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2022年05月27日

【今週の注目情報】ロシア経済は苦境のマスコミ報道とは裏腹に、ロシア貨幣=ルーブルは上昇。

ウクライナ戦争に対し、アメリカを中心とする西側諸国は“ロシア=悪”のプロパガンダを行いロシアへの経済封鎖を強めている。マスコミ情報によると、それによってロシア経済は苦境に陥っているらしい。
しかし、貨幣価値はその国の経済状況を反映する物差しだが、ロシア貨幣=ルーブルは、一時的に下落したあと反転し、現在はロシア侵攻前よりも上昇している。
※ルーブルの動きリンク

Q.本当にロシア経済は窮地に陥っているのだろうか?

ロシアに対する西側諸国の経済封鎖
・国際送金網のSWIFTからルーブルを排除
・6400億ドル(84兆円)のロシア外貨準備を凍結
⇒(2022年3月)1ルーブル1.5円から、0.65円まで67%も急落
「RTS(ロシア株指数)」1600から800ポイントへ50%下落

SWIFTから排除と貿易制裁に対する、ロシア(プーチン)の5項目の対抗策
(1)西側に輸出できなくなった原油は人民元建てで中国とインドに輸出
(2)パイプラインでドイツへのLNGガス(天然ガス)輸出はユーロ建てで継続。
(3)非友好国への原油・LNGの輸出はルーブル建てでしか売らない。
(4)中国が主宰している国際送金網CIPSを使い輸出入を決済
(5)ルーブルの金価格リンク、資源(国際コモディティ)リンクを発表。

※西側の対ロシア輸出から消えた電子製品(携帯電話や半導体)は中国から輸入。
⇒(2022年4月)ルーブル急騰。ウクライナ戦争前の1.5円も突破し、現在、1.85円付近。
→ボトムからは2.8倍で、現在も上昇中。
「RTS(ロシア株指数)」1100にまで38%回復(22年5月初旬)

上記の5項目の対抗策によりルーブル・レートを急騰させたが、それにとどまらずルーブルの金価格リンクと資源(国際コモディティ)リンクは、ドル基軸通貨体制を崩す非常に大きな要因になろうとしている。

※参照:ビジネス知識源「ドル基軸体制の崩壊と基軸通貨の多極化(1)」

 

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