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2011年09月12日

経営者の視点に学ぶ~株式会社キタムラ:北村正志氏

新たな社会事業の可能性~共同体企業のネットワーク構築へ向けて~では、これから当ブログでは
A.先人達に学ぶ、成功事例シリーズ
B.活力ある企業の成功事例紹介
C.近代思想、民主主義に変わる新しい理論構築への取り組み
をシリーズで書いていくことを告知させていただきました。
そこで、素敵な経営者がいる企業ほど、成果も活力も成果も高いはず・・・との考えから、
シリーズ「経営者の視点」を毎週月曜日にUPしていきます。いく人かの素敵な経営者の紹介をしたところで、その普遍構造を抽出していければと考えておりますので、期待していてくださいね。
記念すべき第1回は「株式会社キタムラの北村正志氏」です。
↓は皆さんよくご存知のロゴです
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写真はココからお借りしました。
元々、株式会社キタムラは、フィルムカメラの販売とDPE(現像)でトップシェアを誇っていました。しかし、デジタルカメラの普及により、ピーク450万台あった年間国内出荷台数が、わずか10年足らずでほぼゼロに。さらに、技術革新とインターネットの台頭が、フィルムカメラの販売とプリントで成長してきたキタムラを、未曾有の機器に落とし込んでしまいました。
そんな中でも、社会のため、社員のために方針を出し続けて、会社を切り盛りしているのが北村正志氏です。
↓北村正志氏
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写真はココからお借りしました。
そんな北村正志氏の仕事に対する想いを様々なサイトを検索しながらまとめましたので紹介していきます。

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①企業理念がとても具体的
株式会社キタムラの企業理念
 先にも述べた、企業への逆境を乗り越え生き残るために、2006年に「カメラのきむら」84店舗、2007年には、ジャスフォートの「スナップス」510店舗を買収し、全国1000店舗の体制を構築しています。2年の内に急激に規模が拡大したために、企業を統合することが困難だったことでしょう。それを統合しているのが、この具体的な企業理念にあるのではないでしょうか。
②40年前から依拠しているのはドラッカー
ドラッカーは最近になって脚光を浴びていますが、40年も前から注目して実践しています。
ドラッカーが気になる方は「今、ドラッカーが読まれるのはなぜか」を参照してください。

DREAM GATE インタビューhttp://profile.dreamgate.gr.jp/dg_mbl/m118/より
事業とは人を生かすための基本的な社会機関である、企業とは公器である。企業の目的は利益なんてのは、神話だと言いきっている。企業の本当の目的は、それ自体が存続し続けること。そして、その中で人が生きることが目的なのだと。それは道徳ではないけれど、きっと真実です。それが経営者に必要な、真の道徳なのだと納得できます。
 仕事は教えられても、真面目さだけは教えることができません。無能な上司は許せるけども、真面目さ、真摯さのない上司を部下は許さない。ですから、経営者を目指す以上、そういった社会性が大事だと思いますね。だいたい成功した経営者は、以下の2つを併せ持っているものです。

一番印象的なのは「真摯さ」。周りで成果を上げている人は確かに何事にも真摯です。
③ダントツのオンリーワン企業を目指すが、絶対に人切はしない

DREAM GATE インタビューより
これからも変化を続けながら、世の中のひとつのインフラになって生き続けるために、ダントツのオンリーワン企業を目指します。ただし、絶対に人切りはしません。小売業が人切りするなら、解散したほうがいい。当社の主役は、人間なのですから。

経営者である以上、売上げ、利益は当然を考えるのは当たり前ですが、それらを得ることだけが経営者ではない。①の視点とも繋がっていると思えますが、事業とは人を生かすための社会機関であり、人々の仕事を創出することこそが経営者の役割なのだということを、ずっと意識されながら、企業運営をしてきたことがよく分かります。
④社内イントラネット~経営状況はネット上ですべて公開~

企業家記事より
我々の企業文化は、情報共有です。キタムラグループは全国に約1200店を展開する写真とカメラの専門チェーンですが、現場は各地に離れており、幹部が散在しています。スピード経営を目指している我々にとって情報の共有は欠かせません。情報が共有されなければ、グループの力を発揮できず、バラバラになってしまいます。情報が上下左右に流通し、会社の出来事が「見える化」されなければなりません。
「見える化」するために、報告・連絡・相談で情報を共有します。トップは現場へ会社のビジョンと業績目標などを伝え、現場から各店舗の数字や現状を聞きます。イントラネットも積極的に活用します。例えば、会長の私が武川泉社長にメールを送る場合、同報(CC)で他の役員にも同じメールを送ります。そうすると他の役員も「情報」として受け取ります。その情報が戦略や戦術を考えるきっかけにもなります。
情報を共有すれば、人が自ら育ちます。知らされていない人は、自主的に考え、自主的に仕事が出来ません。知らせることが、人材育成なのです。「伝えない人」「だまって独走する人」「情報を操作する人」「一部のみに伝える人」が社内にいてはいけません。会長、社長を含め上層部ほど、情報伝達を意識することです。多くの一流企業が情報の行き違いや伝達の不足により腐敗してきました。ビジネスの世界では「言わない人」「書かない人」「伝えない人」は無能な人なのです。

また、この社内イントラネットでは、経営情報を全社員に公開しているようです。

りくなびより
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経営状況はネット上ですべて公開されていて、社長や会長への提言もネット上でできてしまう。この風通しのよさも仕事のしやすさにつながっていると思いますね。

⑤上記の社内イントラネットが、若い社員の当事者意識を高める

DREAM GATE インタビューより
だから、若い人が中心となって、写真に関連する領域に、とにかくどんどん商品を開発していく。

と若い社員が自ら考え実践していけるシステムづくりをしているのが印象的です。
実際に、そのカメラの北村の若手店長さんは

りくなびより
みんなで話し合うと、「どう販売したらいいかがわからない」という意見が出た。「見本が少ない」という意見も出た。そしてたどり着いた結論が「まず自分たちがこの商品のよさを体感してみよう!」だった。
さっそく、スタッフそれぞれの個性を活かして見本づくり。店内に見本がずらりと並ぶと「これ、わたしがつくったフォトブックなんです。お客さまもつくってみませんか?」と、自然にお声がけできるようになった。
その結果、フォトブックの販売実績は3年で6倍に!この「みんなで体感」作戦は、平塚店の定番になり、チームの結束力も自然に強くなっていった。

とあるように、自分たちの頭で考え方針を出し、成果につながりることで活力UPしているのがよく分かります。
また、各社員が発信するツールとして、カメラのキタムラ公式ブログが統合サイトとして、衛星ブログとして各店舗のブログが機能していることからも、社員みんなが当事者意識を持って発信している姿が見て取れます。
⑥北村正志氏が感じている次代への課題

プロがプロに聞く経営の話より
年に100店ずつ出した年が2、3年あるんですよ。ということは毎年300人ずつ 採用してきた年が3、4年続いた。まだ平均年齢が30歳前ですけれども、これからは気をつけないといけない。労働組合もつくりましたので、私の次の社長は苦労するでしょうね。

 

コメント

こういう取り組みをされていることを初めて知りました。次回レポートもよろしくお願いします。

  • 品川ブラザーズ
  • 2012年4月25日 09:46

品川ブラザーズさん
コメントありがとうございます。
来月も、月末頃に開催を予定しています。もし興味があれば、是非いらして下さい。

  • Kawai
  • 2012年4月26日 00:55

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