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2010年03月06日

『男女役割共認が企業を変える』コラム編~なんでや劇場レポート(3)~

今回は、
なんでや劇場レポート(1)
なんでや劇場レポート(2)
 に引き続いて、「男女役割共認が企業を変える」コラム編~なんでや劇場レポート~の第3弾となります。
前回記事で、今後10年間におけるカギは、
共認時代に必要な能力は、自分→みんなの充足発に基づいた共認形成力。そのときのポイントは、①周りへの肯定視と ②どうする?という実現思考。」
にあるということがわかりました。
 今回は、その共認時代の「自分からみんなへ」の転換の足を引っ張る「言い訳、ごまかし、隠蔽」がどこから発生するのか、どうすればそれを防げるのかについて扱いたいと思います。

ユニプラ(株)社長の「なんくるないさ!2010」様よりお借りしました。
続きの前に、応援よろしくお願いします。:

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●これら面従腹背、言い訳、誤魔化しはどこから発生してくるのか? 
それを構造解明する。
私権圧力が強い時代でも、そのスキマ(自由な空間)は発生する。そこから自我原理(他者否定と自己正当化)が繁殖してゆく。ここから言い訳・誤魔化しが発生する。この構造は武力支配時代からあったが、大量には発生しなかった。市場時代になると自我原理(性の自由⇒自由・個人絶対)が蔓延し、言い訳・誤魔化しが増えてゆく。
それでも’90年バブルが崩壊するまでは指揮系統が正常に作動していたことから見て、今ほど大量には発生していなかったと考えられる。バブルの崩壊以降、私権獲得の成果が上げられなくなった。この状況変化を受けて、言い訳に流れるしかなくなり、言い訳・誤魔化しが大量発生するようになり、指揮系統が崩壊した。(指揮系統の崩壊は、’70年貧困の消滅から始まり、最初は利益誘導(アメとムチ)では通用しない(誰もついてこない)という問題から顕在化したが、’90年以降は言い訳・誤魔化しの急増によって崩壊過程に入った。
言い訳・誤魔化しが多いタイプは、自由派である。
自我原理(自由・個人絶対)発の自由派は近代になってから登場。原点は性の自由だが、’95年以降顕著になった性の衰弱によって「性の自由」は主張できず、今や家庭第一・私生活第一に劣化している。
最初は旧体制にアンチを主張していたこと、自我は共認(集団)の敵対物であることから考えて、自我原理の底にあるのは反組織(集団)であると考えて間違いない。自由派ははじめから企業(集団)に対して身構えている。ところが企業では成果圧力が加わるので、身構えている自由派は「成果だけはヘマしない」「短時間で仕事は終える」と狭い職能での成果主義(設計技術や授業一本)や効率主義で強固に自分の身を防御している。(今や、私権企業のトップまでが言い訳をしているが、自由派が企業のトップになれるはずがないので、彼ら言い訳をする企業のトップは根っ子は私権派でありながら、自我原理に劣化したと考えられる。)
こういう隠蔽・言い訳・誤魔化しの横行に対しては私権企業では打つ手がない。私権体制は崩壊に向かうしかない。自我原理は私権圧力のかからない隙間をついてくるので私権圧力では封鎖できない。言い訳・誤魔化しを封鎖するには、「言い訳・誤魔化しを許さない」という下からの共認圧力の形成しかない。
これからの10年間で、私権派は変われる可能性が十分あるが、自由派は10年間では変われない。その後、成果圧力が上昇して、狭い職能成果主義と効率主義ではやっていけないことが明白になってはじめて自由派も変わる可能性が出てくる。しかし、これから10年間の間でも自由派の活力はもつのか?
求められる力の中身が、充足性・肯定性を土台にした共認形成力に変わった以上、始めから集団や仲間に背を向け、私権獲得にも収束できず私生活やプライバシー第一に劣化してゆく自由派は、活力を衰弱させてゆくしかない。
●隠蔽・言い訳・誤魔化しを封鎖する突破口⇒下からの共認圧力の形成は、どうすれば可能か?
 ここで、共同体企業である類グループが、社内掲示板システムを活用して、どのように下からの共認圧力を形成しているか、その具体事例を紹介したいと思います。
<類グループの社内板の事例>

