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2014年01月07日

『一年目社員がお届けする、類グループの共同体経営とは?シリーズ!』【私の所属する類設計室を紹介します!vol.2】

皆さんこんにちは!!
『一年目社員がお届けする、類グループの共同体経営とは?シリーズ!』
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前回のVol.1では、今まで取り組んできたプロジェクトの紹介、建築設計に欠かせない視点、どんな体制でどんなことを意識して仕事をしているかなどを紹介してきましたが、
今回のVOL.2ではさらに掘り下げて類設計室が考える「建築設計」について紹介したいと思います。具体的には、
・建築設計という仕事とは?
・社会を捉えるにはどうすればいいか?
・何を創造するのか?
を話したいと思います!1年目だからこそ感じる視点や実体験なども交えていけたら、と思います!

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■類設計室が考える、建築設計という仕事とは?
VOL.2からは、建築プロジェクトが成立する社会的背景にまで、枠を広げて紹介していきます。
あらためて「建築設計」とはどういう仕事で、その社会的な意味はどんなものだと言えるでしょうか?クライアントの言うままに図面を書く・設計者の作品づくり・注目を集めるのが目的ではありません。
生 き る こ と を 支 え て い く
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まずこれからの時代を切り拓く「最先端の可能性」はどこにあるか、それを実現するための戦略やプロジェクトあって、そのために必要な空間を創り出すということ。そして実現された後も建築は広く社会に大きな影響を与えていきます。
つまり「建築は社会の器」
「建築設計とは社会を創っていく仕事」
だと私たちは考えています。
○施主と設計者は「戦略パートナー」!
社会の期待を掴んで、それに応えていこうとする施主と、最先端の可能性と戦略をともに追求すること、志を共有していくことを何よりも大事にしています。
そうした観点から、プロジェクトを1つ紹介します。類設計室とは10年以上にわたって介護のあり方を追求してきたパートナーとの一連のプロジェクトです。
○福祉、介護の世界を変えるプロジェクト
クライアントは大起エンゼルヘルプという介護事業者。
いくつものコンペ・プロポーザルに一緒に参加して、いつもうちの事務所に泊まり込んでやっているのですが、これまでに共同で4件のプロジェクトが竣工しています。
当時の福祉施設は管理優先で、人間らしい生活とはいえない施設が多く、そのことに疑問を持ち、「介護の世界を何としてでも変えるという志」を持ったクライアントから、「設計業界は何やってきたの?」と喝をもらうところからスタートしました。
いつも「人間らしい暮らしとは何か」「そもそも人間とは何か、人の活力とは何か」「高齢者の社会的役割とは何か」といった「根源的な問い」に真っ向から向き合って、議論をぶつけ、意気投合しながら、進めて来ました。
○これはそのひとつ【方南町グループホーム】です。
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「ささえあいのまち」をコンセプトに、施設的なスケールを排除し、複数の家々が寄り添い、互いに支え合い暮らしていけることを目指したものです。
通常福祉施設はバリアフリーで、障害をきめこまかく取り除くことが一般的です。しかし「人間が生きる」という視点から見て、バリアフリーは万能ではない。それまで住んでいた家とはかけ離れた生活になりかねないし、バリアフリーに全て依存することは、人が本来の持っている「生きる力」を弱めるという欠点も孕んでいます。
そのためこのプロジェクトでは、建物をできるだけ住宅スケールに近づけて、かつ高低差をあえて残すなどして、高齢者が自ら身体を使って、そして利用者同士で助け合いながら暮らしていけるよう心がけました。
○これは今年竣工した【特別養護老人ホーム おたけの郷】です。
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かつて地域にあったお茶屋をヒントに、「まち」と「ひと」のつながりが意識される空間を目指しました。
特養では基本的な行動は施設内で完結することになるので、いかに地域社会とつなげていくかが大切です。
そこで考えたのが、1階から居室に至る経路にまちの要素を取り込むこと。交流広場、お茶屋、展示ブース、レストラン等、地域住民と居住者のつながりをつくりだしています。
○クライアントとのパートナーシップは設計だけにとどまない!

