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2007年11月04日

成果を出すための、”超”整理術

キリン極生の商品開発から広告キャンペーン、ファーストリテイリング(ユニクロ)、楽天グループ等のブランディングを手がける広告デザイナー(アートディレクターと呼ぶそう)、佐藤可士和氏
彼が身を置く業界においても、相手の期待を構造的に捉えることは、成果を出すためには欠かせない要件であるようだ。
以下、彼の著書 「佐藤可士和の超整理術」より引用。

繰り返しますが、決して僕のなかのインスピレーションをかたちにするわけではありません。アートディレクションというと、クライアントの持ち味に関係なく、虚飾のイメージを作り上げるのでは、と思われることもよくありますが、そうではないのです。クライアントと綿密にコミュニケーションを重ねることで、答えが見つかる。それを的確に表現することで、商品と世の中もスムーズにコミュニケートできるようになるのです。
たとえるならまさに、僕がドクターでクライアントが患者。漠然と問題を抱えつつも、どうしたらいいのかわからなくて訪れるクライアントを問診して、病状の原因と回復に向けての方向性を探り出す。問題点を明確にするのと同時に、磨き上げるべきポテンシャルをすくい上げるのです。だから、”アートディレクター=ドクター”という形容がぴったりくる。つまり、自分の作品を作るのではなく、相手の問題を解決する仕事なのです。解決策をかたちにする際にはじめて、デザインというクリエイティブの力を使うわけです。

本を読むまでは、華やかな?イメージ色の強いデザイン業界で活躍する彼がなんで「整理術」なんていう地味なテーマを選んだのか不思議に思っていたのだけれど、読み終えてみて納得。
優れたデザインやコンセプトも、全ての答えは対象(顧客と、その背後)の中にあるという発想。
顧客自身も気付いていない、気付いていても言葉にならない思いを、丁寧に解きほぐし、整理して、再構築する。
相手も自分もスッキリして共認充足を得る、そのための整理術。だから”超”整理術なのだろう。
ちなみに、成果へのステップとして彼が掲げているポイントは6つ。
視点を引いて客観視してみる
自分の思い込みをまず捨てる
視点を転換し、多面的に見てみる
自分や相手の考えを言語化してみる
仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみる
他人事を自分事にして考える
このステップは、相手の期待を構造的に捉えるための過程そのものではないかと思う。
byひろ

 

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