2022年07月23日
【実現塾】デルス・ウザーラから学ぶ② ~観念の中身が能力や活力を規定する~
前回からの続き。
【実現塾】7/9~ デルス・ウザーラから学ぶ ~原始人類が見た精霊とは何か~
■徹底した現実直視が構造を捉える力、精霊の措定
ゴリド人が崇拝している森の精霊の象徴は虎である。これはただ強いから崇められているのではない。
ゴリド人は森の中で生活しているが、その森の秩序を保っている存在が虎だということを認識しているからである。
森だけではなく、生態系が崩れるときは、生態系(食物連鎖)の頂点にいる動物が崩れるとき。
→肉食動物が減ると、草食動物が増え、過剰に草木を荒らすため森が衰退、破壊される
☆肉食動物である虎が森の秩序つくっている
=森のエネルギーの本質を抽出した姿
☆デルスは虎が脅威であることを包含しながら、生態系・森の秩序を守っているのが虎であることを構造化し捉えている。
(画像はコチラからお借りしました)
■精霊=主体=すべて
デルスは隊長たちと旅をしている中で、森の精霊である虎を撃ち殺してしまう。
そこからデルスは、得意であった狩猟の腕も落ちてしまったり、眼が見えなくなってしまったりとどんどん衰弱していく。
なぜか?
虎は先でも述べたように、森の精霊の象徴である。
デルスの「万物(=自然)と自分が一体である」という意識の中では、万物=自分という意識構造である。
したがって、万物の秩序を乱すということは、自分の要を壊してしまったということ。
本能・共認を再統合しているのが精霊であり、デルスのすべてであったため衰退していった。
■観念機能の中身が活力・能力を規定する
デルスの例が示しているように、精霊は全ての意識の統合軸であり最先端の位置にある。
よって、観念(意識)が壊れてしまったがために、観念で再統合されていた「本能・共認」も含めて、すべてがうまくいかなくなり、衰弱していった。
デルスがすさまじい洞察力や観察眼を持っていたのも観念の中身が、精霊であり、構造化されていたからこそ発揮できていたところである。
☆観念は自分自身の能力や成長を規定するほどの力を持っており、活力源である
☆観念の中身が変わることで、能力や活力の度合いも変わる⇒観念が活力や能力を規定している
デルスが衰弱していったのも、虎を含めた一体世界の中で生きており、集団のなかで生きていることを知っていた・わかっていたからこそ、集団を壊したために活力が衰弱していったと考えられる。
私権時代も、集団というものガ残っていたから活力をもってみんな生活していたが、豊かさの実現と近代観念の中で集団→個人へと移り変わり、みるみるうちに活力を衰弱させていった。
今一度、観念機能の果たす役割、人類にとっての最先端機能ということを理解し、その中身を真っ当なものに変えていく必要がある。塗り重ねができるのが観念機能であり、衰弱した活力を再生していく。
- posted by yosigoe at : 21:33 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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