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2021年08月25日

植物に学ぼう ~植物は人の未来を歩いている①

前回記事では、植物は動かない(実際は動きが遅い)が、実は激しい縄張り争いを行っていることを紹介しました。それは光合成が機能しない場所への新規開拓。これをビ今風のビジネス用語で言えばブルーオーシャンの獲得です。

改めて植物は私たちの身の回りにあり、生活になくてはならない存在です。具体的には

・植物が作り出す酸素のおかげで呼吸できている。
食物連鎖の土台が植物であること。
・石油や石炭、天然ガスといった資源は、数億年前に植物によって蓄積された太陽エネルギーであること。
・木材は世界中で最もよく使われている建築資材であること。

人が活用している植物の種類は3万1000種類以上。そのうち1万8000種類は医療目的で、6000種類は食物として、1万1000種類は建築用の繊維や資材として、1600種類はエネルギー資源として、4000種類は動物の餌として、8000種類は環境目的で、2万5000種類は毒物として活用しています。

写真はコチラからお借りしました

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それでも私たちは「生き物」と言われると、つい「動物」をイメージしてしまいます。
植物もまた生き物であり、私たち人間は彼らから学ぶべき点があるのではないでしょうか。
という問題意識から植物について探求していきます。

実際、ここ十年間で、毎年2000以上の新種の植物が発見されています。勿論、元々存在していたものを、ようやく発見した種類もあるでしょうが、人間の知らない所で進化を続けていると考えられます。

植物は、動物とは全く別の道を歩いている生き物です。
植物の生き残り戦略と動物との違いは、例えば。動物は移動するが、植物は止まったまま。動物の動きは速いが、植物は遅い。動物は二酸化炭素を発生させるが、植物は二酸化炭素を吸収する、というのが一般的。しかし最も大きな違いは、機能の「集中」「分散」です。動物では五感に代表されるように、機能を各器官(眼・舌・鼻・耳など)に集中しているのに対して、植物では全身に分散しています。

例えば、人間でいえば、身体機能を制御するための「脳」が存在し、脳の指令を実行するために諸器官あるという構造です。人間社会もこれと同じように、序列に基づく中央集権的な組織で形成されています。このモデルの唯一のメリットは、指令に対して迅速に反応できるという点。(但し、いつも正しい反応をしているわけではない)

ところが植物は、中心的器官である脳を持たなくても、動物以上の感度で周囲の環境を知ることができます。そして土壌と空気の中の限られた資源を手に入れるために、植物同士で活発な競争を行っています。さらに環境の状態を正確に把握し、コストと利益のバランスを抜かりなく分析した上で、環境からの刺激に応じて適切な方針を決定し、それを実行します。

そもそも中央集権的な組織とはどんなものであれ本質的には脆弱です。機能が集中しているところを潰せば組織全体が機能しなくなるからです。

その点で植物の持つモジュール構造は現代において最も注目すべき構造でしょう。植物は制御センターを持たず、代わりに互いが協力する分散構造を備え、繰り返される大災害に耐え、環境の大変動にも適応していったのです。。

その体の植物の複雑な組織と主な機能を支えるのは、発達した感覚機能です。感覚系によって環境を効率よく調査し、被害を受けかねない出来事に対して迅速に反応することができる。絶えず成長し続ける根の先端に優れたネットワークを活用し、環境資源を利用するために土壌を精力的に調査しています。現代のシンボルと言えるインターネットが植物の根に似た構造をしているのは偶然ではないようです。人間社会が縦の序列構造から横のネットワーク構造へと移行しつつある中で、その先駆者としての植物の世界を次回からより詳細に探索していきます。

※参考図書:植物は未来を知っている(ステファノ・マンクーゾ著:NHK出版))

 

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