2010年12月24日
『類グループが勝ち続ける理由』6 ~グループ全体で経常利益率17%の秘訣!~
こんにちは。類設計室 大阪事務所 ディレクターの平野です。
好評いただいている『類グループが勝ち続ける理由』シリーズでは、事業部門ごとに「勝っている所」をアピールしつつ、その「秘訣」を紹介してきました。ざっと振り返ってみると…
第1弾 ~類設計室 コンペ勝率6割の秘訣!~
常に次代を読み続けて、方針を出しているから
他部署とのつながりで、“いい!”をカタチにできるから
常に相手の立場に立って物事を考え、信頼をいただいているから
第2弾 ~類地所 管理受託物件の稼働率95%以上の秘訣!~
日々の相手を想った言動の積み重ねによってみんなから信頼される人材たち
みんなの力が発揮できるチームワーク。
そして、みんなの成功体験の蓄積と共有
第3弾 ~類塾 全国トップクラス高 合格者数24年連続No.1の秘訣!~
生徒の活力を上げられる「場作り」がある!
生徒や保護者に「答え」を出せる!
やろうと思ったらなんでもできる基盤がある!
番外編 ~勉強だけじゃない♪ 類塾の将来に活きる活動紹介~
第4弾 ~類農園 インターンシップ生受入 全国2位の秘訣!~
自然体験学習や農業体験で人が集まる 都市と農村をつないでいるから
次代の農業を担う人材を育成しているから
共同体経営という、地域の中に入り引っ張っていく基盤があるから
第5弾 ~「答えの供給者」を生み出す。それが社会事業部~
可能性を追求し続けた「綿密なみんなの意識の探索と蓄積」がアイディアの源泉
社会事業で取り組む「複層的な課題」への追求姿勢が新たな突破方針の原動力
「男女の長所・役割のすり合わせ」が実現の起点
これまで社員も知らなかった“新しい事実”が見つかって「エーッ、そうだったんだ」と驚いたり、答えてくれた秘訣に「なるほど~」と唸ったりの連続でした。
「勝っている所」(や各業界の外圧状況)は、各事業部門ならではのことも多く、「なるほどー、この業界はこうなってるんだ」という気付きがありました。
一方「勝つ秘訣」のほうでは、類グループ全体を貫く共通項も多そうです。
そこで今回は、全部門通じて「類グループ全社として」勝っている所と、その秘訣に迫りたいと思います。
企業を取り巻く社会状況は?
部門紹介でも見てきたとおり、どの業界も市場縮小のあおりで、過酷な生残り競争に突入しています。
大企業といえど、いつ倒産したり,買収されたりしてもおかしくない状況…
こんな状況では、経営成績はジリ貧、社員の活力も出ない…というのが経営者の悩み。
【物的欠乏の衰弱→私権圧力が無効に→収束不全】平たく言えば、
お金や地位などの活力源が無効になり「どうしていいのかわからない」という逆境
どう勝っているか?
◇なんと 類グループの経常利益率は;17.1% (平成22年3月期)
TKC経営指標で見ると
・建築設計業 部門平均; 4.9%
・学 習 塾 部門平均; 8.1%
と同業種の平均を大きく上回り、非製造業平均;2.3%,
全産業平均;2.3%と比べると、どれだけすごいかがわかります。
上場企業4000社ランキングで有名どころをピックアップすると
・ 1位 ABCマート;20.1%
・25位 楽 天 ;18.4%
・40位 NTTドコモ;17.5%
などの超優良企業と肩を並べる数字です。
◇それ以外にも営業利益率・一人当たり付加価値・自己資本率などの指標でも
類グループ/全産業平均/非製造業平均
・営業利益率 ;16.8% / 2.0%/ 2.2%
・一人当付加価値;1,146万円/ 641万円/ 627万円
・自己資本率 ;65.0% / 34.5%/ 30.6%
農業や社会事業など新規事業を展開しながら、この成績ってところが、ものすごい!!
