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2008年11月29日

新しい仕事を作り出すには?~これからの企業にできること その2

みんなの期待を掴み、課題化し役割を作り出す

『新しい仕事を作り出すには?~これからの企業にできること その1』
で書かれていた、新しい仕事を創り出すとはどういうことか、です。
記事を読んでいると、企業の成員が様々な期待を捉え、これまで手の付いていなかった領域にも、どんどん 手を伸ばしていくイメージが浮かびます。それがより社会的な期待に応じたものであれば、新しい事業に発展しそうです。
そうなる為には、企業の成員がこれまで以上にアンテナを張り巡らし、人々の新たな期待を掴み、様々な可能性を自在に実現していける状況を創り出す必要があります。
勿論現在多くの企業は何らかそうした必要性を感じ取り、新たな活路を見出すべく、体制を組み替えたり、多用な人材が参加する大小の会議を開催したりしています。しかし、なかなか上手くいかず、閉塞してしまっています。何故上手くいかないのでしょうか?

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体制改革や会議が上手く機能しないのは?                                                   
答えの出ない時代
豊かさが実現し、私権統合されてきた集団は、貧困の消滅による私権収束力の衰弱によって、統合力を失い、これまでの規範や制度が成員の意識に合わず、ガタガタになってきました。人々の意識は、大きく私権第一から、共認が全ての自分発から相手発の意識に移り変わり、期待する内容や企業の成果に対する評価も変化しています。
潜在的に可能性をキャッチしても、これまでの価値観で思考し、言葉にすると、既に変化している人々の意識とズレを生じてしまいます。経営者といえども答えに窮する収束不全の状況で、答えがない事が閉塞を生んでいるのです。
トップといえども答えが見出せない状況では、たとえ新たな方針を練る会議を開いても、場を持たすばかりの無意味で生産性の薄いものになってしまいます。

時代の大転換を押さえるにはこちら⇒『次代を読む』(必要なのは新理論)
働いている人々も勿論意識は移り変わっているのですが、仕事場面で幾ら体制を組み替えても上手く機能しない原因として、もう一つ重要な視点があります。
指揮系統の構造的欠陥
現在、殆どの企業の仕事は当然、上司・部下間の命令と報告からなる指揮系統で動いています。しかし、ここには以下の構造的欠陥があります。
不都合な情報は隠蔽される(上司・部下間で個々に交わされる命令・報告では不正やミスを、企業全体に隠蔽できる)
上司のいいなり→思考停止・全体捨象(言われた事だけ、担当範囲だけ)
   →間抜けの独断の横行(自分の都合で課題を曲解し、結果言われた事の背後の意図を掴めず成果不良)
たとえ会議などで新たな方針が見出されても実施過程で劣化してしまい、幾ら体制を組み替えてもこの指揮系統が残る限り、上記の欠陥を孕み続けてしまいます。
私権圧力が強く働いていたときは、不正や独断が自らの地位や私権獲得を脅かす圧力として歯止めが掛かっていました。しかし、私権圧力が衰弱した現在、社会的に不正やミスが横行し、新事業どころか本業も危機的な状況です。では、どうしていけばよいのでしょうか?

全てをネットへ                                                                        
新しい概念の創出と習得
人々の新たな期待を掴む上では、大転換の時代認識と、新しい意識を的確に捉えらえ、答えが出せる新しい概念が必要です。社会全体が閉塞している現在、そうした概念や答えは企業は勿論、誰もが期待するところです。
新しい概念の創出自体社会の期待に答える企業の課題にもなります。より多くの人の期待に応え、中身を共有する上では対面では限界があり、双方向のインターネットに可能性がありますが、そうした場は企業の枠を大きく超えていきます。企業はこれまで以上に社会に意識を向け、開いていくことが求められます。(類グループでは「るいネット」を設立し、多くの人々が日々追求し、新たな概念や答えを紡ぎ出しています。)
指揮系統の廃止
 成員が時代の転換を理解して意識を転換する事が前提となりますが、不正や隠蔽を産む指揮系統は撤廃し、個々のやり取りから全体の場に命令と報告の場を移すことが突破口になります。対面の場を越える相したやり取りは現在ならば社内のネットに委ねる事で実現できます。全員の共認圧力のもとに全てを明らかにすることで、不正や隠蔽を防ぐ事が出来、ミスやトラブルの早期発見もできます。
常に全体を意識した受信・発信を繰り返す事が自分の事だけしか考えない傍観者の全体捨象に歯止めを掛け、誰もが当事者意識を取り戻し、思考停止から脱していく可能性がでてきます。
マイナスを排除する方向で書きましたが、指揮系統を脱することで可能性は大きく広がります。
問題が全員に開示されることで、これまでの会議の人数では答えの出なかった未明の課題に答えに繋がる糸口が浮かび上がる確立が高まります。
全員の当事者度が上がることで、もっとこうした方がいいのでは?といった思考が連鎖しやすくもなり、どんどんそれを実現する人が出てくる状況に繋がっていきます。

こうした体制をとることで全員が可能性や前進感を感じられます。
これからの企業にできること、むしろやらなければならないことは、まず全員の当事者度を上げ、誰もがアンテナであり答えの供給者となる体制を創り出すこと その先に次々と、捉えた期待に応える実現態が生まれることで、次代の新しい事業も芽吹く のではないでしょうか。

全てをネットに移した新しい試みの事例についてはこちら⇒「共同体企業ってなに? -新しい会議の形態-」のシリーズをご覧下さい。

 

コメント

医療は、なくなっては困るし、崩れてもらっても困るみんなにとって必要なお仕事ですよね~!
その現場にいる人もジレンマを抱えるくらい歪みが出始めているのも、「市場」「意識潮流」「(医療)体制」それぞれでその歪みが発生する必然構造があるんですね~☆
でも、そこにメスを入れて再生しているところの探索も楽しみです~♪

  • iku
  • 2009年7月16日 19:31

小泉改革で超低額医療にされた為、病院の73%(公的病院の91%)は赤字です。医師、看護師不足で人件費が高騰してますが、リストラすれば、病棟閉鎖に成り、外科医に週何回の手術のノルマも出来ません。改革の返す刀で、弁護士3倍に成り、医療裁判の増加で1病院辺りの保険料は億単位に成り、医療はサービス業と言われ、コンビニ医療、モンスターぺィシェントの増加で、3割の自己負担、救急の踏み倒しが増え、病院の未収金は1病院辺り億単位に成ってます。医療は全国統一の入院料、治療費の社会主義世界で、市場原理主義は不可能です。

  • J
  • 2009年7月22日 10:39

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