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2012年05月16日

成功を導く確かな理論~多くの情報の中から有益な情報を取り出すための「整理箱」~

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好評をいただいております、成功を導く確かな理論シリーズですが、今回は、多くの情報の中から有益な情報を取り出すための「整理箱」のお話を紹介します。
私は、建築設計の営業をしていますが、営業は「明けても暮れても人間関係」と言われる職種で、とにかく色々な人に会って様々な情報を収集する事が仕事の基本です。しかし、その情報量たるや膨大で、一つ一つの情報を詳しく吟味していては時間がいくらあっても足りませんので、話を聞いた瞬間に「これは可能性あるな」「これは可能性が無いな」という大きな判断を行い、可能性のある情報に対してのみ更に深く情報を収集するという事をしなければならないのです。
さて、いきなりですが、みなさんも建築設計の営業になりきって、以下の情報に対して可能性の有無(プロジェクトが実現できそうか否か)を判断してみて下さい!ちなみに、どれも僕が実際に聞いた情報です。
情報①「中国のカジノオーナーが、日本にディーラーの養成学校を作りたがっている」
情報②「部活も勉強も一生懸命に取り組む事で人気が高まっている男子高校の校舎が老朽化している」
情報③「若者を対象としたシェアハウスを計画している」
情報④「高級別荘地に高級老人ホームを計画したい」
情報⑤「全寮制の農業小学校を計画したい」
どうですか?一見どれもよさそうな感じがしますよね。
でも、僕が更に情報を収集したのは②と③と⑤で、①と④については優先順位が低いと判断しました。
なぜそんな風な判断になるのかですか?
その答えは頭の中の「整理箱」にありました。
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るいネットより
~情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口~
市場社会では、私権拡大の可能性が開かれるとともに、生活の回転スピードが高速化したことによって、同類探索が加速され、情報量が数十倍に増大する。それによって、人類は常に過剰な情報刺激に晒されることになったとも言える。
’70年以降は、私権拡大の可能性は終息したが、代わって共認収束の可能性が開かれたことによって、本格的な同類探索≒共認探索が始まり、さらに情報量が増大する。
さらに’90年以降は、経済危機や見通し不安など、危機意識発の同類探索が加わり、ネットの登場も相まって、さらに情報量が増大している。
いまや人々は、農家時代の数十倍の情報に晒されており、その情報の洪水の中で、情報を収集するだけでいっぱいになり、それを深く肉体化させる前頭葉の統合力や追求力が異常に低下している可能性が高い。云わば、情報中毒に陥っているとも云える。
(中略)
膨大な量の観念情報の収集で、統合機能がマヒしてしまう状態を避けるためには、観念情報を瞬時に整理して納められるような整理箱≒観念の系統樹=概念装置を脳内に構築する以外にない。そのような概念装置となり得るのは、徹底した事実の体系である。おそらく、歴史的に塗り重ねられてきた人類の意識の実現構造や社会の実現構造を体系化した史的実現論が、最もそれに近いと考えられる。
この概念装置さえ脳内にセットできれば、大半の情報は整理箱に納められ(あるいは捨象され)、納まらない情報のみが系統樹に統合し直すための追求の対象となる。そして、追求の結果、系統樹が修正される=組み立て直される。

様々な情報の中で有益な情報を取り出すためには、自身の頭の中に「整理箱」が必要という話です。
確かに、イメージはわかりますが具体的には…って感じになりますよね。そこで、前述の情報①~⑤に対して、僕が用いた整理箱を以下に紹介します!!
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まずは、「この整理箱(図解)をどのように構築したのか」を紹介します。
『類グループが勝ち続ける理由』11~社会構造を分析し、意識潮流を読む「ネットサロン」~より

