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2012年06月21日

企業訪問シリーズ~蘇生回帰の科学を実践する、柳田ファーム~

本格的な自然科学追求の実践者である柳田ファームさんを訪ねてきました。
 
柳田ファームとは、埼玉県の日高市で、高嶋博士の複合発酵技術を応用した水の浄化と堆肥活用で養豚業を行なっている畜産農家。経営者の柳田繁吉さんが、ほぼ一人で経営されています。
 
微生物の複合発酵技術を何に応用しているかというと、豚の糞尿を浄化して土壌に還元する事で、土壌中の微生物をも活性化させ、自然栽培で野菜も育ててしまう、という完全循環型農法の取組みです。この技術を開発された高嶋博士は、現在福島原発事故による放射能汚染土壌の浄化に自主的に取り組まれており、ちょうどファームを尋ねた前日に、山林での浄化実験に成功した、との朗報が入りました!
 
緊急朗報山林の放射線量が0に!!
 
色んな意味でインパクトのある話だらけですが、まずは自分の目で確かめたい、との思いで連絡を取ったところ、快く見学を受け入れて頂けたのです。早速、当日の様子をお伝えしたいと想います。

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■柳田さんってどんな方?なんで畜産農家をやっているの?
 
さて、実際に訪れてみての感想ですが、柳田さんは予想通りの求道者でした。
 
元々は音響メーカーに務める技術者だったが、20代の頃に消化器系の病気を患った。しかし、病院に通っても良くなるどころか、悪化して行くばかり。これはおかしい、と思い追求を始めたのが事の始まりなのだそうです。
 
そもそもの生命原理に立ち返って追求して行く中で、高嶋開発工学総合研究所の研究に出会ったそうです。高嶋博士の研究している、微生物の複合発酵の仕組みを知り、実践する為にファームを立ち上げたのだそうです。
 
そこで実際に高嶋博士の協力を仰ぎながら、複合発酵を利用した循環水プラントを作成。豚の糞尿浄化に成功し、その過程で浄化した水で、今は農作物の自然栽培にも取り組んでおられます。手作り感満載のプラントを実際に見せて頂き、そのワイルドさに驚きましたが、堆肥も土壌も、実際にそこで精製した水を撒くだけで、微生物が活発化して、農薬も堆肥も無しで作物が豊かに育つ土壌が、数ヶ月で実現したそうです。
 
リンゴの木村さんが10年掛かった土作りも、この水を使えば数ヶ月。そして、高嶋科学で商品化されている製品はコストも高くて普及しづらい状況を見兼ねて、数年前から民衆運動として、この奇跡の水の普及活動に取り組んできたそうです。
 
但し、普及活動の過程ではやはり多くの邪魔も入り、文句を付けてくる輩も多かった。しかし、文句を言うだけの人間は、実際に見に来いと言っても来た試しが無いのだとか。逆に、それくらい確信を持って取り組んできた活動なので、海外からも見学に来られる事もあり、見に来られた方は実際に複合発酵プラントを活用してくれている。打合せ途中にも、プラントユーザーの方から電話が入り、試験場で水の成分を調べたら重金属がゼロになった、との報告が入って来ました。
 
なんだか、驚きの連続ですが、柳田さん自身は本当に素朴で優しいおじさま。
そして、生物の共生進化の仕組みをしっかりと理解し、高嶋博士の話は難しすぎて解らない事も多いが、実践側で応援して行きたい、との志で取り組んできた方です。そして、今回私からの連絡があった事も、共生の世界が導いてくれた縁ですね、と喜んで迎えて頂きました。
 
■柳田ファームの紹介
 
さて、到着早々に深いお話をたっぷりお聞かせ頂いた後に、いよいよファーム全体を案内して頂きました。
 
まずは、自然栽培の野菜達。
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ムクムクと育っている野菜たちですが、最初はEMBC水で作った堆肥(ぼかし)を入れていたが、数ヶ月で土壌がふかふかになり、今は堆肥も肥料も一切使っていないそうです。この農場も数年前までは養豚小屋だったのですが、複合発酵の素晴らしさを広めるための一貫として、農場に転換したそうです。常に実践、実証、そしてより多くの人に事実を知ってもらいたい、という気持ちが、野菜たちにも伝わっているような感覚になりました。
 
また、EMBC水で微生物を活性化させた堆肥がこちら。
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サラサラの土質で、無臭。こちらは、自然栽培の準備段階に使うと効果的で、周辺の農家さんが買われていくそうです。もちろん、宅配も可能。バイオ堆肥が欲しい方は、こちらからどうぞ。
 
