2007年07月10日
長く働き続けられる病院(事例:東葛(とうかつ)病院)
先日、現役の看護師さんとお話する機会がありました。
具体的には、介護病棟が閉鎖され療養病棟に配属になってしまう等、
度重なる制度改革に振り回されて、悪戦苦闘している医療従事者の実態が少しだけ理解できました。
今日は、そのような医療現場において、
現実に適応するために先進的な取り組みをしている事例を紹介します。
是非、ご意見を聞かせてください。
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ありがとうございました 😀
「苦楽をともに、一緒に働きませんか?」
キャリアブレインニュースの記事からです。
1人ひとり 個別の条件を大切に
東京勤労者医療会「東葛(とうかつ)病院」(千葉県流山市)
ママさん看護師も多数活躍
看護師の厳しい労働実態が指摘され、離職率が新卒で9.3%、全体では12.3%に達するなど、看護師の離職を避ける取り組みが看護現場の重要な課題になる中、「長く働き続けられる病院」が、千葉県流山市にある。東京勤労者医療会・東葛(とうかつ)病院だ。
ここでは、少子化の時代にあって、4人・5人の子どもを育てながら仕事を続けているママさん看護師もいる。同病院の離職率は6.8%で、全国平均の約半分。その訳は、「みんなで支え合おう」を合言葉に「職員が、それぞれの状況に合わせ、育ち働ける病院づくり」を全職員が一体になって進めていることにある。
日本の医療現場は、医師不足や看護師不足で厳しい労働を強いられているが、〝逆風〟に負けず、多様な教育・研修制度も整え、みんなで頑張っているのが東葛病院だ。
(具体的な取り組み内容は、是非記事を読んでください)
それにしても、
何故、このような取り組みが実現できたのか?
その「答え」は、以下の総看護長さんの言葉の中に凝縮されています。
日本の看護現場は、医療の高度化や在院日数の短縮化などで忙しさが極まっている。看護師の離職も後を絶たない。そうした現状を踏まえ、総看護長の志田栄里子さんは「医療・看護現場には厳しい側面がある。そんな現実と理想とのギャップに戸惑ったり、悩んだり、様々な思いがあると思う。でも、私たちは、そうした矛盾がなぜ起きるのかについて、一緒に考えて行動できる看護集団でありたい」
冒頭の書籍「患者さんの笑顔が見たい」
は、実は同じ医療法人が経営する専門学校の学生のエッセーや写真を交えた、ドキュメント形式の本です。その中に、学生からの初々しい言葉があります。
「患者さんの元気の素になるような看護師になりたい」
「患者さんの笑顔が見たい、人間らしく輝いていたい」
このような看護師の卵たちの初心が貫徹される病院であること。
これらの基礎教育を基盤として、就職してからも『ともに育ちあう』システムを自ら創っていること。
そしてなにより、当事者たちが一緒に考えながら行動する集団であること。
この辺りに、高い評価を得ている秘訣があるのではないでしょうか。
はっしー でした
- posted by hassy at : 22:14 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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