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2008年07月22日

同化能力を身に着けていくには

 社会的なミス大爆発 などの危機感は高まりから、仕事の上でも法的なものや、技術的なものを初めとして、物事の根拠を問う圧力が年々社会的に 高まっています。
また、その上でどれだけ相手の期待に答えられたかが、仕事の成果度 を規定するわけですが、その評価も年々シビアなものに。

そうした状況下、仕事ではこれまで以上に課題、その背後にある客先や仕事仲間への同化能力が問われています。
「相手に同化する」、事が重要だという事は誰が思うところですが、「同化しよう」だけでは漠然としていてなかなか同化能力は伸びません。
同化能力はどうやって身に付き、磨かれていくのでしょう?先日、仕事で同化能力の高い人の思考方法に触れて、気付きがありました。
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同化能力というのは、簡単にいうと相手が何を感じ、何を考えているかが分るという事です。
日常的に誰でも、相手が発する言葉や表情から、何らか相手の思いを感じ取り、それに応じて行動を取ります。簡単な事であればそれで済みますが、仕事ではそれだけでは不十分です。
感覚で捉えられるのは、相手が感じている事の大きな方向性などではあっても具体性を欠くので、相手の思いに応える為に具体的な課題を組み立てるには、もっと精緻に相手の思いを捉える必要があるからです。
同化能力の高い人は、例えば相手の発した言葉や表情を足がかりに、「なんで」その言葉が出てきたのか、更に踏み込んで相手の思いを探ります。
その過程では、まず、その相手に掛かっている外圧状況(相手が言葉を発した場の状況、企業の置かれている状況や相手の地位や役割として求められていることetc)を抽出します。
その上で、その外圧を受け、どんな思いが湧き、どんな判断から出てきた言葉なのか、という相手の発信の仕組み・構造を明らかにしていきます。そうすることで、言葉の奥にある相手の期待している事、相手自身自覚していないけれども相手に+になるだろう事を掴んでいきます。
更に、それを言葉にして周りの人間に語ることで、その反応を見て組み立てがスッキリとしているかどうか確かめたりもしています。

これまで、自覚していた「同化」「相手の立場に立つ」といったことが、感覚的なレベルに止まっていたことが良く分かりました。それは、これまで不十分だったということで、何処かで誰かが足りない部分を補い続けていてくれていたということです。
同化能力を身に付け、更に伸ばしていく為には日頃から上記の様な組み立てを意識的に行なって、感覚が捉えた事を言語化・構造化する訓練をすることが不可欠。
また、それを発信し、周りの評価を仰ぐことでその確度が高まります。
その繰り返しが、相手を捉える感度、構造化する力の双方を磨き、ひいては同化能力UPに繋がるのだと思いました。

 

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