2009年11月28日
【企業が取り組む社会事業シリーズ 3】必要なのは「次代」を読むための構造認識
前回の【企業が取り組む社会事業シリーズ 2】
http://bbs.kyoudoutai.net/blog/2009/11/000742.html#moreにおいては、みんなに役に立つ活動だからこそ、ひとつの事業(=仕事)として成り立たせる必要があるという観点で社会起業家を探ってみましたが、社会のための事業という目的が金儲けの手段に陥っていることが浮かび上がりました。
社会起業家も、根底には「社会の役に立ちたい=みんなの期待に応えたい」という欠乏意識があったはずです。この意識は、貧困が消滅してこれまでの金儲け第一の欠乏に代わって、社会全般に遍く顕在化してきました。そうなると、特に企業では金儲けを目的とすることだけではまったく活力がでなくなり仕事意識も低下してしまいます。逆に、企業あるいはそこで働く人の活力があれば、社会の役に立っているかどうかのバロメーターになります。
それでは、みんなに役に立つ活動をひとつの事業(=仕事)として成り立たせるためには何が必要なのか、そのヒントとなる記事が“るいネット”の『企業活力再生需要の核心は「次代を読む」』http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=78263
に書かれていたので紹介します。
その前に、応援よろしくお願いします。
既に、多くの企業で分社化や権限委譲、プロジェクトチーム体制の導入とネットワークの構築など、様々な経営改革が行われています。マネージメントを従来の垂直的・ピラミッド的のものから、水平的・ネットワーク的なものへ変えてゆくというようなレベルの改革は、ほぼ常識的なものになりつつあるという観があります。
それでも社員の活力を十全に引き出していると言える企業は、それほど多くはないのではないでしょうか。水平的な組織への改革も、従来のTQC運動のような職場改善の延長でしか考えられていないのが殆どです。大きく欠けているものがあるとすれば、おそらく、企業の経営理念や経営戦略の基本となっている「次代を読む」という認識を共認してゆくプロセスではなかろうかと思います。
(画像は高槻市様よりお借りしました)
多くの企業では、「次代を読む」という共認形成のプロセスは、「目先の課題に関係ない」「そのような議論に時間を費やしている余裕はない」というような理由で捨象され、相変わらず社長や重役による「スローガンや訓示」が一方的に与えられるだけ、というのが実態ではなかろうかと思われます。
しかし、企業活力の再生⇒社員の「やる気」の再生ということを考えた場合、「何のためにその仕事をしているのか?」「何のためにその会社にいるのか?」という根本共認を形成することは不可欠の課題であり、そのためには、「次代をどう読むか?」という共認形成が不可欠であるはずです。今や、どれだけ社員の間でそのような根本共認を強固に形成できるかが、社員の活力⇒組織力を左右する最大の経営課題であると言っても過言ではないと思います。
そのように考えると、企業活力再生コンサルの最大ニーズは、根本共認形成の場作りのノウハウや「次代を読む」ための構造認識になるのではないかと思います。実は、なんで屋に人々が求めるニーズと同じなわけですが、まさに、なんで屋のニーズと企業に求められる(社員が企業に求めている)ニーズは、根本的なところでは同じであるということに気付いた企業が、次代を切り開いてゆくことになるのではないかと思います。
この投稿は既存の『企業内活力再生に必要なこと』について書いていますが、『社会の役に立つ活動を事業にするために必要なこと』にも通じる内容だと思います。
◆何のために事業(仕事)するのか?⇒『社会の役に立つため』という根本共認を固定
↓↓(そのためにどうする?)
◆次代の社会=みんなの新しい意識(欠乏)を掴む必要がある
↓↓(そのためには?)
★(新しい意識は旧観念では捉えられないので)新しい概念装置=構造認識が必要
新しい認識がどうやって企業の社会事業につながっていくのか?次回もお楽しみに♪
- posted by daruma at : 23:45 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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