【外圧の変化】
それまでは、人々は「飢えの圧力」の中、集団の成員は序列原理(力の強い者に弱い
者が従う仕組み)の下、身分・お金という尺度によって統合されてきたが、1970年代
に貧困を克服し生存圧力が克服され、序列原理が無効となり、集団や社会は、仲間と
の『共認』(課題や役割や規範を認め合うこと)によって統合される以外にないとい
う状況に直面した。
【不全状況】
しかし、仲間と言っても、学校や企業という序列原理で統合されてきた私権集団の中
では閉塞するばかりで、既成の集団の中で答えを求めても、可能性が見出せない。
【可能性はどこに?】
ところが、これまで人生の節目ごとに「学校に入り」「企業に入り」「家庭に入る」
のだと認識させられてきたものを、「本当は、「集団」に入ったのではなく、社会に
出ていった」と認識を転換すれば、「集団」から離脱するということは、「集団」の
外の世界を(つまり社会を)対象化するということであり、「集団」から離脱した
人々が、まずは状況(みんなの意識)を掴もうとするのは、当然である。だから、
人々が答えを求めて、外へ外へと状況(=人々の意識)を探索し、「みんな期待」に
応えることを活力源にしようとするのが、最先端の意識潮流となる。
というように、【外圧の変化】→【不全状況】⇒【可能性はどこに?】という3つ段
階的で構造化しながら、人々の意識潮流を読み解いていくのです。

このように構築した今回の整理箱。その最大のポイントは、1970年の貧困の消滅を境に、人々の意識の収束先が私権(自分の金や地位)から共認(みんなとわかりあいたい、みんなの役に立ちたい)に転換したことにあります。これは、人々の意識が「自分」から「みんな」へ転換したとも言え、特に若者を中心に、自分からみんな(仲間)へ、更にその先にある「仲間からの具体的な課題」や「社会からの期待」へと向かっているのです。
これらの整理箱を基に、先ほどの情報①~⑤を見てみましょう。ちょっと、先ほどとは情報に対する感度が違っているのではないでしょうか。
情報①に対しては、人々の意識が私権から共認へと向かっている中で、時代に逆行する企画です。貧困が消滅しておらず、人々の意識が依然として私権に収束している中国においてこそ実現できる企画です。
情報②についてはどうでしょう。共認収束している若者にとって、部活や勉強は仲間と課題を共有できる対象です。勉強は一見自分の課題のように思えますが、この学校では勉強も仲間と共有する課題として位置付け、活力を上昇させています。また、収束不全によって、特に男子に「遊んでいる場合ではない」という危機意識も高まり、男子高校の方がより課題に集中できる→今後更に伸びる可能性があると考えられます。
次に情報③。一昔前は「一人暮らし」に憧れる若者が多かったのですが、今は意識が仲間に向かっているので、この企画は人々の意識潮流に合致しています。更に、仲間収束から課題や社会へ向かう意識潮流を踏まえると、単なるなかよし同士のシェアハウスから、社会人と学生の混在、同じ職種(デザイナーやプログラマー等)、留学生と日本人等、そこで何らかの「課題」が生まれる組み合わせへと発展させる事が可能です。
情報④については、①と同様に人々の私権意識が衰弱する中では、なかなか実現しない企画です。ただし、高齢者も「人々の役に立ちたい」という意識が高まっていることは事実で、例えば保育園を併設して高齢者に先生の役割を担ってもらったり、畑や田んぼを用意して、農業の経験がある高齢者に指導的立場をになってもらったりという話へ発展させる事ができれば、可能性は出てきます。
最後に情報⑤。全寮制の農業学校についてですが、前回のブログでも紹介しているように、実際にるいグループでも検討を始めている可能性の高い企画です。みんなの役に立ちたいという思いから、人々の農業に対する意識は年々高まっており、また、農業による教育機能の再生にも大きな期待がかかります。
いかがでしたでしょうか。言葉にすれば以上のようになりますが、整理箱のおかげでほぼ瞬時に、②③⑤は可能性あり、④はやり方によっては可能性あり、①は可能性無し、という判断ができます。
多くの情報の中から有益な情報を取り出すための「整理箱」。整理箱はとことん事実を追求し、それらを構造化する事によって生まれますが、既に先ほど紹介したるいネット http://www.rui.jp/ において沢山の概念装置が紹介されています。是非みなさんも頭の中に整理箱を持ってみてくださいね。

 

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