2009年06月27日
社会的な能力衰退が起こっている!?~仕事で成果を上げるには?その5~
現在、個人レベルを超えて社会的な能力の衰退が叫ばれています。
学力低下、国語能力の低下も全て「同化能力」の低下に起因しています。
実は、この同化能力っていうのは人類にとって非常に重要なんです。いや、むしろこの同化能力をトコトン先鋭化して進化してきたのです。観念(言葉)の獲得や、表情の豊かさにもあらわれています。
★対象への同化する力がとことん衰弱していくとどうなるか?
・与えられた情報や観念が思考の全てになり、それ以上深く追求することなく、自分の感情や短絡的な行動方針となってしまう。
・自己中が増加(その究極が、オーム事件、酒鬼薔薇事件、秋葉原事件、幼児虐待など)
・先々まで見通す能力や、多数の情報を計画的に組み立てる能力が低い。
結構、自分にも当てはまるな~、なんて思いませんか?
「俺は違うな」なんていう人、イヤイヤ、これは個人的な問題ではないのです。
社会的な問題であり、誰にでも共通でかかっているものなんです。
では、どうして同化能力が低下してきたのか?昔と今で何が違うのかを明確にしていきたいと思います。
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昔
昔は【貧困の圧力】がとにかく強い。それに適応するために人類は【集団適応】していったわけです。それが村落共同体に代表される集団ですね。
集団でまとまっていくには、目上の人(先生や親や上司)には絶対に従うことを根本とした【序列規範】が形成されます。論語なんかもこの序列規範に基づいたものです。論語は絶対的な権威性がありましたから、何度も何度も繰り返して読み、深く同化していったのです。
また、子供は村の【生産力】として明確な期待がかけられていました。ゆえに、子供の数も多かったのです。現在のお手伝いなどという甘っちょろいものではなく、明確な期待・役割として係り、そしてその評価もホンモノです。貧困の圧力を目の当たりにしており、少しでも早く【一人前】になる必要性と自覚が芽生えるのも当然でした。だからこそ、同化対象たる【オトナ】へ深く同化していったのです。
寺子屋で学んぶ「読み書き・そろばん」は現実に必要なものであり、すぐに応用・実践していくことで肉体化されるのも早かった。
つまり、集団で適応していくために、この序列規範に徹底して繰り返し同化し続けていたのです。ポイントは同化対象たる【序列規範】が明確にあること。
今
明日死ぬかもしれないなんていうほどの貧困の圧力はないですよね。
1970年代には国民の90%以上に三種の神器が行き渡る=買う余裕がある≒貧困の克服⇒【貧困の圧力が消滅】 してしまったのです。
ここがターニングポイント!
貧困の圧力が無くなり、そのまでその圧力に適応していきた【序列規範】も不要となり、解体されてしまった。同時にその規範でまとまってきた共同体も解体されていきます。そして家庭という小さい単位になり、誰も口出しができない【密室化】が進行していきます。豊かさを実現したことで、父権は▼、密室化により母親の自己中化が顕著になってきます。
また農業が衰退していき、農業のように「働く場」と「家庭」が一体ではなく、分断されていきます。家庭では、子供に生産期待はかかりませんから【消費源】でしかなくなります(子供の数も減ったよね)。子供への期待は専ら【母親の期待】。薄っぺらく、社会と分断された期待です。ここで得られる【評価】も同様。しかも、この母親の囲い込みは、仲間との関係を希薄化・表層化させ、社会で最も必要な【関係能力】が育たず【自己中化⇒短絡脳】が進行していきます。
また、学校で学んだことを現実で応用・実践するようなものは・・・ほとんどありませんよね。詰め込んで記憶して、使わないのですぐに忘れるの繰り返しです。
つまり、【貧困の圧力】がなくなり、今まで同化対象であった【序列規範】が解体されたことで、同化能力がどんどん低下していった。ということになります。
・・・どうでしょうか?日本人は人類念願の【貧困の克服】を果たした一方で、【同化能力】の低下を招き【短絡脳】が進行しているのです。
このままでいい・・・わけないですよね!
では、どうすればこの短絡脳から抜け出し、同化能力を獲得できるのか?
次回をお楽しみに!!
- posted by saito at : 21:47 | コメント (5件) | トラックバック (0)
コメント
とっさに「でも、」「いや、」って返してしまうこと、私もあるある!って思いました!口にしてしまってから、しまった~って思うんですよね(^^;)
根拠の無い「でも」を言わない。
一度しっかり相手の言葉を咀嚼してから返すこと。
私も一緒に心がけてみます♪♪
街はすっかりクリスマスですよね~~♪
とくに何かがあるわけではないけれど。クリスマスってだけで、とってもとってもワクワクしていまします。
キラキラのイルミネーションも、クリスマス・ツリーもだぁい好き~~~☆
イルミネーション、楽しみに行きたいなぁ~~♪♪♪
>周りが「でも」を言わせようとトラップを仕掛けてくるようになりました
みなさん、すごいですね(笑)
「引っかからないように~」ですが、トラップに対してついつい「でも・・・」と言ってしまいそうになるときって、”新たな気付きを得られるかも☆”ですよ♪
ちょっと意識してみてはいかがでしょ??
ナエさん
相手の発言をよく咀嚼すると、裏にある想いまで見えてくるようになりますね。そこまで同化してこそ、新たな可能性に向かっていけるのだと実感してます。一緒に頑張りましょう!
ふぇりちゃん
確かに、意識してるとどんな時に「でも」が出そうになるか見えてきますね。今は期待とムチャぶりの見極めに四苦八苦してます。
>「でも~だから」
と言葉を返すことの多い自分に気付きました
よくそこに気付きましたね☆
GOOD JOB!
それをみんなに言葉にして発信出来るコニシさんがすごいです♪(しかも、面白い 笑)
>この宣言をした後、周りが「でも」を言わせようとトラップを仕掛けてくるようになりました
そうやってコニシ君が、どんどん吸収して成長していってくれるのが、みんな嬉しいんですね~
ゆうこさん
周りを見ていると、逆に自分の姿も浮き彫りになってきますね。これはこれで発見かも^^
意識的に「でも」を止めることで、「なんで相手はこういうことを言っているのか?」を前より考えてから反応できるようになってきました。意外に効果てきめんです。
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