成功している農業事業から新たな可能性を探る①

最近の『農業』の注目の高さは、すごいですね 🙂
あの渋谷ギャルが、自給率の低さを懸念し、自分達で農作物を作って行こうと『農ギャル』になったり、

経済本の『週刊ダイアモンド』でも特集で何度か取り上げられています。

そこで、そんな注目されている農業事業において、成功事例を見ながら、今後の農業事業の可能性をシリーズで探っていきたいと思っています。
まず、第１回目の今日は、インターネット販売大手『オイシックス㈱( http://www.oisix.com/topPageG5.htm　)』と直販『㈱アグリプラス( http://www.kasiwade.com/ )』の２つの成功している異なった事例を紹介したいと思います 😀
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●『オイシックス㈱』
　さて、それでは、『オイシックス㈱』から見ていく事にしましょう
　オイシックス㈱は、東大卒の高島社長が、生産者の論理ではなく、消費者であるお客さまの視点に立った食材提供サービスを、インターネットを活用して実現していこうと、２０００年に立ち上げた会社です。
　主に全国の様々な農作物をインターネットで、販売し成功している。
　なんと、わずか９年の間で、約４０万人が、利用・購入しているらしい。
【彼等の販路】
①店舗宅配事業（当時は、牛乳販売店を通じたオフラインでの食品宅配事業）
②eコマースサイト「Ｏｉｓｉｘ(おいしっくす)」
③こだわりスイーツお取り寄せサイト「Okasix( おかしっくす )」
④モバイルＥＣ事業に参入「ケータイスーパー　Ｏｉｓｉｘ」
⇒徹底したインターネット戦略で、農協販路に変わる農家と直接契約を結び、商品をインターネット上で配信している。
【彼等の成功事例】
①普段目にしない地方の農産物を取り上げる
②旬にこだわり、例えば同じ商品でも、春は九州、夏は関東等、季節に合わせて一番おいしい産地から取り寄せ
③農家への交渉過程を日記で紹介
④紹介する商品は、レシピをつけ販売
⑤市場に流通しない『ふぞろいの野菜』も安価で販売
⇒徹底した食の安心・安全を訴え、インターネット上で、購入した農産物をみんなで評価し、みんながお奨めしたい商品は『殿堂入り商品』として紹介している。
　要は、農家にとっては、これまで農協しかなかった販路の拡大が出来、且つネット上で自分の農産物を皆に評価してもらえる。
　また、購入者にとっても、『何が良い』との評価基準がしっかりしている為、「みんなが買っているなら安心」と、高評価を得ているのだと思います

●『㈱アグリプラス』
　一方、『㈱アグリプラス』は、地元の農家が４年がかり検討の上、染谷社長が立ち上げ、地元の１８０戸の農家が作った農産物を直売所『かしわで』で販売。消費者に「新鮮・安全・美味しい・豊富・楽しい」を届けて喜んでもらえることを第一に考えている会社。
【彼等の販路】
直売所『かしわで』
⇒地元で生産した農産物を地元で消費する「地産・地消」の事業展開を図り、
消費者に農業に対する理解を深めていただくことにより、良きパートナーシップを築く。
【彼等の成功事例】
①生産者と消費者が、農業を通して互いにふれあい，交流を深め合う場となっている。
(小学校の郊外授業も受け入れている)
②第一に消費者の利益（安全・安心・安い・豊富・楽しい）を考えている。
③地元で生産した農産物を地元で消費する「地産・地消」
④農協任せではなく、地域農業の活性化を図り、農家の所得向上で成功している。
⇒食の安全・安心はもちろんの事、地元地域に根ざした「地産・地消」で、生産者と消費者の距離が非
常に近い。
　よって、『あの人の野菜がおいしい』と、口コミで広がりやすい。
生産者は、自分達で値付けした商品が、目の前で売れていく＝評価をしてもらえる事で、活力になる。消費者からすると、地元で取れた『おいしい』と評判の旬の農産物が安心して買える事が有り難い。
　以上、２つの違う成功事例を見てきました。
　皆さん、『しんどい』、『担い手がいない』、『市場で買い叩かれている＝儲からない』農業事業で一生懸命努力し、成功を収めておられる会社だと思います 😀
　このように農業事業も、ネットや書籍等で調べれば、成功事例がいくつも出て来ていると思いますが、調べれば、調べる程、一つの疑問が生まれてきました 🙄
　冒頭に挙げた「農ギャル」、「週刊ダイアモンド」の事例を見ても、社会的関心が高まっている事は間違いありません。
　しかし、今皆さんが『農』に期待する事は、今回取り上げたような市場内で成功している事だけを望んでいるのでしょうか
　そこで、次回は、皆さんが望んでいる『農』への関心の中身を考えていきたいと思います
　お楽しみに～