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2010年03月02日

「共同体の挑戦7」みんな不全⇒みんな収束の大潮流

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共同体の挑戦シリーズも7回目を迎えました。
先回、‘90年以降、あらゆる活力が衰弱して行く過程を追い、このことが、実は私権闘争を活力源にし、その強制圧力(私権を獲得しなければ生きてゆけないという、否も応もない絶対的強制圧力)によって統合されてきた私権時代3000年の終焉であり、人類が私権時代3000年をも超えた、もっと根底的なパラダイムの転換期を迎えた事を示唆している。つまり人類は今、自らが築いてきた全文明の見直しを迫られているのだということをお伝えしました。
一方、適応不全に陥った中で、自分に対する拘泥はもはや吹っ飛び、この状況を突破するために、まず「みんな、どうなん?」という、人々の意識を知りたいという潮流が生まれてきています。
今回は、先回「人類の適応不全」に引き続き、現在おかれたみんなの意識状況「みんな収束⇒みんな収束の大潮流」をお届けしましょう
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今や人類は、適応不全に陥ったとも言える。事実、これは、個人や集団や国家を遥かに超えた、種としての『みんな不全』『みんな課題』である。既に潜在思念では、誰もがそのことを感じ取っている。だから、潜在思念は、答えを求めて「みんな、どうなん?」と、羅針盤となる『みんな』に収束してきた。

若者の間では、仲間第一という価値観がごく当たり前にあり、仲間をはじめみんながどう考えているのか?ということを常に意識しています。
‘05年に、なんでやで行ったアンケートでも、テレビ離れは進む一方で、若者を中心に、読書ブームが見て取れ、「みんなどんなん?」という人収束が観念収束(=活字収束)に向かっているのが分ります。
  ●本を1週間にどのくらい読みますか」
   回答は[ほとんど読まない] [週に2時間前後] [4時間前後]
      [6時間前後] [8時間以上] の5択
        減   -   増  /  読まない  2h  4h   6h   8h~
  全体   26%  39%  35% /  29% 29% 18%  6% 18%
  10-29  16  35   49   /  33    33   16    8   11
  30-49  25  40   35   /  20    33    22    6   19
  50以上  34  40   26   /  34   23   17    4   22

 ところで、この『みんな不全』⇒『みんな収束』の大潮流の中では、「自分」という視点など吹き飛んでしまう。既に若者の間では、人との繋がりや反応が一番の活力源になっており、そこでは「自分、自分」と言っていても始まらない。また就職においても自分発の「やりたいこと探し」から、「やるべきことは何?」という社会的役割の探求へと意識は大きく転換しつつある。これらのことは、自我や私権を原動力とする時代(=個人を立脚点とする個人主義の時代)が終焉を迎えたことを意味する。

たとえば、るいネットの投稿にも、
>露店でも、私の友人でも、心理学や哲学に興味を持つ人は多い。「やりたいことがみつからない」「やる気が出ない」等、収束不全の突破口を見出すべく、手探りの答え探索は確実に観念収束の流れを生み出しているよう。しかし、旧観念では突破口を見出せないばかりか、やる気の基となる、置かれた状況の「圧力」を捉える事ができず、いつまでも内面探索に留まらせる。
一方、学生の多くがバイトや資格勉強等、ビッシリ詰まったスケジュールで動き回っている姿は、やる気の基となる「圧力」を探索しているようにも見える。
というものもあり、多くの若者から社会的役割の探索に入っていることが分ります。

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びっしり詰まった予定表

写真はこちらからお借りしました。

 現在すでに、この『みんな不全』⇒『みんな収束』の大潮流は、巨大なマグマとなって、噴出口を求めている。事実、環境破壊、精神破壊、財政破綻など至る所で見られるガタガタ現象の進行を前に、人々の危機感→閉塞感は年を追うごとに高まり続け、その臨界点を迎えた’02年頃遂に、「どうにかしなければ」という待ったなしの焦燥感までが顕在化した。

 
‘02年と言えば、
・日経平均株価は最安値を記録。
・ペイオフ制度が凍結解除され、まず定期預金が対象になった。
・内部告発による企業の不祥事が続発。
・98年金融危機以降上昇し始めていた失業率がピーク。
・犯罪件数は終戦直後の時期を除き、戦後最多となる。
・前年に小泉政権が誕生し、派閥解体が進む。
などと、既存の私権原理のシステムがついに崩壊の一途をたどることが誰の目にも明らかになり、待ったなしの焦燥感が顕在化した時代。

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そして、この焦燥感は、若者ついには高校生や中学生にも波及し、なんでやでは、次のようなお題が聞かれるようになったのです。
例えば・・・
(1)マスコミにかかる圧力構造について(高校生・男子)
(問題意識)TV・新聞は信用できない、出版等の活字メディアはまだ可能性があるか? インターネットに可能性はあるのか?
(2)人間について、政治について(高校生・男子)
(問題意識)人間の本性と、政治・社会体制はどういう関係構造?
(3)追究とは何か?(高校生・男子)
(問題意識)小学校での学習は必要だろうが、中学校・高校の勉強は役に立たない。中学の頃「生きるって何?」を真剣に考え、哲学書をたくさん読んだ。
(4)政治家やマスコミがアメリカべったりなのは、なんで?(中学生・男子)
(問題意識)なんで屋のお題リストのなかで一番聞きたいと思ったのはこれ。小泉首相が一番これでしょう?
などなど・・
以上、人々の意識は、適応不全⇒みんな収束して答え探索に入っており、みんな収束の大潮流を作り出しています。現在では、遊び収束は消えうせ、その突破口をみなの手で作り出そうという機運さえ生まれてきているのです。
次回は、「共同体の挑戦シリーズ」の最終回。これまでお届けしてきた内容を再整理し、私権統合に変わる共認統合への転換への道程をお届けしたいと思います。

 

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