2012年02月16日
プロローグ「企業の進むべき道」シリーズ
皆さん、こんにちは。共同体ブログ新シリーズの始まりです。
テーマは、「企業の進むべき道」の探求。
今、時代は大転換期に差し掛かっています。
既に、意識的にこの転換期を感じ取っている方は多いと思われますが、そもそもこの大転換期の始まりは、遡ること40年前からの現象なのです。
皆さんは、40年前、つまり1970年頃を起点とした大転換と言えば、何を思い浮かべますか? 🙄
‘70年と言えば、
モーレツからビューティフルへ
という言葉が象徴しているように、豊かさの実現した年です。
いくつか、主要な出来事を見てみましょう。
・日本万国博覧会開催
・大学紛争(学生運動)の終息→3無世代、シラケ
・ファストフード、ファミレスの登場
・銀座に歩行者天国(’71年にはマクドナルド1号店出店)
・千里ニュータウン、多摩ニュータウン~住宅供給率100%達成 etc.
(写真はリンク、リンク、リンク、リンク、リンク、リンクからお借りしました)
若年層にはピンと来ないかもしれませんが、例えば3種の神器と言われたテレビ・冷蔵庫・洗濯機、その後の新3C(カー・クーラー・カラーテレビ)も、あっという間に各家庭に行き渡り、文字通り「一億総中流化」が実現しました。それにより、貧困・飢えといった「生存圧力」は消滅し、作れば売れる、といった高度経済成長期も終焉します。
しかし、この大きな外圧転換に対して、全く変わらなかったのが、経済政策でした。物的飽和限界を越え、実質的な成長基盤を失っても、『市場拡大絶対』という固定観念だけは残り続けたのです。しかし、作っても売れない時代ですから、黙っていれば市場は縮小するのは当り前。そこで打ち出されたのが、ケインズの公共投資、そしてその後のマネタリズムの世界。とにかく、紙幣をばら撒き続ける、というバブル経済へと突入して行きました。
2/5なんでや劇場1 経済学者は物欲と市場の無限拡大に対して何の疑問も抱かなかった
翻って現在、市場拡大を絶対命題として推し進められてきた経済政策は、 1,000兆円 というとてつもない負債を積み上げ、更に大企業は立て続けに赤字決算、海外に目を向ければ欧州危機、米国債破綻危機を始めとした世界バブルの崩壊危機へと直面しています。
新興国にはまだまだ市場拡大の余地がある、などと未だに楽観視を続ける経済学者も多数存在しますが、この期に及んで、一体彼らはいつまで「市場拡大は絶対」等と言い続けるつもりなのでしょうか?
庶民の意識は、40年前の転換以降、私権から共認へと意識転換が進み、今や最先端の若者は仲間収束・課題収束・仕事収束へと可能性収束しています。この意識と場(制度)のズレは、いよいよ限界点に達しており、このまま行けば世界中が大混乱に陥りかねない、といった危機感も生起し始めています。
そこで、改めて日本の生産基盤の持続性を探るべく、「企業の進むべき道」の探求へと入ります。
戦後復興~豊かさ実現~バブル危機を経て、今後企業はどのような経営方針を打ち立てていけば良いのか?
その答えを明確にすべく、新たな理論(概念装置)を用いながら、日本の企業史や政・官・財の劣化 過程等を辿りつつ、次代の可能性を導き出したいと想います。
□予定テーマ
・日本の経済3団体って何?
・労働基準法、労働組合って必要なの?
・閨閥に見る特権階級の利権構造を解明する
・大企業と中小企業を分かつものは何か?
・市場拡大に変わる力(国力)とは何か?
壮大なテーマとなりますが、この国を支える経営者、そして社会人(社会の役に立つ人)の皆様と共に、大転換期を乗り切る新たな可能性基盤を構築していくことを目標として取り組んでいきます。
お楽しみに!!!
- posted by kawa_it at : 17:15 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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