続けて、勝っている秘訣に迫ります。その前に↓応援をお願いします。
【経営指標など豆知識】
・一人当付加価値額=[(人件費+賃借料+租税公課+営業利益)/従業員数]で、一人当たりの生産性を表す。
・自己資本率=[(総資本-(他人資本=借入金)/総資産)]で、返済の必要がない資本の割合を示す。
日本国内の金融・保険業を除く資本金1,000万円以上の営利法人19,257社の自己資本比率平均は33%である。
資本金10億円以上の法人では38.9%、資本金1億円~10億円で26.2%、資本金1億円以下で27.6%となり、資本金の額が少ないほど自己資本比率も低いという傾向がある。(財務省2006年版「法人企業統計季報」)
中小企業の平均値はさらに低く、資本金3億円以下の製造業で13.1%、資本金1億円以下の卸売業で13.2%、資本金5,000万円以下の小売業で7.1%、サービス業で16.7%。(中小企業庁平成18年「中小企業の財務指標」)
類グループが勝ち続ける理由について
・類グループ代表の 岡田 淳三郎さん
・経営統括室のホープ 平川 要くん
・会議秘書を務める 倉田 慈満さん
の3人に「超優良企業並みの利益率や 付加価値を生み出す秘訣」をインタビューしてみました。
・まず岡田さんから、
「すぐに思い当たるのは、みんなよく働くこと。給与あたりの労働時間が長ければ、利益があがるのは当然と言えば当然だが…」
・それに対して倉田さんから
「そのわりには、みんなイキイキしてるし、楽しそうに働いてる。」
・平川さんが続けて
「活動時間統計から見ても、現業活動の時間は世間標準並み。違いがあるとしたら、一般企業では、経営陣や管理職が担っている組織活動を、みんなで分担している→管理職が少ないこと。組織活動って言うと大層なことのようだが、自分たちが働きやすい環境を自分たちで創れるわけで、苦にならないどころかみんな率先してやってる。」
・記者からも
「そう言えば、なんで屋露店やネットサロン、勉強会などの社会(事業)活動は、他企業なら勤務時間外に、お金を払ったりボランティアでやるようなこと。こういう活動を勤務時間内に自分たちの役割として担えるのは社会活動を事業化している類グループならでは。社会活動に積極的な人ほど活力あるし、現業での成果度も高い。」
ここで岡田さんから
「よく働くのは、一般企業のように与えられた仕事をこなすというスタンスじゃなくて、自主的・自発的な活動だからということのようだが、さらにそれはなぜか? ひとことで言うと『共同体の時代が来たから』ということになるんだろうけど、それだけじゃ模範回答みたいで面白くない。
例えば、バブル期など、成績だけなら類グループももっと好成績だった。しかし、バブル期は他の企業も好成績だった。
類グループが際立ってきたのはバブル崩壊以降、もっと限定すれば’02年。
これまでのやり方が全く通用しなくなり社会全体に “どうしていいのかわからない”という不全が顕在化して以降、類の強さが際立ってきている。 そこに焦点を当てて、追求していこう!」 と提起され、
類グループの活躍に注目が集まってきているのはなんで??みんなで実感を出し合ってみました。
・全面的な市場縮小という逆境の中で、共同体企業=類グループは前述したとおりの経営成績を維持。
・社外の人から「類グループの社員は元気だね!」とよく言われるようになった
・最近、親族や友人から「仕事楽しそうだね!?」と言われることが増えた。
・実際、会社に居るのが楽しくて、ついつい長居してしまう
・就活中の学生さんからは「みなさんキラキラしてますね 」って言われる。
・中途採用の方を社内案内すると「みんな迎えいれてくれている」と喜ばれる
・他企業の方から「類さんてキャリア採用はないんですか?入社したいです!」と聞かれる
家族や、学生や、他企業の方、いろんな人から評価されるんです 😀
なんで評価されるようになったのか??
・類グループは創立以来ずっと経営方針は変わっていない。ということは、周りの意識に変化があったということ?
どんな変化があったのか?
・一般企業の社員にとっては、「職能意識=与えられた仕事だけをこなす」ことが仕事をする意義であり、仕事以外のプライベートの時間が活力源だった。
・利益を上げ、給料が良ければ、勝ち組なんて言われていた。
けど現代は…
・大企業と言われても、成績も体制もガタガタ。
・これまでのやり方が全く通用しなくなり “どうしていいのかわからない”何が“いい”のかも見えなくなってきた。
・活力源は、「みんなの期待に応えること、社会の役に立つこと」に転換してきた。だから“エコ商品”を作ったりしているが、本当に環境のためになっているのだろうか?売るための謳い文句じゃないのか?など、疑問が生じ、活力が出ない人が増えてきた。
・勝ち組といわれる大企業の中でも、より社会やみんなのことを考えているメンバーから「このままでは腐ってしまう、会社を変えたい、転職を考えてる、起業したい」などの声が生まれるようになった。
そこで気になるのが、みんなで楽しそうに仕事をしている会社。
・なんであんなに楽しそうに仕事ができるんだろう??自分もイキイキやりがいを持って働きたい!という想いがどんどん大きくなっていく。
→“共同体企業・類グループ”に注目が集まる!
経営陣や管理職が担っている組織活動を、みんなで分担し、自分たちが働きやすい環境を自分たちで創っている。こうやって、みんなが求めていることを実感しながらやっているから、活力が出る!!
「自分たちの会社を、自分たちでより良くしていく!」という意識が、成果につながる!
だから『共同体の時代が来た!』と言えるんです 😛
ここから「それじゃもっと勝てるはず」ということで、人材募集戦略の追求ミーティングへと発展していきましたが、本ブログのインタビュー&追求はここらでお開きに…
★みんな活力ある場を求めている ≒ 共同体の時代が来た★
来年はシリーズ後半の部として、類グループが『共同体企業』たる基盤を明らかにしていきます。
共同体企業だと「どうして勝てるのか?」「活力が出るのか?」
共同体企業ならではの体制や仕組みについて紹介していきたいと思います。
それでは、類グループ広報室の三上さん、よろしくお願いします。
- posted by hirano at : 23:53 | コメント (1件) | トラックバック (0)
コメント
確かに、「満足」と「感動」って、ちがいますね。
「満足」しておわり、と満たされた人がどんどん周りにその充足を広げたくなる「感動」。
相手に媒体者となってもらう、そうするにはどうする?という発想で営業しているんですね。
真似してみようと思います。
コメントする