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2011年11月03日

充足基盤が会社を変える!「社内木鶏会」

るいネットなどでも紹介されていますが、多くの企業で、社内勉強会のテキストとして使われている雑誌「致知」について、本日はその魅力と勉強会(社内木鶏会)がなぜ多くの企業で行なわれているのか?を分析する中で、新しい潮流について迫ってみたいと思います。
まずは雑誌「致知」の魅力に迫りたいと思います。
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1.雑誌「致知」の魅力とは?
■月刊誌『致知』とは?
昭和53年に創刊され、「いつの時代にも、仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」という編集方針の下、人間力を高めるために役立つ記事を集約させた人間学の教育本です。
■幅広いジャンルの第一人者たちの体験談から人間学について考える『致知』。


1)永守重信(日本電産社長)&牛尾治朗(ウシオ電機会長)
東日本大震災後、経営環境が一段と厳しさを増す中でも躍進を続ける日本電産。
2)木村秋則氏(りんご農家)
世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した農家・木村秋則氏。
3)小菅正夫氏(旭川市旭山動物園園長)
一時は廃園寸前の危機にあった旭山動物園を、来場者数日本一の動物園に蘇らせた小菅正夫氏。

そしてこの雑誌の編集長を務めるのが、昭和53年の創刊依頼編集に携わる藤尾秀昭さんです。
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藤尾 秀昭(致知出版社 代表取締役兼編集長)
昭和54年編集長、平成4年社長に就任。
彼は、雑誌「致知」を通して多くの読者に「人間学」の追求を呼びかけます。
■人間学とは何?


「時務学」を正しく用いるための「人間学」。
人が人に成るための学びには2つがあるといわれます。
 1つは時代に即した知識や技能を得る「時務学」、もう1つが「人間学」です。
 時務学が「末学」と呼ばれるのに対し、人間学は「本学」と呼ばれます。
 人間学で人としての徳性を養うから時務学で得た技能も知識も生かすことができるのです。徳を学ばない人がいくら知識、技能を勉強しても正しく用いることができません。思いやり、愛情、困難に立ち向かう勇気、謙譲の心、礼節……、これら徳性に含まれる性質は、人間が生まれつき持っているものですが、磨き続けなければ埋もれたままになってしまいます。人間が本来持っているよきものを輝かせる――。それが本当の教育であり、『致知』に課せられた使命です。

思いやり、愛情、困難に立ち向かう勇気、謙譲の心、礼節……、いずれも相手のことを考えるからできることです。この徳性に含まれる性質を人間が生まれつき持っているのは、人間が進化していくにつれ晒されてきた厳しい外圧状況対応し、集団本能(共認力、同化力)を強化し生き残ってきたからです。だからこそ、相手のことを考えるということは人間が生きる上での自然の摂理だと言えます。(
『実現論-序章ハ』
 「致知」のような人の充足基盤を活性化させる著書が多くの人々に受け入れられている理由は時代背景にもあります。
02年以降、私権崩壊が決定的になると、仲間収束だけでは納まらず、仕事や勉強といった課題収束を引き起こしました。この課題収束はしばらく続き、現在の充足基調を生み出し、なんであれ充足したものが勝っていく時代に入っていきます。そのため、「致知」のように、相手の期待に応合し合える充足基盤には多くの人が集まっています。
『課題収束を社会空間に広げていくきっかけも「充足」である。』
実際、この「致知」の魅力には、各界リーダーも注目しています。


京セラ名誉会長、稲盛和夫氏
我が国に有力な経営誌は数々ありますが、その中でも、人の心に焦点をあてた編集方針を貫いておられる『致知』は際だっています。日本経済の発展、時代の変化と共に、『致知』の存在はますます重要になるでしょう。
SBIホールディングス代表取締役執行役員CEO、北尾吉孝氏
「大道廃れて、仁義あり」「六親和せずして、孝慈あり」とは『老子』にある有名な言葉ですが、「道徳」が地に落ち、「私利私欲」が闊歩するいまこそ『致知』のような雑誌が求められるのではないでしょうか。
住友生命名誉会長(1912年 – 2003年)、新井正明氏
『論語』にいう「吾が道は一以てこれを貫く」そのままに、『致知』がひたすら人間学を追求してきたからにほかなりません。一道を行かんとするその姿勢に深い敬意を表します。

