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2020年11月25日

共に生きるシリーズ~(プロローグ)さあ共生の時代へ。大変動の時代こそ、自然や生命の摂理に学ぶ

2020年、今年も残りわずかになりました。
今年は文字通り、大変動の時代でしたね。
まさか、ここまで社会が大きく変わるとは想像できなかった人も多いと思います。

ゴーン氏の大脱走にはじまり、米国のイラン攻撃、そして、なんといっても中国発の新型コロナにより、全世界の日常は一変しました。
オリンピックの延期はまだしも、人との接触機会を減らすという新常識(?)により、これまでの当たり前が崩れました。
コロナ禍による重大な影響の一つは、「人の最重要な能力である、相手の表情を読み取り、理解し合うことを阻害すること」です。
重症化リスクの低い子どもたちまでも、向かい合って給食を食べることを避け、一人で食べている姿をみると、いたたまれない気持ちになります。

また、周りの子どもたち、様々な文献を分析すると、「1歳までに赤ちゃんにおいて、人の顔を見ることがいかに重要か」ということを突き付けられます。 人の表情から、喜び・悲しみ・驚きなどの根源的な感情をはぐくみ、社会的な手がかりを掴んでいくのです。
非接触のマスク社会がもたらす「本当の悲劇」とは、人と交わることを阻害され、表情を学ぶ機会を失った赤ちゃんたちによる「人の感情を理解しない人々の社会」の誕生です。
給食 マスク社会

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政府の統制やマスコミ偽情報などに右往左往し、活力を落とした人も多くいたと思います。
しかし、誤った情報、小手先の旧い認識に惑わされていけません。
私たちはいったい何を恐れていたのか?それは事実なのか。
ウイルスや細菌などは、現在は人類の天敵とされてきましたが、生物史・人類史を振り返ると、それは事実なのか。

今、人類は大きな時代のうねりの中にいます。
こんな時代こそ、事実を追求し、「自然の摂理」に導かれた羅針盤が必要です。
自然や生命に学び、本源的な生き方を模索していく時代です。

共に生きるシリーズは、本源的な生き方を模索する上で、
〇コロナウイルスとは何か?
〇ウイルスで重症化するメカニズムはなにか?どう適応するか?
〇人類と生物の共生を通じて、本源的な環境とは?
を追求していきます。

次回以降、自然の摂理を追求していきますが、一つ重要な切り口として、人類と細菌は共生して生きており、体内の各機能は、人類単独で作動しているわけではないということです。
近年、生物学上でもマイクロバイオーム(腸内細菌叢)の研究が進むにつれて、近代西洋哲学(自立した個人と、外部世界は対立するもの)の誤謬が明らかになってきました。
マイクロバイオーム

■全ては共生している。ヒトの細胞も、細菌やウイルスと表裏一体
① 人体細胞数と共生微生物数
人体の細胞数はおおざっぱにみて、約60兆個(37兆という新説もある)。それに対して、腸内細菌や菌類(主には酵母菌)も含めた体内の共生微生物は、腸管内だけで約100兆個になります。
つまり、数でみると人体細胞の倍ほどの共生微生物が腸管内に存在し、その他器官や体表に住み着いているそれを含めると、人体細胞の10倍くらいの微生物と共存していることになります。

② 遺伝子数
タンパク質をコードする遺伝子数は、ヒトで21000個程度。これは、線虫と同程度、イネの半分、ミジンコの2/3程度で、思いのほか少ない。他方、体内にいる共生微生物のコード遺伝子の総数は440万個といわれている。つまり、ヒトの遺伝子は共生微生物全体の0.5%しかないことになる。

③ ヒトゲノムはウイルスと共生している
今までも生物のDNAにレトロウイルスの遺伝子の一部が取りこまれることがあるというのは知られているが、ヒトゲノムではその8%がウイルス由来のものだとされている。取り込まれた遺伝子は今もタンパク質を作り続けているという。

人類の進化史・体内の細胞ひとつとってみても、単独で生きていることはありません。
自然や生命の摂理を学ぶことで、これからの行動方針もみえてきます。

さあ、共生の時代を一緒に探求していきましょう!

 

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