これは、類グループ社会事業部と大起との共同企画【エンゼルカレッジ】。
人材育成のための勉強会です。類設計室からも多くの若手社員が参加して刺激を受けてきました。企業の枠を超えて、切磋琢磨し、ともに成長していくこと、新しい社会を創っていくことを目指す仲間です。
ここで私的な話ではありますが!!
私は学生の頃、最後の作品(卒業設計)で祖父が視覚障がい者ということから、祖父目線で建築を見てみると、建築空間あり方は違うのではないのか?という問題意識から、「真のバリアフリーとは何か」をみんなに問いかける作品をつくりました。
調査・分析をする上で、祖父やその他多くの障がい者の方々へヒアリングを行ったところ、
①段差のないフラットな空間は怖い。
②自分だってもっとできる。という気持ち。
③手探りしながらも、生きていたい

ということを知りました。
入社して、弊社も先ほど紹介した2件のプロジェクトがあると知ったとき、人に寄り添ったあたたかい設計をしているということと、新たな介護施設への可能性が見え、同時に類設計室へ入社してよかったと思いました。
先ほど紹介した「方南町グループホーム」「おたけの郷」は一例で、福祉の世界に限らず、

「学校建築であればこれからの教育はどうあるべきか」、
「企業であればこれからの日本を支えていく産業はどうあるべきか」

その答えを追求して、【日本を牽引する先端事業の基盤を構築していきたい】と思っています。加えて「施主の戦略パートナーとなり、彼らが勝っていく=つまり事業を成功させる、社会的に評価を得るための建物を設計する」ことが、これからの社会を創ることに繋がっていく。これが「類設計室が考える、建築設計という仕事」の答えです。
■社会を捉えるには何が必要?
先ほど紹介したように、「建築設計とは社会をつくっていく仕事」だと考えています。
施主の戦略に同化し、彼らの置かれている状況にどこまで肉迫できるかが鍵となります。ですから、社会の状況を広く、深く捉え、今後の方向を考えていく必要があります。
○じゃあ、どうすれば、社会を捉えられるでしょうか?
ニュースや新聞を見るればいいの?
→ニュースや新聞などのマスコミの情報は現実のごく一部。それだけでは社会を捉えたことにはなりません。
捉えるためには、
★私たち自身で「事実を発掘し、深く追求する」。
→「そのための場と認識が必要」。類設計室はそうした場を自らつくって、運営しています。

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このグラフは【経済分析データ】です。
このように経済予測についても皆で情報収集し分析しています。
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こちらは【劇場会議】、【ネットサロン】です。
ここでは、政治、経済、人々の意識潮流など、様々な分野の議論が行われています。環境、生物、歴史などを追求しているグループもあります。
これらの勉強会で目指しているのは、社会を捉えていくための普遍的な理論の構築。現実の仕事や経営に役立つ認識をみんなの手で蓄積していきたいと思います。
私は「共同体ブログ」というグループに所属し、これからの企業のあり方や、建設市場の動向、学生目線にたって考える就職活動のあれこれなどを追求しています。
今まで自分の会社以外のことなど調べる機会がなかったのですが、共同体グループで他企業のことを調べることで、社会の状況など視野が広がり、勉強したことが現業で役に立ったりと、サロンの時間はとても貴重な時間です。
このように類設計室の社員にとっては、幅広い認識力、思考力を鍛える場となっています。すごく勉強になります。こうした場があるのはありがたいことです。
★設計に携わる者自身、「認識力を磨き続ける」努力が必要です。社会の期待に応える仕事をしていくための条件。それでこそ、「広く深く人々の意識や期待を捉えて、新たな戦略とそのために必要な建築を提案」することができると考えています。
★類設計室が様々なプロジェクトを実現できたのは、こうした「認識の基盤」があるからでもあります。
■類設計室は何を創造するのか?
類設計室は「共同体」です。共同体とは、「自分たちの生きる場を、自分たちで作ってゆく」ということです。
なので、「建築もつくる、組織もつくる、社会もつくる」。
VOL1とVOL2で紹介してきた、
・「技術領域の追求・専門領域を超えた統合」
・「組織の一体感、風通しの良さ」
・「施主の戦略パートナーとしての可能性追求」
・「社会を捉えるための認識力」

全てはここに通じることです。
類設計室は、これらを「みんなで追求」することを大事にしています。こうした場を社内にどんどんつくり、社会にも拡げてゆくことが、これからの時代に求められる企業のあり方だろうと考えています。
類設計室は共同体として、これまでも自分たちの生きる場を自分たちでつくってきました。そしてこれからも、つくっていきます。こうしたやりがいのある仕事をともに実現していく仲間を求めています。
みなさんいかがでしたか?『一年目社員がお届けする、類グループの共同体経営とは?シリーズ!』【私の所属する類設計室を紹介します!】で類グループさらに類設計室を知ることができたのではないのでしょうか??私自身も、改めてグループ全体のことや所属する設計室の考えや、基盤を知ることでまたさらに勉強になりました!!
これから2年目、3年目と年数を重ねていく中で、新しく入社してくる仲間にしっかり伝えていけるように、頑張っていきたいと思います!!!(*^_^*)

 

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