次に、こちらが、奇跡の水プラントです。
R0012147.JPGR0012149.JPG
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豚の糞尿を、微生物の複合発酵によって段階的に浄化していくプラント。ばっ気装置と微生物の力だけで、無味・無臭の水に還元してしまうのだそうです。このアワアワの水槽は、豚の糞尿がそのまま入ってくる第一処理槽ですが、全く臭いませんでした。
 
ここでの最終処理を経た水は黄色いのですが、これは酵素がたっぷり含まれているからだとか。
おみやげに、このプラントで作られたEMBC水を頂きました。後日、この水のお風呂に入ってみたいと想います。 🙄
 
さて、こちらの小屋は、なんだと想いますか?
R0012159.JPG
小屋の中には、こんな額が飾られています。
P1000707.jpg
そう。こちらは、人間のおトイレ。人間の排出物も、複合発酵で完全浄化できてしまうのです。小屋の裏にある2つのタンクが、発酵槽。こちらも完全浄化が可能な為、綺麗になったお水はそのまま土壌に戻すだけ。この技術を家庭菜園に応用すべく、目下研究開発中。
R0012153.JPG
 
敷地内には、このようなビオトープ、というかほぼ自然状態の山林で鳥や魚が飼われていたり、その横では小豚さんがツヤツヤのお肌で元気に過ごしていたり。もちろん、この豚さん達は、みんなEMBC水で育っているそうです。
R0012156.JPGR0012157.JPG
 
そして、こちらがエナジー水の生成装置。
横にちらっと写っているのが、柳田さんです。
R0012155.JPG
こちらは、より丹念に微生物の力を段階的に活用して精製するようなので、大量には作れない感じもしましたが、このお水は飲料可能、そして実際に沢山の病状回復などの報告が上がっています。
 
近代科学の領域からは、トンデモ扱いを受け、実際に多くの批判にも晒されている実情があるそうですが、柳田さんは自らの身体を張って、信念に基づき自然の摂理を追求されてきた方だと感じました。人も自然の一部であり、この世界はあらゆる生物の共存によってのみ、成立している。人間だけが自然に改良を加え、地球環境を汚し続けてきた事実をしっかりと省みて、改めて微生物達の活躍に感謝し、またその力を借りて調和の取れた環境を取り戻そうとする取組みに、多くの共感を抱きます。
 
近代科学の絶対視というパラダイムこそが、原発災害を生み、社会閉塞の元凶となっている事に気付き始めている人は増えている。この弊害を乗り越えようとしている人達の存在が、有機的に繋がり、そして広がり始めているのではないか、と感じています。
 
『科学はどこで道を誤ったのか?』(11)~“観念の絶対視”が近代科学技術の根本問題~
 
魔術から近代科学11 キリスト教→近代科学の時空認識および終末論的熱力学の陥穽
 
生命科学について
 
■柳田ファームの今後
 
複合発酵技術普及の為に立ち上げた「環境維新の会」は、数名の農家が集まり、現在会長職も引き継いだ段階。ただ、全体に広がるまでにはまだまだ。
 
そこで、現在考えられているのが、家庭での自動循環システム(複合発酵 あ・うんユニット)の展開。トイレの汚水を複合発酵で浄化し、その水を家庭菜園の水として使いまわしていくシステムを、自動処理で行うという構想です。プラント自体は10万円もあれば自作可能だが、現在は自家工作の出来る人が殆ど居ない為、実質管理の難しさもある。なので、自動循環の可能な仕組みとしてしまえば、もっと普及するのではないかと考えている。
 
このシステムが普及する事によって、従来環境を汚すものとして扱われてきた汚水を、微生物の力を借りる事で宝の水に生き返らせる事が出来る。家庭や様々な職場等で導入が進めば、河川~海まで含めた浄化循環は絶対に可能で、地球を生き返らせる事が出来る、というのが目下の目標だそうです。
 
この仕組、弊社の類農園でも部分的に試してみる価値はありそう!とお話をすると、柳田さんも、喜んで協力しますよ、と快諾してくれました。なんだか、たった1回のお話では飲み込み切れないような面談でしたが、今日の出会いを切っ掛けに、今後お互いに協力できそうな所をじっくりと考えて行きましょう、と先に向けての関係性を構築できました。
 
これまでの常識が通用せず、大転換期の訪れと共に、旧来の価値観も塗り替わろうとしています。あくまでも、現実直視の姿勢を貫き、そして自然の摂理に学び続けながら、企業も社会も存続の道を切り拓いて行かなければならない時代です。
 
新たな共認原理社会への突破口は、最先端の小さな取組みが少しづつ繋がり、実り始めているのだと想います。
 
素敵な出会いに、感謝!

 

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