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2011年06月11日

時流探索 ~震災後の今、企業人に必要な可能性収束力とは?~

震災の影響で、企業をとりまく状況は急速に変化しています。以下、現在の日本が置かれている経済状況を整理してみると、
①特需なし
震災特需が起きていません(仮設住宅など極めて限定的)。財源のメドが立っていないこともありますが、むしろ多くの大衆が、従来の市場拡大という軸上での“復興”あるいは“特需”といった言葉に微妙な意識のズレを感じてしまっていることの方が大きいでしょう。今は多くの人たちが「必要か否か」という判断軸、あるいは生産と消費が一体となった「共同体再生」という視点から震災“復興”を考えています。
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※画像は京都新聞さんからお借りしました
②内需低迷
個人消費を見ても、震災後の消費意欲の減退(“贅沢している場合ではない”)は、多少弱まりつつも相変わらず根強く続いています。また、原発事故による「風評被害」などの影響で、東日本産の食品販売の不振が続いていますが、今後は次第に放射能汚染の実態が明らかになるにつれ、単に「風評(ウソ)」を批判しているだけでは済まなくなってくるでしょう。
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※画像は岐阜新聞さんからお借りしました。
③外需低迷
これも原発事故の影響で、海外の日本製品に対する過剰な放射能アレルギー(“放射能検査を徹底してくれ”)が高まっています。政府首脳はさかんに「大丈夫」とアピールしていますが、他国で代替がきく大半の商品は今後も苦戦が続くと思われます。
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※画像は中日新聞さんからお借りしました。
このように、未曾有の外圧状況を前にして、政府や官僚など統合階級のみならず、日本の企業全体がまさに未明課題を前に佇んでいる ように見えます。
そして、同じような構造が企業内でも言えます。つまり、未明課題を前にして、従来の営業手法、仕事手法や思考方法では全く成果の上がらない ケースが出始めているのです。
今回の“時流探索”は、今中堅人材が抱える壁とその突破口の紹介です。

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以下は、実際にあった中堅営業マンの話です。
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成績不調にあった中堅営業マンの能力アップを期待して、社内で解決策を探ったところ、すばらしいアイデアにたどり着きました。
◆定型課題はこなせるが、未明課題になると手が出ない中堅営業マン
定形課題(⇒個人課題)はこなせるけれど、未明課題(⇒集団課題)となると状況も可能性も掴めずに全く方針が出せない中堅営業マン。彼の場合、方針が出せないので部下やチームメンバーとのすり合わせも何もできず、様々な問題が噴出していました 😡 👿 😥
◆未明課題を考えるには?
思考の根本は可能性収束力 にあります。ある状況を前にして、直感レベルで可能性を感じ取れるかが重要であり、またある方向性(方針)に対して、可能性の有無を判断するのにも、この可能性収束力が必要となります。
試験社会にどっぷりと漬かってきて、試験思考(だけ)が得意になっているタイプの人材には、この可能性収束力が貧弱というか全くありません。
◆どうやって可能性収束力を鍛えるのか?
可能性収束力の源泉は、幼少期などこれまでの充足体験の積み重ねにあります。会社の仲間であれ、お客さんであれ、人間の活力(充足)の源は相手の想いに同化することによってお互いに得られる共認充足 にありますが、何らかの要因(母子関係、規範観念の圧力、試験の圧力など)でこれらの充足体験が疎かになっている人は、意外に多いのではないでしょうか。
このさび付いてしまった相手への同化能力を再生させる一つの方法が、暗誦会参照)です。中身のあるテキストを周りの人たちと一緒に声と目を合わせて読む暗誦(斉唱)は、相手との呼吸や想いを擦り合わせる訓練になります。
そして、もう一つ。
思考の大きな方向性は2つあって、「問題の原因(壁)から分析して可能性を導き出す方法」と、「ひたすら可能性を追求していく方法」がありますが、前者は難易度が高くすぐには無理なので、まずは後者のひたすら可能性を追求する中で、可能性収束力を鍛え上げていくところから始めるのが良さそうです。
名づけて「可能性収束力演習会
■「可能性収束力演習会」とは?
以上のような経緯で早速始まった演習会の概要とは、
参加メンバーは、力をつけたい社員(数名)と可能性収束力の高い社員(男性1名+女性1名)。
時間は、1~2時間程度で、週数回のペースで定期的に開催する。
テーマは、仕事上の実践課題。テーマの抽出から詳細の詰めまでを行う。
運営は、「力をつけたい社員」が可能性をひたすら発信し、他メンバーに可能性の有無を判断してもらう。他メンバーは口を出したくなると思うが、そこは堪えて演習(発信)させる。お互いに可能性の有無を判断してもらうことで、ズレが修正されて可能性収束力の高い人と次第にピントが合ってくる。
最後に、議事録を書いて成果を固定する。
★この演習会。私も「力をつけたい社員」の一人として参加していますが、“演習会というより、これが本来のミーティングでは?”と、とても可能性を感じる会でした。
今の時代にあった、「新しいミーティングのかたち」 と言えるかもしれませんね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
いつも応援ありがとうございます。
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