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2011年09月22日

見守り介護で福祉の世界に風穴を開ける!大起エンゼルヘルプ② ~スタッフの活力を上げる秘訣~

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皆さん、こんにちは
前回の記事では、加速する少子高齢化の社会の中で、高齢者福祉における介護の常識を大きく転換させ、今も尚活力を上昇させ進化し続けている、
「大起エンゼルヘルプ」さん(以下:「大起」と呼ばせていただきます。)の、高齢者福祉における理念とその実践内容を紹介させていただきました
大起の実践する『見守り型』の介護はこれまでの介護概念とは違います。それ故学校や教本からは学ぶことができず、ましてや実践の場もありません そんな、常識はずれな介護を実践するには並大抵のことではないでしょう 😥
では、この今後の日本を支えていくヒントになる『見守り型』介護を実現させている秘訣はどこにあるのでしょうか?
 
「人として最後まで活力を持って生きたい!」という、“婆さん”達の声無き声を聴き、期待を捉えて応えていく!「期待⇔応合」の共認形成の中で育まれる、活力の創出こそが前回の記事のような介護を実践していける秘訣なのです。
 「婆さん達がどうやったら元気になるか?」「どうしたら皆が楽しく過ごせるか」「人としての介護のあり方とは?」を既成の観念に囚われず、ただただ直向きに対象に向かい続けたからこその実現体だといえます。
 
 そしてそれが可能なのも、“婆さん”達の声無き声を聞き取り応えていく、大起の理念に則った活力溢れる所員達がいるからなのです。
 今回は、そんな 元気な大起の「人材教育」と、理念より生まれた「地域」との関わりについてスポットをあてていきます

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大起さんのスタッフがみんな元気なのはなんで?
 
                               
  
■利用者への想い、介護の仕事ということに対しての姿勢が、真面目な社員たち☆
president-photo02.png大起エンゼルヘルプには真面目な社員が多く、それが強みだと小林社長は言います。
ここでいう真面目さとは、上司の言うことを良く聞くとかそういうことではなくて、利用者への想い介護の仕事ということに対しての姿勢が、真面目だということだそうです。きちんと問題意識を持っていて、自分たちが提供するものはこうあるべきだと、真面目に考えられて、熱く語れる人間が大起には多いそうです。
これから新しく入ってくる人にも、技術や知識が足りなくてもそういった想いだけは、共有してもらいたい。想いを同じくする仲間を増やしていきたいし、最終的には全職員がそうなれることがテーマだそうです。
(大起エンゼルヘルプ・採用ページ「社長列伝」より)

 
  
■仕事とは「考えること」☆
また、小林社長は言います。

仕事とは「考えること」。まず、考えないことにはなにもはじまりません。「考えること」というのは、すべての職員に求めていますし、これからも求めていきます。
 
大切なのは、心のどこかで、なぜ?どうして?と思うことを増やしていくこと

また、施設責任者の渡辺さんはこういいます。

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「利用者の方が笑顔になってくれる、感謝されるというのはもちろんですが、実際に働いているスタッフが「このサービスはこうしたほうがよい」「もっとこうしよう!」という意見を出し合い、スタッフ同士で積極的に議論している姿が見れると嬉しいですね。
スタッフ全員で、より良いサービスの提供のために議論していることは、施設長としては非常に嬉しく思います。
私にもドンドン意見を出してくれるので、そういった雰囲気は今後ももっともっと活発になるように自分自身も心がけていきたいと思いますね。」

 
利用者のために考えることをあきらめない空気は、大起を支える基盤になっていると思います
 
 
このような、社長の自社の人材への想いを実現させてきた事例は、大起にいくつもあります。

 
■言葉にして言えない相手の想いを汲み取る☆
 
大起の施設では、植物 や水槽に泳ぐ魚 など自然の生き物を育てています。なぜでしょうか? 🙄
それは、物言わぬ物の声を聴くことができなければ、人の想いにも応えることができないであろうという前社長の想いを受けてです。
 