社内掲示板を導入している企業は多いが、ほとんどの企業でうまく機能していないのは、ほとんど発信がないからである。だが、下からの共認圧力が形成できるかどうかが全てを決することになるので、社内板のような仕組みは企業にとって不可欠となる。
いかにして発信してもらうかがカギを握る。そのためには、まず、充足・肯定視の空気を作り出すこと(否定・ダメ出しだけの場であれば誰も寄ってこない)。
これは男女共通の課題だが、雌雄分化の原理から見て、闘争存在である男よりも、充足存在である女の方が充足・肯定には適している。類グループでも女たちを中心とした期待発信やプラス評価が社内板活性化の起爆剤となっている。
最終的には闘いに勝つ力が求められるが、過渡期ではその土台を成す充足・肯定空間の形成が今後10年間のカギを握っている。充足・肯定空間が出来てはじめて、言い訳・誤魔化し・隠蔽を下からの共認圧力で封鎖することが可能になる。
その先に、充足空間「みんな第一」を基盤にして「闘いに勝つための力は何か?」が残っている。この「闘争過程で必要な共認形成力は何か?」というテーマにもいずれ挑戦する。
 では、その社内板での具体事例を紹介します。

1.教室長として心掛けていること
成果の低迷で苦しんでいたときに、社長から頂いた教室運営のアドバイスです。
「お前は、今まで目上の者にかわいがられてきたから、かわいがられるのには慣れている。でも、それでは30過ぎたら通用しない。お前自らが目配りし声かけし、逆に周りのメンバーをかわいがってあげないといけない」
といったものです。
正に図星でした。周りのメンバーをかわいがることなしに、「問題指摘」や「ダメだし」を続け(一見「事実追求」という名目の元に)、強権を用いて教室を統合していたということに気付かされました。それでは、本当の意味でメンバーの活力(≒能力)は上昇しないということに気付きました。苦手な分野から逃げていた自分も同時に自覚したのもその時です。
そこから一切「否定形のなんで?」を封印しました。
残存していた「しょうもない規範意識」も捨て去ることにしました。
ex「○○できなかったの、なんで?」「○○であらねばならない」etc・・・
そして、その先の「どうする?」といった部分を「みんな」で共認していくように心がけました。すると、すぐに教室の雰囲気が変わりました。
また同時に、一緒に闘うメンバーがいかに楽しそうに仕事をしているのかにも気付かされました。
そんな転換点を経て、今はメンバーの共認を最重要の決定事項に据えて、教室運営を行なっています。教室長や副長という役職はあるものの、メンバー全員で教室を運営していると言えばよいでしょうか。非常に楽しい雰囲気でメンバー一同前進しています☆

2.「自分発→みんな発」のきっかけ
やはり「自分がどうした」というよりも「周りのみんなの期待掛け」が非常に大きかったと思います。こちらがなかなか発信できなくてまごまごしているときに、たくさんの方々から「発信期待」を掛け続けてもらった、というのが大きいと思います。
 特にKさんには、発信した内容が高く評価されたときなど、本当に一緒に喜んでもらえました。また、別の女性には「発信が少ない!」と直接ご指摘を受けました。実際に発信していく中で、いいときはいい、ダメなときはダメと、「みんなに真っ当に評価してもらえる」「事実を発信していくことで、前進感がある」等、実現イメージが沸いてきました。
また、みんなに委ね続けるうちに、類に対して「安心して任せられる」と思えるようになってきました。その理由は「みんなが本気で課題に向かい、よくしようと思っている」から。
一般の私権会社では「自分の目先の利益や評価」のみに意識が向かいがちで、どうしても「みんなのため」という意識にはなりにくい。ところが類では、みんなで「実現するため」に、全て社内板に発信し、事実を共認して前進していく。
また、社内板だけではなく、みんなで何気なく話すときにも、常に「実現するには」「良くするには」の観点で物事を考えていく。特に若手はそうで、今一緒に仕事をしているみんなの「実現思考」の姿勢から得るものは非常に大きかったと思います。
 投稿することで仮に「おかしい」が付いても、軌道修正して「変えたらしまい」というのはよく言われていますが、本当にその通りだと心の底から思えるようになったのも大きいです。これは類での指摘が常に「肯定視」から来る「実現思考」に基づいているから。
☆☆☆みんなの判断・評価に「本気で委ねて」おかしいと指摘されたら「本気で変える」☆☆☆
 これができる人が本当に評価され、みんなの役に立つ人だということに気付いてきました。
 つまり「自分がどう思う」を捨てることが大切で、常に「みんながどうしていきたいか」という、一点のみを軸にすることが大事だということ。
 以上が「みんな発への転換のきっかけ」かもわかりません。

