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2021年07月13日

可能性は「繋がる」こと

右脳の機能に注目が集まるようになって久しいですが、
若者・子どもを中心に、潜在的に右脳の機能に可能性を感じているようです。

ある学生団体の代表と話をしました。
彼らの壁は、コロナ禍で人の意識が変わる中、学生団体としての存在意義も問われる局面にいるということ。
人の意識はどう変わったのでしょう?

それは、「本当に必要なものは何か?」=本質を探求する意識の高まりです。

ある団体では、「自分たちが成長できるように」や「自分たちが楽しめるように」という、
自分発の意識がいつしか根付いてしまったよう。
しかし、学生団体の本質は社会活動です。
社会に対して役に立てなければ、存在意義は無くなります。

そこで、幹部の学生たちがたどり着いたのは、改めて社会の期待は何か?を掴むと共に、
「その期待に応えるために、団体の枠を超えて、企業や他団体と繋がる」こと。

また別の日に、今度は中学生と話をする機会がありました。

地域につくられる公共施設に関するアンケートの場でしたが、
学生から出たのは「地域の母親同士や、高齢者と子どもが繋がる場をつくりたい」という想い。

そこに「自分」という枠はほとんどありませでした。
いわゆるハイソな地域ではなく、様々な課題も抱える地域ではありますが、
有名私学に通って勉強漬けの子どもには出ないような視点ばかり。
いずれも、地域や誰かと「一体になりたい・繋がりたい」。
ないしは、「誰かと誰かを一体にしたい・繋げたい」という想い。

もうお分かりでしょうが、(勉強づけになっていない)子どもには「枠」というものがないのです。
求めているのは「一体になること」・「繋がること」。

実はこれこそが可能性。
冒頭の右脳の話に戻りますが、一体化・繋がり こそが右脳の本質的な機能なのです。

つまり、(勉強づけになっていない)子どもは、すでに右脳を使えているということ。
使えていないのは大人であり、その大人に勉強を強制されている子どもたち。
試験第一・自分第一の意識が、子どもたちに「自分」という枠を構築させます。

では大人には何ができるのでしょう?
それは、「強制しない」こと。ただそれだけ。

 

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