2011年12月08日
仲間への深い肯定視が生み出す組織力~ヨリタ歯科クリニック~
当ブログで以前紹介させていただいた「社員が楽しく働ける職場」づくり~ヨリタ歯科の取り組み~でも紹介させていただいたヨリタ歯科クリニックさんがとても素敵ですので、改めて紹介させていただきます。
上の写真やヨリタ歯科クリニックさんのHPだけ見ると誰もが「楽しそう」と思う職場ですが、組織改革の道のりは、決して簡単なものではありませんでした。
『ヨリタ歯科クリニックHP~人が輝く組織作り 思いを形にする~』より
約8年前の2月初旬、今日のような寒い日でした。
メンバー全員を集め、私たちの理想の歯科医院像を熱く語りました。
そう、夢を語ったのです。
その直後のメンバーの反応は・・・。
「早く夢から覚めて下さい」
「変な勉強会ばかり行かないで下さい」
現実の厳しさに直面しました。やはり夢は儚いものか、と思いました。そして実際、メンバーの半数が退職。
しかし、今回私はひるみませんでした。残ってくれたメンバーと共に、夢を実現する。
この人たちのためにも、必ず形にすると強く誓いました。
そして、ワクワク楽しい歯科医院への思いを、ホームページや小冊子に書き続けました。その結果、共感して頂いた新たなメンバーに出会えたのです。退職したメンバーがいたから、新たなメンバーを採用することが出来たのです。今思えば、残って頂いたメンバーに感謝、去って頂いたメンバーにも感謝です。
想いを伝え、共感して一緒にやっていってくれる仲間を増やすことでしか、実現していかない。そんな仲間の存在を信じて、そんな仲間に感謝しているから、諦めずにいられる。
そんなヨリタ歯科クリニックさんの素敵な雰囲気がよりたくさんの人に伝われば・・・との思いから、ヨリタ歯科クリニックHPより印象に残った記事を少しですが紹介していきます。
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変わることのないクリニックの文化~ 周囲の人から受けた、尽きない10の感動~より
休み明けにうれしかったこと
今回、私(寄田院長先生)の夏休みは5日間、3日間は医院全体で休みを取りました。
人前では、私がいなくても、医院(組織)は全く問題なしの、個々1人1人のレベルが高いので、心配していませんと言っています。
しかし、小心者の私は、旅行先から午前、午後、必ず電話を入れていました。
何度かの定期的な連絡では、「特に問題はありません、順調です」との優等生の答え。
それに安心しきって、のんびり休暇を過ごしていた私は、お盆前の最終の電話で急直下。
かなり歯周病の重度の患者様のロングスパンの仮歯が、その日、2度に渡り、取れてしまったとのこと。そして、2度目はかなり不機嫌に帰られたとのこと。全く連絡を受けていなかった私は思わず激怒。
2度目の来院時に、すぐ私に連絡を入れる必要があったこと。私との連絡が取れていて、私の指示のもと、この方法で対処します、との説明する必要があったことなど、細かく問題点を指摘してしまいました。そして、夜遅い時間ではありましたが、患者様の自宅へ、再度お詫びの連絡を入れるよう、指示しました。
電話を切った私は、「せっかくの休日前の楽しい気分を、たとえ不適切な対応があったとはいえ、 ちょっと言い過ぎた」と、深く反省しました。
そんなイヤな気持ちを引きずって、今日の朝の診療を迎えようとした時です。クレームの担当者が、まだ休みを2日残しているにも関わらず、診療前の朝に笑顔で来てくれました。申し訳ない気持ちでいっぱいの私がこの笑顔でどんなに癒されたことでしょう。
そして彼女からの、私への第一声。
「先日は申し訳ありませんでした。私の対応が良くなかったため、患者様もとより、医院全体に、 御迷惑をかけてしまって」
「今日は、患者様のことが気になったのと、もし、その患者様が来られていたらと思い、出勤しました」
「午前中ここにいて、何もなければお昼に帰ります」
さすがの私も、彼女のこの対応には、ビックリしました。私の電話の後、今自分に出来ることは何なのかを、この3日間、真剣に考えての行動だと思います。本当に嬉しく思いました。
これまでのメンバーみんなが当事者として働く組織作りが成せるエピソードですね。こんなにしっかり対応してくれる歯医者さん、ぜひ行ってみたいです
ドクターヨリタのワクワク楽しい経営日記より
有り得ないことが起こった (修学旅行)
今回は、本当に有り得ないお話し。
2010年7月12日、三重県の、ある小学校の校長先生から私に、電話がありました。
「この秋に行われる、私たちの小学校の6年生の修学旅行先の1つとして、ヨリタ歯科クリニックに、訪問することは出来ますか?」
私の頭は、一瞬パニック状態。想像したこともない、問いだったからです。
しかし、ここはふんばり所。
ノーとは決して言わない、ホスピタリティあふれるヨリタ歯科クリニック。