「言葉にして言えない相手の想いを汲み取る」ことの重要性を根本に据えていることも、大起を支える基盤になっているのでしょう。

 
 
■地域の中で育まれる人間力☆
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大起の「見守り型介護」の特徴として、地域に根ざした介護サービスがありますが、これは何も入居者だけを対象としているものではありません。
ある大起の施設では、新人の教育・研修として地域の祭りの太鼓・よさこいの演舞を実施しています。
これは、一つに、閉鎖的な関係の中で仕事ができてしまう介護職員達の意識を社会へ向けさせること。次に人の声・期待を捉えて応えていく=関係力を養う場として位置づけています。さらには、その新人への研修を前年の先輩達が教えるという形=役割をもって、若手の当事者意識と活力を育んでいます。
 
このように、単なる介護としてのサービスや施設を地域に開くだけでなく、組織の人材も広く地域に開き出し、まちと共に育んでいくという、「まち」と「企業」の共同関係をつくることで相互に活力を生み出しているのです。
 そして、この「まちと共に育む」という姿勢も、小林社長の介護へかける想いがあってこそなのです。遠く離れた郊外施設での過剰な介護ではなく、住み慣れたまち・地域の中で「暮らし続けていく」ことを応援するという想いを皆で共有しているからこそなのです。
 
本当に必要な介護とは?という視点に立脚し、地域の方との共同関係の中で、各地域に必要(期待)されている介護の形を実践してきたからこそ、今の大起の実績や地域と行政からのあつい信頼に繋がっているのです。
今後、大起の介護形態の発展によって生まれた数々の充足体験の共有から、どんな痴呆の老人がいても安心して皆が暮らせるような「地域一体での見守り介護」という社会の形も実現するかもしれませんね
                               

■まとめ
以上、前回と今回の記事にて紹介した通り、大起にはひとつの大きな軸が形成されています。企業理念としても提示されている「人に社会に自分自身に誇れる仕事の実践」という言葉の奥には、やはり今の社会、そして今後の社会にとって必要な仕事を自ら担っていこう、という強い志が、企業のトップから末端のスタッフにまでしっかりと浸透しているからこそ実現しているのだと思います。
 
一見、不可能と思われるような介護形態を真っ先に実践し、その成功事例を社会に開きだしながら、さらに関わっているスタッフ達がお互いに意見を出しあい、もっと良くしていくにはどうする?と日々考えていける環境を整えていく。
 
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小林社長は、よく現場のメンバー達を「応援する」という表現を使われます。この言葉の真意は、現場の事は現場の人間が一番わかっているからこそ、信頼して任せきる、という敬意の顕れであり、かつ自らは経営者として所員が活力を持って働ける場を守っていく、という意思の顕れなのだと想いました。
従来の管理型経営では、先に規則が定められ、トップダウンで決められた規則に従うという運営形態にしかならない為、現場に任せるなどといった発想は決して登場しません。しかし、この大起に集まる社員の方々は、【響き合い】・【人と人との期待・応合】という共認原理で繋がっているからこそ、安心して現場ごとの雰囲気に任せきった施設運営が実現でき、社長はその場を守ってくれる社員たちを応援する(見守る)事ができるのでしょう
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核家族家庭では既に失われてしまった、見守りの場、相互扶助の成立した、本来の共同体的な住まいを提供してくれる大起エンゼルヘルプさん。文字通り、今後の日本に無くてはならない企業の一つだと想いました。若者からお年寄りまで、誰もが役割を担い、役に立てる喜びを最後まで分かち合えるような場を増やしていく事。
 
福祉問題の抱える構造的欠陥を乗り越えるヒントが、ここには沢山ありますね
 
 
                               
(参考)
マイナビページ
大起HP
・その他の写真・画像はコチラ(以下)よりお借りしました
(http://hs.en-japan.com/kanto/desc_2051374/)
(http://www.kaigo-kyuujin.com/search/detail100130201.html)
(http://www.kaigojob.com/top/298.html?code=osusume)

 

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