、ブラジルで売られているコピー薬なら3500円ほど。つまり10分の1に近い安さということになります。
薬を一から開発するには、それだけ経費がかかるのかなあ? 🙄 と思ったのですが、大手製薬会社のトップは年間に最高で40億円もの給料をもらっているらしい ・・・。そんなお金があるなら、もう少し薬を安くできそうじゃないですか 🙁 ?
ブラジル・アフリカ諸国やその国民に、高い薬を買うお金はないわけです 。すると次にアメリカは「エイズ薬を買うお金がないのなら貸しましょう」と言い出しました
アフリカ南部の国々に、エイズ薬の購入資金として、合計で年間10億ドル(約1000億円)を貸し出すことを提唱し、日本とヨーロッパにも金を出させ、全部で年間30億ドルをアフリカに貸すことで、エイズ薬の購入から予防政策、エイズ教育まで、総合的な対策に必要な費用をまかなう、という世界的な構想も打ち出されました。
もともと過去に先進国から借りた巨額融資が返せなくて、返済猶予を求めている状況なのに
自分達の国が経済的によい状態でいたいがために、途上国には永遠に「発展途上でいてほしい」と考えているんじゃ? 👿
「特許を守る」というのを建前にして、欧米諸国(先進国)のエゴが透けて見えるような気がしました。

 

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