出来ることしか、自分の身の回りに起こらないとセミナーで、言い続けている私。
「修学旅行先に、選んで頂いて光栄です。出来る限り、ご要望にお答えします。」
と、冷静に話しました。
そして6年生30名、教員6名、計36名10月26日(火)午後、訪れることに。
当日は、午前、午後の一部の時間を休診にして、お迎え。
修学旅行の目的は、一つ。「職業体験」。
私たちが「職業体験」を通じ、訪れる修学旅行生にお伝えしたいこと、それは働くメンバーの思い、仕事を通じ自己成長することの大切さ、仕事を通じ、やりがいを感じ、夢を実現させることの重要性です。
当日は、午前中の診療を約1時間切り上げ、万全の体勢で、お迎えすることにしました。
まずは、イベントの最終確認。その後、院内の飾りつけ。玄関には、横断幕。
受付には、メンバー一人一人が1文字ずつ手に持った、メッセージ写真集。
文字は、「柘植小学校のみなさん ようこそ ワクワク楽しいヨリタ歯科クリニックへ」
そしていよいよ、伊賀市立柘植(つげ)小学校の修学旅行生30名、教員6名の皆様が来院。待合室は、異様な熱気。子供たちも、釘付けに。そして、参加者全員で、小学校の校歌を合唱。早くも、盛り上がる。
最後は、メンバー一人一人から、絵手紙と、記念アルバムのプレゼント。
この修学旅行が、一人一人の6年間の思い出の一つになれば、
こんなに、嬉しいことはありません。
こんな機会を頂けたこと、心より感謝です。
修学旅行の期待にすぐに応えられてしまう職場ってなかなかないですよね。普段から人気の歯医者さんで、スケジュール組みや準備など大変なはずなのに、直ぐに充足課題として捉えることができる組織力が本当に素晴らしいです 😀
最後に、院長である寄田先生のメンバーに対する深い肯定視が感じられる記事を紹介します。
寄田先生
変わることのないクリニックの文化~私の愛するチームメンバーへのゆるぎない15の思い~より
石橋尚子のようになりたい
スマイルクリエーター(受付)の4人の中で、一番勤務暦が長いのが石橋尚子です。
彼女がチームメンバーの声で書いていたように、私が彼女と出会って、早4年が 経過しようとしています。
現在スマイルクリエーター主任として、当院でのフロント業務の最高責任者です。
彼女と出会うまで、ヨリタ歯科クリニックには、受付専任メンバーはいませんでした。
逆に言えば、彼女がいたからこそ、受付業務を全て任せようと決意できたのです。
そして、彼女を中心として、より高い接客レベルを目指そうと決意しました。
といっても以前から来院数も多く、また私の要求レベルも高かったため、
当時の彼女には本当に大変な苦労をかけたと思います。ストレスも、かなりあったことでしょう。
にもかかわらず、いつも笑顔で、心からの対応をしてくれました。
私はこの4年間、彼女から弱音や愚痴を聞かされたことは一度もありません。
患者様にとっても、いつも石橋がいることで、安心して診療を受けることが 出来たでしょう。
彼女の4年間、全く変わるこのない努力と、思いやり、優しさのお陰で、新たなスマイルクリエーターが育ちました。 他の3人も、本当に素晴らしいメンバーばかりです。そして彼女たちの目標が石橋なのです。
「石橋さんのようになりたい」が彼女たちの口癖です。
彼女程、責任感が強く、素直で、そして笑顔の似合う人は他にはいません。
私たちが研修旅行に心置きなく行けるのも、彼女が留守番をしていてくれたお陰です。
言葉に出来ないくらいの、感謝の気持ちでいっぱいです。
この春に国内研修旅行をすることになりました。その発端はメンバーからの提案です。
「いつも海外研修に参加出来ない、石橋さんとメンバー全員で国内研修旅行に行きたい!」石橋へのメンバー全員の日頃の感謝の気持ちを込めた、研修が実現することになりました。
目標とする人が身近いれば、その人の能力はすぐに伸びます。
「この人のようになりたい」
「少しでも近付きたい」
出会った人全てにそう思わせる、実務能力と人間性を兼ね備えている人が、石橋尚子です。
来院された患者様が、私たちの医院レベルを瞬時に判断する基準は、フロントでの接遇です。決して院長である私の能力ではありません。石橋と共に過ごした4年間の実績が、それを物語っています。
そして「石橋さんのようになりたい!」、この言葉を私はいつまでも聞いていたいです。
ヨリタ歯科クリニックさんでは、これまで紹介してきたように、どこをとっても仲間に対する肯定視の深さが、実現の意志を支え、本当に素晴らしい職場が創出されています 😛
少しにするつもりでしたが、紹介したい内容がありすぎて長文になってしまいました 最後まで読んでいただいてありがとうございます 😀
- posted by kura at : 23:41 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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