2022年05月26日
【実現塾】3/26~ 人類の起源① 人類って何? ~教科書の定説から、「人類とは何か?」を探っていく~
骨格の特徴から、ラミダス猿人は人類よりは類人猿の特徴に近いことが明らかになってきた。(前回記事)
一般的に猿人は初期の人類と考えられてきたが、本当にそうなのか?教科書の定説から、もう一度抑え直していく。
◇教科書の定説から紐解いていく
■教科書の定説
現在知られている最も古い人類は、今から約700万年前から600万年前にアフリカに現れた猿人で、このときにはすでに後ろあし(足)で立って歩いていたと考えられています。立って歩くことで、重くて大きな脳を支えられるようになり、また、自由に使えるようになった前あし(手)で道具を使用する事を通じて、次第に知能が発達していきました。
(東京書籍・中学歴史より引用)
Q.「立って歩くことで、重くて大きな脳を支えられるようになり」とあるが、重くなった脳を直立で支えるという説は本当に成立するのか?
<この説の根拠は?>
一般的には首の骨の位置が頭蓋骨の真ん中あたりにあるから
テナガザルや、オランウータンも首の骨は頭がい骨の真ん中あたりにあるのは同様。またチンパンジーやゴリラは首の骨を太くする進化をすることで、重さを支えている。
→人類がチンパンジーから進化したのであれば、首の骨を退化させてまで二足歩行にこだわったということになる。
他にも、一見直立する→重心を安定させるために頭蓋骨を首の骨の真ん中に位置させるという理論は整合しそうだが、人類は歩き動きまわるため、重心がぶれる。
⇒重い脳を支えるなら、四足に分散させる方がいいし、四足歩行の方が早く動けて、敵からも逃げやすい
そもそも、猿人の段階で脳容量は大きくなっていない。
700万年前に直立し、ラミダス猿人やアレファンシスとなる350万年間、脳を大きくする準備だけして実際には大きくしてこなかったのは、おおきな疑問点。
以上を踏まえても、
「立って歩くことで、重くて大きな脳を支えられるようになり」という説は成り立たない
◇なぜ人類は直立したのか
二足歩行のメリットデメリットを考えると、進んで二足歩行してきたとは考えにくい。
☆テナガザル段階は四足歩行に不向きな骨格をしていたから
テナガザルは手が足の約二倍で、樹上では四足歩行を行なっていない
→これらが人類の祖先であり、地上に追いやられるならば、四足歩行をすることはできない
また類人猿の手足は、手の平側に曲がる構造
→哺乳類は甲側にまがり、かかとを浮かしている
⇒類人猿がかかとを浮かして歩くことはほとんどない
以上から、☆類人猿は四足歩行に不向きな骨格をしており、二足歩行しかできない骨格をしている
- posted by ruiblog at : 12:00 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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