3.中高年ガンバレ
30年前、類に入社した時、「企業にとって主要要素は、人材・組織・営業・技術とあるが、『木に喩えると人材は、根。組織は、幹。営業は、枝。技術は、実。』であり、技術者は、実(成果物)にしか興味がない傾向が強く、組織、営業を軽視しがちである。特に組織は、みんなあまり担いたがらないが、誰かが担う必要があるので、現在全社的視点に立てる者(本社メンバー)が組織を担っている。」と説明を受け、成るほど良く分かったが、「自分の適性は、技術に向いておりその部分に特化しよう」と都合よく解釈した。
そして年月が過ぎ、中高年の域に達して、始めて深刻な存在不安(サル時代にメス猿が闘争で役に立たないと自覚した時の意識)を感じた。これまで、自分が役に立ってないと考えた事は、殆どなかったが、周りから苦言・クレームを言われ始めて「今の自分は、みんなの足を引っ張っている存在ではなかろうか?=存在不安 →逃げ道を探し始める」様になった。
そのような時に、周りの仲間の真意が、「自分の仕事が増えるのは困るとか自分が楽になる。」為の自分発の物でなく、「組織を良くしよう・みんなに良くなって貰おう」との意識から発せられたものであることが理解できるようになって「少しでも全体を考えている人の期待に応えて行きたい。」と思う様になると同時に存在不安感も薄らいで来た。
一方で同世代の友達から会社の話を聞くと、一般企業では、皆他者を気遣う余裕はなく、まして皆の為に組織を変革しようとする思考は全くありません。与えられた成果目標(利益)がありその為の組織(ポスト)があり、そのポストに人材が配置されるのです。ですから、限られたポストから外れた人(中高年や若手も)は、存在不安に陥り、活力ダウンし、リストラ対象となるのです。一方、類設計室では、全ての基本が人材であるとの認識から人材能力に合わせて組織を組み成果を追求して来たのです。
その事が、現実の現象として理解でき、すこしずつ肉体化して来たと思います。
そして今、後何年現在の仕事ができるのか?何かみんなに役に立てる物を残せるのか?との思いに成ってきました。
現在、変われない中高年の意識は、きっと私と同じ思いであろうと思います。是非、皆の事を真剣に考えている人の期待に応えていきましょう。

4.あっという間に入社して一年。類に感謝する毎日です。
なんだかんだとバタバタのまま、入社して一年を経過してしまいました。
前職での経験はあるものの、規模も違い、組織の考え方も180度違う場でどれだけ期待に応えられるか不安とセットに過ごした(今でもそれは変わりませんが・・・)一年でした。
教室長・研修担当という、『役割』という形で期待をかけてもらっていることは身にしみるほど感じています。自分自身ではその期待にまだ充分応えられていると思っていませんが、必ず応えてやろうという意気込みだけは日に日に強くなるのを感じています。
また、塾だけでなく本社の皆さんからも支えられていて、『生きている』のではなく、周りに『生かされている』のだということも強く感じていて、日々感謝の気持ちです。
ほんとうにありがとうございます。
私にとって、実はそう思えるだけでもすごいことなんです。
それまでの会社生活で、口先だけの表層的な『期待』=社交辞令に飽き飽きし、誰かに何かを期待をする、心を許してゆだねる、という気すら起こらなくなっていましたから。
意外かもしれませんが、私自身は『充足』からはほど遠い全否定型の人間です(でした?)。これ自体が単なる思い込みかも知れません。それでいい・それが普通と、勝手に思い込んで(言い聞かせて)きました。が、類の入社資料のパンフレットで『次代を読む』を読んだときに、これだ!と衝撃を受けたのを今でもはっきりと覚えています。モヤモヤしていたものが吹き飛んだとでもいうべき感覚でした。
今となっては、当時、そんな私と関わっていた人たちに謝罪の気持ちで一杯です。
『充足』という言葉は当然知っています。
でも、本当の『充足』って何かは知らない。ポジション的に高い役職についていようが、組織を動かせる決定権を持っていようが、常に心は晴れたことがなくブスブスとくすぶった状態でした。いままで感じたことのない、もしくは感じたことがあっても重要視せずに忘れ去ってしまっているものです。
実はいまだに充足って何?の世界です。
でも以前はそれで無視していましたが、類に入社して気づいたことは、
『実は私自身が深層心理・潜在意識において「充足」を、「答え」を求めていたんだ』
ということでした。だから女性たちの『感トレノート』に興味が湧くんだろうと。感トレノートを見て、充足というものの一端でも見えてくればよいなあと思っています。


★充足・肯定空間の形成のためには、男女役割共認が不可欠 
 以上、『男女役割共認が企業を変える』コラム編として何でや劇場レポートをお送りしました。
 これからの時代には、私権時代とは違う共認時代の共認形成力が不可欠で、そのためには①充足肯定空間+②実現思考が必要。
 そして、【充足肯定空間】の形成には、女性の充足性・肯定性が欠かせません。その基盤があって、はじめて男の実現思考(=構造認識によって答えを出す)が発揮されてくる。
 上記は代表例ですが、日々、【充足肯定空間】では女性達の期待や評価が発信され、それに対して男性達は実現思考で「答え」を出し、応えていくことがくり返されています。それを通じて、集団(企業)がどんどん変わり、活力を上げていっていることが実感できます。
 次回以降、いよいよ、このシリーズのテーマである『男女役割共認が企業を変える』の答えに迫りたいと思います。ご期待ください。

 

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