2018年08月30日
コメを食べない日本人~活力再生のカギは何か?~
先日の記事で、『農業・林業・漁業』を志す若者が増えているという事実とその要因の考察を紹介しました。
今回は、もう一つの事実として、日本人が『お米』を食べなくなっているという事実について。
高度済成長期(私権の獲得という目的だとしても、日本に活力がまだあった時代)、日本人一人あたりのコメの消費量は、118.3kgだっと言われています。
その後豊かさの実現以降、食の多様化に反比例し、コメの消費量は下がっていきます。
2016年度には、高度経済成長期の半数以下となる54.4kgまで減りました。
そうです。実は『本当に必要な仕事』として、コメの生産を含む『農業』に注目が集まる中で、それを消費する側のコメ離れが止まらないのです。
このコメ離れは根強く、『パン食』が一つの原因だとも言われています。
パン食の始まりは、実は『学校給食』。
戦後、アメリカの余剰小麦を受け入れるための支援のために、パン食を前提とした学校給食が始まりました。
「コメと野菜では身体が強くならない」と思い込まされていたのです。
結果、コメ農家が減少し、減少した分の農業人口を他の工業生産等に回すという政策も成功してしまいます。
学校給食だけでなく、『バラバラ食』というのも原因の一つ。
一人で食べる。
というのが子ども~大人まで普通になっています。
実は『食事の時間』は、集団を形成する上で重要な時間。
食事という生きる上でかかせない時間を、家族や会社の仲間と過ごすことで充足を基盤にした集団性が育まれていくのではないでしょうか。
原始時代から人類は、食事というものを一人でとることはなかったように思えます。
コメ離れというのは一面の減少でしかなく、実は問題なのは日本人の『活力が低下している』ということ。
現代は、活力をもって働いている人の割合が、2%しかないと言われている。
活力については、豊かさの実現以降、近代思想・私権観念が用済みになり、無思想・無関心が蔓延していることが要因の一つ。
つまり、今はみんなが新しい活力源を求めてる状態
本源充足の時代である現代の新しい活力源は、『人々の期待に応えること』・『応えるにはどうする?を追求し続けること』。
そのためにも、常に対象発である必要があり、仲間の存在が不可欠。=集団が不可欠。
その集団を形成するのにも、充足が基盤になるはず。
もしこの記事を読んでいる社会人や学生または保護者で、自分の会社や組織が『バラバラ食』が基本という方は、
充足基盤の形成という視点で、集団としての食事の時間を見直してはどうだろうか。
親和充足が、追求関係を構築し、活力ある集団へと変化する一歩となるはずです。
それに比例して、コメの消費量も伸びてくるはず。。。
- posted by 岩井G at : 21:33 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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