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2021年05月04日

外遊びで身に付くのは空間認識能力だけではない!?

「空間認識能力」
ここ数年、様々なメディアで取り上げられたので、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。

空間認識能力とは?(リンク
>たとえば、街を歩くときを考えてみましょう。街中の風景が目の前に広がっていますね。ここまでは、目の前にあるものをまっすぐ見ている状態です。
でも、空間の見方は他にもあります。たとえばポケモンGOのゲーム画面のように、斜め上から俯瞰して見る方法もありますし、下から見上げる方法もあります。

このように、「まっすぐ見ている」状態から離れ、それぞれの物体がある場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体どうしの位置関係などをすばやく正確に認知する力を「空間認知能力」と呼びます。
「目に見えている部分」と「見えない部分」を無理なく結びつけて理解する能力と言えるかもしれませんね。
空間認知能力は、大脳生理学や認知心理学、発達心理学など幅広い分野の専門家が注目する研究課題となっています。
=引用終わり=

これが、外遊びで身に付くという認識が一般的に知られるようになり、
外遊びの重要性が広まりました。

ここまでは良いのですが、困ったことに「外遊び=空間認識能力」という部分だけが取り上げられ、
外遊びの本当の効果がぼかされてしまっていること
結果、「空間認識能力」を付けるためには?と親は考え、
外遊びではなく「スポーツの習い事」が流行ることに。

それによって最近子どもたちから出てくる言葉は、「みんな習い事ばかりで、外遊びする相手がいない」
という内容。なんとも本末転倒な。

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親が知るべきは、外遊びでこそ身に付く力があるということ。
追求力や人間関係力は当たり前だが、もう一つ大切なもの、それは、
「対象把握能力=同化力」ではないかと思う。

例えば、鬼ごっこ。
相手がどう動くか?をとことん注視して、相手の意識に同化して、反射的に自分の身体を動かす。
例えば、木登り。
どこに手をかければ登れるか。どの枝なら強そうか。これも自然を(木を)とことん注視して、身体を動かす。

このように、とことん対象を注視して、対象の意識や行動・構造を掴む力こそが、
子どもが社会空間に出たときに必要な力ではないかと思う。

事実、小さい頃に外遊びに夢中になっていた人材ほど、同化力が高い。

一方、子どもの頃に習い事や勉強・ゲームばかりやってきた人材ほど、相手の想いを掴む力が弱い。

もし、子育て世代の親が見てくれているのであれば、今一度外遊び本当の効果を理解し、
子どもの本当の成長のためにはどうする?を考えるきっかけになれば幸いです。

 

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