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2013年05月28日

成功を導く確かな理論~共同体類グループの事例35~次代を見通す認識が最大の武器~

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こんにちは。類グループの野崎です。
今回のテーマは、「次代を見通す認識が最強の武器」です。
類設計室は、大学や企業や病院など、様々な施設を設計しています。
設計事務所というと、「こんな施設を創りたい」というクライアントの要請に対して図面やパースを描いているイメージが強いと思います。
確かに最終的には図面やパースを描いているのですが、実は、それ以前の段階の企画や提案業務が年々多くなっており、その領域でクライアントが満足する答を出せるか否かが、競合他社との勝敗を決しているといっても過言ではない状況にあります。
今や、どの大学や企業も生き残りをかけて経営戦略の見直しや、組織改革に乗り出しており、私たちには、その戦略パートナーとして、クライアントとともに10年20年先の「未来をデザイン」していく、そんな役割が期待されていると考えています。

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では、例えば、大学の「未来」を読むにはどうするか?
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画像の確認
18歳人口の減少にともない、今後更に学生数が減少する事は既に常識となっており、学校間の競争が更に厳しくなる事は自明の事実。そのために、魅力的な学部創設や学生サービスの充実が急務という考えがありますが、しかしこれだけでは目先の未来像です。  
さらに踏み込んで、「これからの教育はどう変化していくのか?」という時代の変化を読んでこそ、本当に勝てる戦略が描けるのです。そして、そのカギは、社会の根底にある人々の意識がどう変化し、どこに向かっているか?をつかむことです。
例えば、私どもで設計した建物に「同志社ローム記念館」というものがあります。
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コチラよりお借りしました)
設計事務所数社による提案競技が行なわれたのですが、各設計事務所に対して投げかけられた言葉が印象的でした。その内容は、世間には情報化が進むと大学が不要になるという声もあるが、決してそうではなく、この建物でその答えに近づきたいといったものだったと記憶しています。
それに対して私どもは以下のような認識をもとに空間を提案しました。
学生の活力源が、「自分の成績を上げる」「良い会社に入る」というものから、「仲間との充足」や「社会からの評価」に転換しているという事実を導き出し、これこそが学生が大学に集う意味、つまりは、大学が存在し続ける意味となる事を提案の骨子としました。
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画像の確認
私どもが提案した、このような「学生の活力を上昇させる学びの場」は、ここ数年、大学教育における一大潮流になって注目されているのですが、私どもがこの施設の提案を行ったのは実は10年以上前の2001年です。
人々の意識潮流を的確に掴んでいたからこそ、10年20年先を見通した提案が当時できたと考えています。
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このように、人々の意識潮流から、今最も必要な事が見えてきて、そこから様々なアイデアが生まれてきます。
つまり「社会の動きや人々の意識潮流」を掴むその認識力こそが、クライアントの期待に応える戦略や答えを導き出す最大の武器になっているのです。
最後に、この認識力は一人ではなかなか身に付きません。
前回扱った「女子力」による充足が社内に満ち溢れ、また、前回扱った認識を皆で共有する社内ネットを初めとした様々な仕組みによって実現しているのです。
ありがとうございました。

 

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