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2008年09月18日

シリーズ 日本人のもつ可能性を探る

バブル化している市場経済が崩壊しかかっている現在、たとえ崩壊したとしても日本人の共同体体質や勤勉性、技術力は生き続けます。誰もアメリカの商品を欲しがりませんが、日本の商品は海外で多く必要とされています。むしろ、バブル化した市場経済から実態経済に移行することは日本にとって良いことなのだと思います。
騙しの金融業と戦争や緊張状態を絶えず作り出すことでしか成り立たない軍事産業を主体としているアメリカなんかより遥かに未来に可能性をもっている国が日本なのです。
日本人の共同体体質や欧米からは奇妙にうつる勤勉性とは一体どのようなものなのか?正直なところ、日本に生まれ育ってきた我々には良く分からないところもあります。このあたりを西洋との比較をしながら探ってみたいと思います。
「驕れる白人と闘うための日本近代史」松原久子 田中敏(訳)がそのあたりを詳細に記述していますので抜粋させて頂きます。
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明治維新の頃、アヘン戦争を仕掛けて中国を屈服させた欧米列強が、虎視眈々と日本を取り囲み日本は開国に踏み切りましたが、日本は植民地にされることはなかったのです。
欧米列強にしてみれば黄色い肌をした小柄な日本人など取るに足らず、と考えていたに違いありません。
しかし、日本人は19世紀が終わりに近づいた頃には、鎖国による技術分野での遅れを取り戻し、欧米の水準に追いつくことができた。唯一の非白色人種として。
そして、このことを世界に知らしめたのが日露戦争です。
日本人が二十世紀の初頭、ヨーロッパの強国ロシア帝国を短期の陸戦と劇的な海戦で打ち破ったことは世界を震撼させた。
「白人は征服されない」という数世紀にわたって築かれた信仰が砕かれたのである。
これにより欧米人は警戒心を抱きはじめ、日露講和条約を斡旋したアメリカも「要注意」の目を日本に向けるようになるのです。
五百年先を走り続けた西洋文明に一気に追いついた民族が世界の片隅にいるという現実は、多くの人々を興奮させた。白人たちは神経を苛立たせた。神秘を感じながら危険を感じた。そのようなことを成し遂げることができるのは、いったいどんな人間か。その黄色人種は、異常な力を駆使でき、ヨーロッパ世界の脅威となる天才的な超人か、はたまた悪魔か。


う~ん、確かに欧米から見たら怖かったでしょうね。でも日本人は決して天才的な超人でも悪魔でもありません(笑)。これまで日本にかかっている外圧と、それに必死に適応してきた体質や形成された社会の規範や風土がこれを可能にしたのです。
そして筆者は以下のように繋げています。

そこで私はこの書において、鎖国以降の日本の歴史をたどってみたいと思う。
特に強調したいのは次の三点である。
第一点 鎖国時代に作り上げられた日本社会の仕組みをよく知っていれば、日本が開国後、迅速かつ徹底的に近代化を実現できたことは全く驚くにたりないこと。
第二点 鎖国時代の日本社会を正確に考察すれば、今日の日本を理解することができること。というのは、今日、日本人を良きにつけ悪しにつけ、動かしていることの多くは、鎖国時代と一直線で繋がっているからである。
第三点 限られた資源の中で平和に暮らした鎖国時代の日本人の知恵は、二十一世紀の地球全体にとっても、大いに重要であること。鎖国時代、日本では、三千万人もの人々が限られた面積の国土で生きなければならなかった。にもかかわらず二百年以上もの間、驚くほど穏やかに、平和に仲良く暮らすことに成功したのである。極端な貧富の差もなく、人々は概ね豊かであった。今日、膨大な人口を抱える地球では、天然資源がいかに重要であり、人間と環境の微妙なバランスはいかに簡単に崩されてしまうかという意識が芽生えてきている。だからこそ今、鎖国時代の日本について知る意味があるのである。


日本人にかかっていた外圧とはどのようなものか、いかに適応してきたのか。次回から、これらの中身に迫って行きたいと思います!

 

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