 各界のリーダーが注目する「致知」の求める人間学。この人間学を学ぶために「致知」では、社内木鶏会という社内勉強会を推進し、採用企業での運営をサポートしています。
2.人間学を学ぶための社内木鶏会
 月刊『致知』を教材とする社内勉強会「社内木鶏会」を実施している企業様は現在600社余り。「社内木鶏会」は全国で年々拡がりをみせている。
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ネットで調べた限りでは埼玉の毎日工業という会社が社内木鶏会を導入したのが最古かと思います。(10年前からあるとしたら年間60社、月当たりで5社が新規に導入しているということですので、すごい数字ですよね!まずは社内木鶏会の概要を見てみましょう。
<社内木鶏会の流れ>
①社長の意思
②社内木鶏会から送られてくる推薦メールから社長が社員に読んでもらいたいテーマを選ぶ
③4~5人単位の小グループに分かれて感想文を発表しあい、仲間の発表を聞いての気づきを出し合ったりしながら、本音で、日頃、仕事やプライベートで感じていることや、体験談などを言い合える雰囲気を作る
それではなぜ、経営者が社内木鶏会を導入するのか?社内木鶏会を開催する致知のHPでどのように紹介されているのかをみてみましょう。


<社内木鶏会とは?(概要・導入メリット)>
社内木鶏(もっけい)会とは、『致知』を使った社内勉強会です。
社内木鶏会の実施により、社員相互の感受力が刺激され、心が磨かれていきます。
まさに社内木鶏会は、人間力向上の鍛練の場、切磋琢磨の場なのです。回を重ねるごとに、社員が見違えるように変わり、全社が一体化。その結果、確実に業績も向上します。
社員の人間力向上は企業発展の原点。
致知出版社は、「社内木鶏会」で企業の発展に貢献します。
<3つのメリット>
1.社長の考えがわかる
社員の人間力向上は、結果として社員が社長の思いに一体化することにつながります。さらに、社長が社員の素晴らしさに気づき、感動、評価することで相乗効果を生み出します。
2.社風がよくなる
小グループによる意見交換会は「美点凝視」・メンバー同士がお互いの素晴らしさに気づき、認めあい、尊敬するという雰囲気をつくっていきます。
3.真の人間教育ができる
致知を真剣に読み、感じたことを発表。感動・共感を繰り返すことにより、本来、人間が持っている長所・特性を磨き、高めていきます。

木鶏会を導入した企業の報告や参加者の感想と照らし合わせてみると、そもそもは「社長の考えがわかる」といった部分よりも、むしろ「社風がよくなる」や「本来、人間が持っている長所・特性を磨き、高める」といった部分に効果が表れているようです。
そして社内木鶏会を導入した多くの企業に共通しているのは「人材が大切」という確かな認識と、一方で「自社では人材育成が出来ない」というジレンマだと思います。
木鶏会では致知を読んで自身が感じたことを発表すること、そして仲間の発表を聞いて感じたことを聞き共感すること・・・この感動・共感の繰り返しが、相手との同化力を高め、導入企業に一体感が生まれ、活力が向上していく秘訣だといえます。
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それでは実際に導入された会社の社長さんの声を聞いてみましょう。


<社内木鶏会の全国大会>
社内木鶏会を通して社員の成長、会社の発展に尽力し、みごとに社風が変わり、業績も向上した会社に成功事例を発表してもらう報告会。
旭建設株式会社
-“信頼の原点が「感謝」にあることを「社内木鶏」で学びました”
株式会社キャリアコンサルティング
-“社内木鶏を通じて、社員たちの知性と情熱の素晴らしさに驚き感動をもらっています”
株式会社シリウス
-“社内木鶏のおかげで、社員が本当に私の想いを理解してくれるようになりました”
株式会社メンテックカンザイ
-“社内木鶏を始めて、それまで気づけなかった社員の想いに触れ、何度涙を流したかわかりません”
リーフラス株式会社
-“社内木鶏をスタートし、明らかに社員一人ひとりが大きく成長しました”

 このように、私権体制下でも社員が一つのチームとしてまとまっている会社は、業績を伸ばすことが可能であり、会社の活力も上がっているようですね。
これは、具体的に社長から企業のビジョンや方針を伝達すること以上に、まずは社長を含め社員同士が互いを理解し、仲間として充足関係を持てることが重要だということだといえます。社員一人一人の共認能力を引き出し、充足感を高めあうことで、ばらばらな社員がひとつになれる。それが会社を元気にし、業績を上げていける素敵な事例だと思います。

 

コメント

若い人が元気な職場って素晴らしいと思います!
とても参考になりました!ありがとうございます

  • J
  • 2012年6月26日 18:36

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