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2010年03月09日

総員の現場力とトップのリーダーシップで上昇するスーパー -株式会社 ヤオコー-

食材から日用品まで、私達の生活に密接に関わるのがスーパーマーケット。
今回は、そんなスーパーマーケットの中でも一際評判の「ヤオコー」さんにスポットライトを当ててみようと思います

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(画像はヤオコーHPより)

ヤオコーでは、従業員が活力を持って働いており、業績も伸びているそうです。
その要因はズバリ「総員の現場力」「トップのリーダーシップ」
本文ではその中身に迫ります
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■「パートからパートナーへ」が生み出す現場力
食品スーパー業界はパート比率が高いのですが、ヤオコーでは彼女らをパートナー(協働者)と見なして戦力化しています。
パートナーは従業員でもありますが、普段は地域の生活者。その土地柄の食文化の真っ只中にいる身なので、様々な工夫が提起できます。そういった積極的な提案を受け入れ、即座に商品化できる道が開かれている上に、その成果に対する評価が伴っている、というのが成功の秘密のようです
自分達のアイディアが活かされ、それに対する評価が得られる。
これはパートナー達の活力に直結しており、お客さんの質問に答える時も柔らかな笑みを湛えて自身に満ちています。充足派の肝っ玉母さんのような彼女らとのやり取りをしているだけで、お客さんも充足することができ、そこで作られる惣菜も美味しそうに見えてきます。

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現場力とは、とことんその仕事の詳細に踏み込んだ取り組みをすることで相手発の視点に立てるがゆえに、対面販売でも信頼感を醸し出すようです。1960年代から一世を風靡したセルフサービスが影をひそめ、今、対面販売が見直されつつあります。それは共認社会の幕開けに相応しい形態であることを予感させてくれるし、その成果度は対面販売を担う人の「現場力」にかかっているように思われます。
■「場作り」を担うトップのリーダーシップ
現場で働くパートナー達の活力が業績に結び付いていることは明らかですが、これは自然発生的に構成メンバーから提起されて定着していくというものではないようです。
やはり、集団の統合役である企業トップや店長達が強いリーダーシップを発揮して組織・体制・人事のシステム化を行っています。
リーダーが持っておくべき重要な意識は、「時代背景を押さえる」ということです。
ここで「今がどういう時代なのか」を確認しましょう。
つい数十年前までは市場や八百屋など、対面でのやり取りを通じてモノの売り買いをしていました。
高度経済成長期の頃にはアメリカ型の「大量消費」が主流となり、自分でカゴに大量の品物を放り込み、レジでお金を渡すセルフサービス型が全盛期を迎えました。
その後、便利さの追求や「必要なものを必要なだけ」という潮流からコンビニエンスストアが集客力を高めるようになります。
今でもこれらの形態は少なからず残っていますが、実際には1970年代の「貧困の消滅」を以って人々の意識・欠乏は変化し始めているのです。
それまでの「人よりモノ」から「モノより人」に価値観が移行し、対面での共認充足を重視するようになったのです。(参考:るいネット「自主管理への招待(6)」
スーパーに当てはめて言えば、資本力を生かした大量購入や効率化によるコストカットが競争優位になっていましたが、今や従業員の活力がお客に対面充足を与え、集客力や売上に直結する時代になったのだと言えます。
ヤオコーでは、この時代の潮流に合った「場作り」をリーダーが実行しています。
具体的には、バイヤー・加工・売り手などの各種役割を分断せず、全員が「どこがどうなっているか」を理解できるようになっています。だから、お客さんに何を聞かれても笑顔で自信を持って応えられ、やり取りによる共認充足が生まれるのです。
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■まとめ
このように、ヤオコーではトップが時代背景を捉え、リーダーシップを発揮して「場作り」を行い、パートナー達が活力を持って「現場力」を発揮しているから、高い業績を発揮しているのだと言えます。
スーパーといえば物的生産・流通の世界だと思いこんでしまいがちですが、しっかりと時代に合った意識生産に移行している所もあるのですね。
共認時代に適応する企業として期待できそうです

 

コメント

>松浦社長の優れた点は、その人徳だけでなく、社員全員に「自己から対象へ」という認識転換を促す組織体制を構築したことではないかと思います。
制度というと、どうしても“全体が上手くいくには”という視点でのみ考えがち(もちろんそれも重要な視点)ですが、その制度が全社員の意識を転換させていくものになっているというのがすごい!と思いました☆
トコトン“人”を大切になさっているからこそ、そういう組織体制が可能になったのですね!
紹介してくださってありがとうございます(^^)

  • りんご♪
  • 2010年6月11日 14:51

りんごさま。
コメントありがとうございます。
>トコトン“人”を大切になさっているからこそ、そういう組織体制が可能になったのですね!
その通りですね。
松浦社長は、大切なものだから、とことん追求する。
その結果、個人主義とか自分が大切とかいうことから、早々と現実世界へ目を向けてこられた方なのだと思います。

  • bonbon
  • 2010年6月11日 21:26

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