☆ランキング☆
にほんブログ村 経営ブログへ

最新記事一覧

最新コメント

最新トラックバック

2010年01月02日

『男女役割共認が企業を変える』1~プロローグ~

 2009年は不況、さらには恐慌、そして派遣切りに代表される雇用不安などといった悲観的観測ばかりが目立った年だったと思います。経済成長を示すGDP予測でも、IMFは-5.4%、政府予測でも-3.4%といった数値が示されています。しかし、実際に企業売上げベースでは、その程度の落ち込みではないように感じます(ex.外食産業では前年比-10%でもまだよい方といわれている)。
■今までのGDP推移と、今後の下落可能性
 1982年以降のGDP推移と今後の下落予測をグラフにしてみました。

 こうしてみると、仮にこのペースでの下落が続けば、早ければ2016年、遅くとも2022年には現在の役6割となる1984年の頃の値まで市場が縮小していくことになります。そして、経済や政治におけるマイナス要因が顕在化した場合は、これ以上のスピードで縮小することも考えられます。 
では、続きに行く前に応援よろしくおねがいします。

にほんブログ村 経営ブログへ


■’70年以降、さらに’85年以降は実体市場以上に膨張している
 この背景となる社会状況と意識潮流については下記に明快に示されています。

潮流4:輸血経済(自由市場の終焉)

・生存圧力が衰弱すると、私益追求の欠乏も力強さを失って徐々に衰弱してゆく。そして’70年、三種の神器が行き渡り、ほぼ豊かさが実現されると、物的充足が飽和限界に達したことによって需要が頭打ちとなり、市場は拡大を停止するしか無くなった。
需要の頭打ち(→市場縮小)に危機感を感じた財界、政界および学者、官僚、マスコミの者たち(以下、特権階級と呼ぶ)は、不足する需要を補うために、今日までに900兆もの資金を市場に流し込んできた。そして残されたのが、もはや返済不可能な国の借金である。(注:但し、金貸し=中央銀行から紙幣発行権を剥奪し、国家紙幣を発行する形に切り換えれば、忽ち国の借金はゼロになる。)
’70年以降の大本営が発表するGDPから、毎年市場に注入された国の借金(国債・地方債etcの借入金)によって作られた人工需要を引くと明らかなように、毎年のGDPはマイナス成長となる。つまり、自由市場は、豊かさが実現された’70年以降、縮小過程に入ったのである。
現在の市場は、国家による資金注入という輸血装置によって生き延びている人工市場なのであって、決して自然な需要と供給に委ねられた自由市場なのではない。従って、当然、大きな歪みが発生してくる。
需要が飽和している所に、巨額なマネーを流し込んでも、市場は余分なマネーでジャブジャブになるだけである。しかし、いくらマネーでジャブジャブになっても、常に供給過剰・需要不足なのでインフレにはならない(=余分なマネーが吸収されない)。そこで、必然的に余分なマネーは土地や株式etc供給に限界のある投機商品に流れ込み、投機商品のハイパーインフレ=バブルを生み出す。
こうして’85年以降、日本経済は世界の先頭を切って、バブルによってGDPを水膨れさせる偽りの経済=バブル経済に突入していった(続いて’90年以降、米欧はもちろん、新興の中露も巻き込んで世界中がバブル経済に突入してゆく)。つまり、’85年以降、市場はバクチ経済の段階に突入したのである。

