2013年08月08日
共同体リーダーの不文律~相手への説明をイメージして、答えをだせる人に躊躇なしに聞きまわっているS君~
今回は、設計事業部の工事監理部門で監理チーフとして活躍中のS君を紹介します。
S君は、設計図書に基づいて、実際に建物を建設していく現場で、
「お施主さんの思いが反映できているか」
「品質の良いものができているか」
「スケジュールや予算通りのものができているか」
という視点で、多数の関係者の中で采配を振い、建物の完成に導く仕事をしています。
そして、
「S君ならお客さんから信頼してもらえる。」
「S君が担当する現場の雰囲気はとても良い。」と、みんなが安心して任せることができるともっぱらの評判です。
S君からその秘訣を学んでいきましょう。
●現状をありのまま捉え、出口をイメージして手順・段取りを考えるS君
1.まわりを注視して、現状をありのまま捉える
「危機察知能力があるほうだと思う。ここはなんとかしないといけないな、という優先順位をつけることは常に意識している。そして、その障害になっているものが何なのかを掴むのは得意なんだ。」
そして、「危機察知の基本は、相手の表情を読むこと」とも。
普段でもS君は自説にこだわることがほとんどありません。
危機や評価を察知できるのは、自分の解釈や考えにこだわらず、ひたすらまわりを注視して、現状をありのまま捉えることができるからだったのです。
2.手順・段取りをストレートに考える
3年前、後輩に向けて送った「仕事の基本」のメッセージがあります。
「仕事の基本」→画像の確認
何の変哲もない基本的な仕事のやり方ですが、逆に「余計なものがない」シンプルなものです。
しかし、これが完璧にできれば確かに着実に仕事が進んでいきそうですね。
このようにS君は、いつも基本に忠実に、そして、ストレートに手順・段取りを考えている、だから、仕事が正確で速かったのです。
3.出口をイメージして、答えをだせる人に躊躇なしに聞く
「答えに一番早くいけるように考える。当然自分で考えるし、周りに聞く。」
「自分で仮説を立てる。それに対して納得できそうな答えが返そうな人に聞く。」
と答えてくれたように、S君は、まず、出口として「お客さんや施工者への説明」をイメージして、答えをだせる人に躊躇なしに聞きまわっているのです。
そして、
「ある物件では、まずは施工者のやる気を上げることを意識している。現場がうまくいけば、お施主さんも喜んでくれる。施工者は、評価されることは少ないので、すごいな、さすがですね、と素直に感じたことを気軽に伝えるようにしている。お施主さんの前でも評価を伝えることで、施工者の意識も高まるんだ。」
「お施主さんに対しても、一緒に考えるために、『どうしましょう?』という形で距離感が無く接している。お施主さんでも、施工者でも、普通に接しているんだ。」
ということを日々実践しているのです。
●自説にこだわらず皆に委ねることで、まわりが自然と巻き込まれて好循環に。
このように
1.まわりを注視して、現状をありのまま捉えること
2.基本に忠実に、手順・段取りをストレートに考えること
3.出口をイメージして、答えをだせる人に躊躇なしに聞くこと
を繰り返すことで、社内スタッフ・お客さん・施工者らが自然と巻き込まれて好循環が生まれます。
そして、
「期待してくれたら、すぐに応えたい。クイックレスポンスでやれば、相手もすぐに応えてくれる。」
という雰囲気の良い現場、成果の高い仕事につながっているのです。
これらができているのは、自説にこだわらず、皆に委ねているから。
これからS君には、後輩から次のS君を育て、会社をもっともっと強くして欲しいとおもいます。
- posted by titida at : 22:34 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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