 また、これに関連して、GDPにおける金融取引の割合を見ても長期的に見れば’70年以降からゆるやかに上昇、’90年以降は急激に上昇してきていることがわかります。

「金融業のGDP構成比上昇は危機の前触れか?」(himaginaryの日記様よりお借りしました)
 上記より、今回の市場縮小とは、「貧困が消滅した’70年以降、カンフル剤的に国債を乱発(公共事業による官需拡大)→無理やりGDP成長を維持(実質はマイナス)→さらには’85年以降に株・不動産バブルによってさらなる膨張→そして2000年以降、最終局面ともいえるデリバティブによる虚構のマネーバブルの急膨張→2008年 サブプライムショックで破綻」
という経過を経て、実体としての市場規模への回帰局面と見たほうがいいと思われます。
■企業の役割は雇用を守ること
 今後の市場縮小局面では、今までと同じことを同じようにやっているだけでは、当然、売上げは前年割れが続くことになります。その売上げ減少分を社員のリストラで乗り切ることが、90年代以降、顕著になってきています。が、失業率の増加は犯罪率の増加とも連動しており、「企業売上▼→社員リストラ→失業率△→犯罪率△→社会秩序不安」
という最悪のケースも想定されます。

松尾匡のページ」様よりお借りしました。
 よって、企業は「事業を通じて社会の役に立つこと(言い換えれば、なければ困る企業になること)」、「雇用を守ること」、「結果として利益を出すこと」といった原点に立ち帰る必要があります。既存事業の売上げ減少(市場縮小)をカバーするためにも、新たな事業を創出していくこと、既存事業はさらにお客様にどれだけ喜んでもらえるかの工夫追求が必要。それを可能にするためには、社員全員が自らの持てる能力をフルに発揮していくこと。
 つまり、これからの企業は経営者及び社員の能力を最大限に引き出す力や仕組みが問われているのだと思います。そうでなければ、市場縮小という厳しい経済外圧下において、その変化に適応して存続していくことができない。
 次回は、そういった企業の実態はどうなっているのかについて調べてみます。

 

コメント

分かりやすかったです。
僕も頭の中ではそんな感じで構造化したりしていますが
もっと進化させるために、紙に書いたりみんなで構造化したりすれば答えがすっきり出るなと思いました。
トップバッター、お疲れ様です。左中間を抜くクリーンヒットだったと思います笑

  • SSS
  • 2010年4月25日 10:51

*SSSさん
コメントありがとうございます!
そうなんですよね!
ひとりでの図解化は自分の頭の中が整理されるからそれはそれで◎なんだけど、みんなでの図解化は間違いも見つけやすいし、課題も共認出来るからものすごーくみんなの役に立てるんです☆☆
なにより楽しい♪♪
来週以降も気づき満載の記事が目白押しなのでお楽しみに!

  • みか
  • 2010年4月25日 21:15

>構造認識とは、どんな人にも当てはまるような普遍的な構造ということ☆
誰しもに共通する部分は何か?に焦点を当てることが構造化=普遍化への道のりの一歩なんですね。
(昨今は、「みんなそれぞれ違う」という点に焦点が当りすぎているように思っていたので)
だから、みかさんがコメントで書いてくれているように、「皆で課題共認するためのツール=図解」という位置づけもすごいすっきりです。
毎週金曜が楽しみです!

  • KOOOOL!
  • 2010年4月26日 12:24

図解化することで構造認識が鮮明になっていき、共認ツールになっていくのですね。
このシリーズで、仕事場面で役立つ構造認識がひとつひとつ共有していけそう!
楽しみにしています。

  • titida
  • 2010年4月27日 23:47

*KOOOOL!さん
コメントありがとうございます!
>「皆で課題共認するためのツール=図解」という位置づけもすごいすっきりです。
さらに簡潔な言葉化もありがとうございます☆☆
みんなで紙を囲んでわいわい図解化するのって楽しいんですよね♪みんなが納得できる図解ができた時はすっごく充足できますし、良いことづくめです♪♪
来週も楽しみにしててください☆

  • みか
  • 2010年4月30日 15:32

*titidaさん
コメントありがとうございます!
>図解化することで構造認識が鮮明になっていき、共認ツールになっていくのですね。
>このシリーズで、仕事場面で役立つ構造認識がひとつひとつ共有していけそう!
そうなんです!図解化とセットでご紹介していくので、よりすぐに使える認識になると思います!
楽しみにしていてくださいね♪

  • みか
  • 2010年4月30日 15:43

コメントする

comment form

trackbacks

trackbackURL: